
マイローカルコンビニ
はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。
ふと無性にあのつるっとした喉越しが恋しくなってセブンイレブンに行ってみたものの、水ようかんが売ってないという経験をされたことはありませんか。実はセブンイレブンの水ようかん販売期間は、夏だけでなく冬の節分や特定の地域限定など、いつまで売っているかが複雑に分かれています。
カロリーが低くダイエット中のおやつとしても優秀なだけに、今現在店頭にあるのか、それとも次はいつ発売されるのかは非常に気になるところですよね。特に福井県のような一部地域では冬こそが本番だったりと、意外と知られていない事情もあります。今回は現役店長の視点から、季節ごとの販売スケジュールや在庫の仕組みについて詳しくお話しします。
記事のポイント
- 夏と冬で異なる水ようかんの具体的な販売期間と終了のタイミング
- 2025年の節分や芋ようかんの発売日から読み解く商品の入れ替え時期
- なぜ福井県など北陸の一部地域では冬に水ようかんが売られているのか
- 在庫がない時期におすすめの代替商品やカロリーなどのスペック比較
セブンイレブンの水ようかんはいつまで?時期別ガイド
- 夏の販売開始時期と終了の目安
- 2025年の芋ようかん発売日はいつ?
- 冬も売ってる?節分商品の期間
- 福井県限定の冬水ようかん文化
- 売ってない時期の対処法と代替品
夏の販売開始時期と終了の目安

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私たちコンビニの現場において、水ようかんは単なる美味しいお菓子という以上に、「季節の変わり目を告げる重要なシグナル商品」としての役割を担っています。毎年、気象庁が梅雨入りを発表するのとほぼ同じタイミング、具体的には6月の上旬から中旬にかけて、全国のセブンイレブンのチルド棚(冷蔵デザートコーナー)に一斉に水ようかんが並び始めます。
この時期はお客様の味覚が大きく変化するタイミングでもあります。湿度が上がり、ジメジメとした不快指数が高まると、それまで飛ぶように売れていた濃厚なクリーム系のシュークリームやエクレアの動きが鈍くなり、代わりに喉越しの良いゼリーや寒天スイーツが求められるようになるのです。
私が店長を務める店舗でも、最高気温が25度を超えたあたりから、発注数を一気に2倍〜3倍に増やして対応しています。
販売のピークはお盆期間(8月13日〜16日)です。この時期は帰省の手土産や、ご高齢の方へのお茶請けとしての需要が爆発的に高まります。しかし、「いつまで買えるか」という質問に対しては、心を鬼にして現実をお伝えしなければなりません。
これは在庫切れというよりも、コンビニ業界特有の「先取りのマーチャンダイジング(MD)」が関係しています。私たち店舗側は、お盆が過ぎるとすぐに「秋の棚割り」の準備に入ります。まだ残暑が厳しくても、カレンダー上では秋の商戦がスタートするため、夏商品の在庫を意図的に減らしていくのです。
具体的には、8月の最終週には新規の発注を停止し、店頭にある在庫のみで売り切り体制に入ることがほとんどです。ですので、8月末に運良く見かけたら、「今年最後の食べ納め」と思って迷わずカゴに入れることを強くおすすめします。9月に入ってから「まだありますか?」と聞かれることも多いのですが、その頃にはバックヤードにも在庫は残っていないのが現実なのです。
2025年の芋ようかん発売日はいつ?
「なぜまだ暑い9月に水ようかんが消えてしまうのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。その答えは、季節の覇権争いにおける強力なライバルの登場にあります。それが秋の味覚の王様、「芋ようかん」です。コンビニのチルド棚のスペースは物理的に限られており、季節感が何より重視されます。
私の店舗の過去の発注データや本部の商品情報を分析すると、2025年の秋に向けた動きとして、極めて重要な日付が見えてきました。
メモ
2025年9月16日(火)以降順次 「セブンプレミアム 安納芋焼芋羊羹」や「国産紅はるか干し芋」などの秋商品が発売予定となっています。
この日付は、水ようかんファンにとっては事実上の「完全終了宣告」を意味します。なぜなら、コンビニの棚替え(プラノグラム変更)の鉄則として、新商品を大々的に展開するためには、その前週までに旧商品の在庫を完全に消化し、スペースを空けておく必要があるからです。芋ようかんを並べるためには、水ようかんを売り切らなければならないという物理的な制約があるのです。
また、味覚の面でも理にかなっています。9月中旬になると、朝晩の気温が下がり始め、消費者は「涼しさ」よりも「コク」や「甘み」を求めるようになります。水ようかんが「瑞々しさ・さっぱり」を価値とするのに対し、芋ようかんは「ねっとり・濃密」が売りです。
この食感の対比こそが季節感の演出であり、セブンイレブンが戦略的に商品を入れ替える最大の理由です。つまり、9月中旬に水ようかんを探しても、売り場はすでに「秋の芋栗モード」に完全に切り替わっており、入手は困難を極めるでしょう。「まだ暑いのに」と思うかもしれませんが、コンビニの中ではすでに秋が始まっているのです。
冬も売ってる?節分商品の期間
「夏が終わったら、来年まで食べられないの?」とがっかりされた方、ご安心ください。実はセブンイレブンには、1年のうちで最も寒い時期にだけ現れる「幻の水ようかん」が存在します。それが「節分水ようかん」です。「えっ、冬に水ようかん?」と驚かれるかもしれませんが、これには明確な理由と戦略があります。
お正月のご馳走、例えばおせち料理や餅、すき焼きなどを食べ過ぎて、「ちょっと胃を休めたい」「こってりしたものはもういいかな」と感じる時期、まさにそのタイミングを狙って登場します。2025年の展開予定は以下の通りです。
- 発売日:2025年1月14日(火)
- 販売終了日:2025年2月3日(節分当日)頃
この商品は、恵方巻などの節分イベントに合わせて展開されるため、販売期間が約3週間と非常に短いのが特徴です。私の店でも、この時期の水ようかんは意外なほどよく売れます。理由としては、「冬の乾燥した空気の中で、暖房の効いた部屋で食べる冷たいデザート」としての需要に加え、「節分の厄払い=水で清める」というイメージ戦略も奏功しているように感じます。
購入時の注意点: 節分が終わると、翌日(2月4日)からはバレンタインのチョコレート商戦に一気に切り替わります。売り場の雰囲気はガラリと変わり、茶色いチョコ一色になります。
そのため、2月4日以降に探しても見つかる確率はほぼゼロと言っても過言ではありません。節分当日の夜には見切り販売で売り切ってしまう店舗も多いため、「見つけたら即買い」が鉄則です。この短い期間を逃すと、次は本当に6月の夏販売まで待たなければならなくなります。
福井県限定の冬水ようかん文化

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もしあなたが福井県や北陸エリアにお住まい、あるいは冬に旅行される予定があるなら、話は全く別になります。「こたつで水ようかん」という言葉を聞いたことはありますか? 福井県を中心とした北陸地方では、冬こそが水ようかんの最盛期なのです。これは単なる嗜好の違いではなく、歴史的な背景を持つ立派な食文化です。
この地域では、11月1日から3月31日にかけて、A4サイズほどの平たい箱に入った「板状の水ようかん」がセブンイレブンの店頭に山積みされます。デザートコーナーだけでなく、時にはお弁当売り場やレジ前の特設コーナーを占拠するほどの勢いです。「えがわ」や「観山洞」といった地元菓子店の商品が並ぶことが多く、これらは全国発売のカップ入りとは全く別物です。
福井の水ようかんの特徴
最大の特徴は水分量の多さと黒糖の風味です。一般的な練り羊羹よりも糖度が低く作られているため、常温では日持ちがせず、冷蔵庫(昔で言うと雪の中や寒い廊下)での保存が必須でした。そのため、気温の低い冬に作って食べる文化が定着したと言われています。
箱に流し込まれた一枚の水ようかんを、付属の小さなヘラで切れ目に沿ってすくい上げ、つるんと一口で食べる。暖房の効いた部屋で家族みんなでこれを囲むのが、この地域の最高の贅沢なんです。
「冬なのに売ってるって聞いたけど?」という疑問をお持ちの方は、おそらくこの「北陸限定の文化」の情報と混同されている可能性があります。東京や大阪のセブンイレブンでこの箱入りタイプを見つけるのは、物産展などの例外を除けばほぼ不可能です。
売ってない時期の対処法と代替品
「今は9月後半……夏商品は終わり、節分にはまだ早い。でもどうしても食べたい!」という、いわゆる「水ようかん空白期間」に直面してしまった場合、どうすればよいのでしょうか。現役店長として、そして一人の和菓子好きとして提案できる選択肢はいくつかあります。
1. 通年販売の「煉(ねり)ようかん」で代用する
まず最初にチェックしていただきたいのが、チルド(冷蔵)コーナーではなく、常温の菓子売場です。ここには「セブンプレミアム 煉ようかん」や「小倉ようかん」が、1年365日いつでも置いてあります。これらは1本100円前後と手頃で、賞味期限も長いため保存食としても優秀です。
水ようかんに比べると食感は硬めでねっとりしていますが、小豆の風味を味わうには十分です。「冷やして食べたい」という方は、冷蔵庫で数時間冷やしてから食べると、少しだけ水ようかんの雰囲気に近づけることができます。
2. 秋なら「安納芋焼芋羊羹」を楽しむ
9月以降なら、無理に水ようかんを探さずに、その時期の主役である「芋ようかん」を試してみるのも一興です。水ようかんのような「涼しさ」はありませんが、ねっとりとした濃厚な甘みは、秋ならではの満足感があります。「季節感を味わう」という意味では、今の時期に最も適した選択と言えるでしょう。
3. 手作りキットや近隣店舗を探す
どうしても水ようかんの食感が諦めきれない場合、スーパーの製菓材料コーナーで「粉寒天」と「こしあん」を買って自作するのも一つの手です。実は水ようかんは、溶かして固めるだけの非常にシンプルな工程で作れます。
また、どうしても諦めきれない場合は、「近くのセブンイレブン400m以内」検索術を使って、在庫が残っていそうな穴場の店舗(少し客数が落ち着いている店舗など)を探してみるのも一つの戦略です。
セブンイレブンの水ようかんはいつまで買えるか商品分析
- 種類別のカロリーや値段を徹底比較
- ダイエット向き?原材料と成分解説
- 常温タイプの煉羊羹は通年販売中
- 通販や予約での購入は可能か
- 店舗在庫の確認方法と入荷時間
種類別のカロリーや値段を徹底比較

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「美味しいけれど、カロリーが気になる」「種類によって値段はどれくらい違うの?」という方のために、セブンイレブンで取り扱いのある主なようかん類のスペックを徹底的に比較してみました。ダイエット中のカロリー計算や、購入時の予算の参考にしてください。
| 商品タイプ | 主な販売時期 | 価格(税込目安) | カロリー | 特徴・食感 |
|---|---|---|---|---|
| 節分水ようかん | 1月中旬〜2月3日 | 213円 | 134kcal | 冬限定。北海道産小豆使用でさっぱり。イベント商品のため短命。 |
| あずき香る水ようかん | 6月〜8月 | 213円 | 同程度 | 夏の定番。瑞々しく喉越しが良い。最もポピュラーなタイプ。 |
| 煉(ねり)ようかん | 通年 | 100〜150円 | 161kcal(58g) | 常温保存可。ねっとり濃厚。小腹満たしに最適。 |
| 福井・冬水ようかん | 11月〜3月(地域限定) | 700〜800円(箱) | 低め | 水分量が多く、黒糖風味が特徴。みんなでシェアするサイズ。 |
こうして見ると、やはり季節限定のチルド商品は少し価格が高めに設定されていますが、その分、カップ入りですぐに食べられる利便性とフレッシュな味わいがあります。一方、通年販売の煉ようかんはコストパフォーマンスに優れており、日常使いのおやつとして優秀であることが分かります。
ダイエット向き?原材料と成分解説
比較表を見ていただくと分かる通り、水ようかんは1個あたり約134kcalと、コンビニスイーツの中ではかなり低カロリーな部類に入ります。同時期に並ぶクリームたっぷりのシュークリームやショートケーキが平気で250〜300kcal超えであることを考えると、ダイエット中の「罪悪感のないおやつ」として非常に優秀です。
その秘密は原材料のシンプルさにあります。基本は「小豆(生あん)、砂糖、寒天、水、食塩」のみ。これだけです。洋菓子と違ってバターや生クリームなどの「脂質」がほとんど含まれていないのが最大のポイントです。脂質は1gあたり9kcalと高カロリーですが、水ようかんにはそれがありません。
「甘いものは食べたいけれど、脂っこいものは控えたい」という時、水ようかんは最強の味方になってくれますよ。もし他の低カロリーな組み合わせも気になる方は、セブンイレブンダイエットの組み合わせ!店長が教える痩せるメニューの記事も参考にしてみてください。
常温タイプの煉羊羹は通年販売中
先ほど代替品としても紹介しましたが、常温の「煉ようかん」についても、もう少し深掘りしておきましょう。こちらはチルドの水ようかんとは異なり、保存食としての側面も持っています。
セブンプレミアムの煉ようかんは、井村屋などの大手メーカーと共同開発していることが多く、品質は折り紙付きです。パッケージも進化しており、「スーッと開けられる」ユニバーサルデザインが採用されているため、手がベタつくストレスもありません。
注意ポイント
煉ようかんは水分が少なく砂糖の密度が高いため、水ようかんに比べてグラムあたりのカロリーは高くなります。美味しいからといって、小さいサイズを2本、3本と続けて食べてしまうと、あっという間にカロリーオーバーになりますので注意が必要です。
ただ、常温で日持ちがするので、防災リュックに入れておく非常食(ローリングストック)としても活用できますし、仕事中の糖分補給としてデスクに忍ばせておくのにも最適です。
通販や予約での購入は可能か
「店舗にないならネットで買えないの?」と思われるかもしれません。最近はセブンイレブンの商品をネットで注文して店舗で受け取るサービスも充実していますが、水ようかんに関しては少し事情が異なります。
セブンイレブンには「夏ギフト」などのカタログ販売があり、そこには高級な水ようかんセットが掲載されることがあります。しかし、残念ながらこちらも店舗での販売時期と連動していることが多く、2025年の夏ギフトの受付はすでにお盆前で終了しており、次回は2026年の5月頃まで待つ必要があります。
つまり、シーズンを過ぎてしまった水ようかんを、セブンイレブンの公式ルートで入手するのは非常に困難です。Amazonや楽天などの一般通販サイトでメーカー品を探すことは可能ですが、「セブンイレブンのあの味」を求めるなら、やはり店舗で売っている時期に「ある時に買う」が鉄則と言えます。
店舗在庫の確認方法と入荷時間
最後に、無駄足を踏まないためのテクニックを現役店長がお伝えします。セブンイレブンの公式スマホアプリには、店舗ごとの在庫状況を確認できる機能がついている商品があります(※全商品対応ではありませんが、主力商品は対応していることが多いです)。出かける前にアプリでチェックするだけで、悲しい思いをしなくて済みます。
また、店舗への納品タイミングを知っておくことも重要です。チルドスイーツ(デザート)は基本的に1日1回〜2回、専用の冷蔵トラック(チルド便)で運ばれてきます。エリアによって時間は異なりますが、私の経験上、午後(14時〜16時頃)から夕方にかけての時間帯が、品出しが終わって商品が最も充実しているゴールデンタイムです。
より詳しい納品の仕組みについては、セブンイレブン納品時間の完全ガイド!商品別入荷時間まとめで解説していますが、基本的には夕方の帰宅ラッシュ前に商品が並ぶことが多いです。逆に、深夜や早朝は前日の売れ残りしかなく、棚がスカスカ……ということもあり得ますので、狙い目は「夕方前」ですね。
よくある質問
Q:セブンイレブンの水ようかんは、夏はいつ頃まで売っていますか?
A:全国的には6月上旬から販売が始まり、8月下旬から徐々に在庫が絞られ、9月上旬には店頭から姿を消します。9月中旬からは「芋ようかん」などの秋商品に入れ替わるため、8月末までの購入がおすすめです。
Q:冬の時期でも水ようかんを買うことはできますか?
A:はい、購入可能です。全国的には「節分」に合わせて1月14日頃から2月3日までの約3週間限定で販売されます。また、福井県を中心とした北陸エリアでは、特有の食文化として11月から3月まで販売されています。
Q:水ようかんのカロリーは高いですか?ダイエット中に食べても大丈夫ですか?
A:1個あたり約134kcalと低めで、脂質もほとんど含まれていないためダイエット中のおやつとして優秀です。ただし、常温販売されている「煉(ねり)ようかん」は水分が少なくカロリーが高めなので注意してください。
Q:お店に行っても売っていない場合、どうすれば在庫を確認できますか?
A:セブンイレブン公式アプリで店舗ごとの在庫状況を確認できる場合があります。また、チルドスイーツは午後(14時〜16時頃)から夕方にかけて品揃えが充実する傾向にあるため、その時間帯を狙うのも有効です。
まとめ:セブンイレブン水ようかんはいつまで

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今回は「セブンイレブン 水 ようかん いつまで」という疑問について、現役店長の視点から解説してきました。最後に要点を振り返ってみましょう。
- 夏(全国):6月上旬から始まり、8月下旬〜9月上旬には店頭から消えます。
- 秋(全国):9月16日以降は「芋ようかん」にバトンタッチします。
- 冬(全国):1月14日から2月3日までの「節分」期間に短期復活します。
- 冬(北陸):福井周辺では11月から3月まで、こたつで食べる箱入り水ようかんが売られています。
水ようかんは、いつでもそこにある定番商品のように見えて、実は季節の移ろいを映し出す鏡のような存在です。もし店頭で見かけたら、それは「今しか味わえない季節の味」かもしれません。その一期一会の出会いを逃さずに楽しんでくださいね。