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ファミマコーヒー値段違う?種類やサイズ別の価格と特徴を解説

ファミマコーヒー値段違う?種類やサイズ別の価格と特徴を解説

マイローカルコンビニ

はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。

毎朝の仕事に向かう前のルーティンとして、あるいはランチタイムの後のほっと一息つく瞬間に、ファミリーマートのコーヒーを利用される方は非常に多いのではないでしょうか。私自身、自分の店舗で毎日のようにコーヒーマシンのメンテナンスや豆の補充を行いながら、店内に広がる挽きたての豊かな香りに癒やされています。

お客様に「いってらっしゃい」とコーヒーを手渡す瞬間は、コンビニ店長として最もやりがいを感じる瞬間の一つです。

しかし、レジで注文する際や、ふとメニューボードを見上げたときに、「あれ? 思ったより値段が違うな」とか、「サイズや種類によって、どうしてここまで価格が変わるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか? 特に最近のファミマカフェは進化が目覚ましく、高級豆を使用した「モカブレンド」が登場したり、同じブレンドコーヒーでも「濃いめ」が選べたりと、選択肢が非常に増えています。

そのため、初めての方や久しぶりに利用される方にとっては、少しシステムが複雑に感じられるかもしれません。また、「アイスコーヒーとホットコーヒーでサイズ感が違う気がする」といった疑問や、うっかりボタンを押し間違えてしまったときの対処法など、知っておくと安心なポイントも多々あります。

この記事では、そんな皆さんが抱える「ファミマコーヒーの値段や仕組みに関する疑問」を、現役店長ならではの視点と、現場の裏話を交えながら、徹底的に分かりやすく解説していきます。これを読めば、明日からのコーヒータイムがより納得感のある、楽しいものになるはずです。

記事のポイント

  • ファミマカフェの豊富なメニューごとの特徴と価格の違い
  • ブレンドやカフェラテ、アイスコーヒーのサイズ別料金設定の秘密
  • 「濃いめ」を選んだ場合や高級豆の種類による値段の変化
  • ボタンの押し間違いや今後の値上げの可能性など、よくある疑問の解消

ファミマのコーヒーで値段が違う理由を解説

  • 豊富なファミマカフェメニューの特徴
  • ファミマのコーヒーメニューと価格
  • こだわりのブレンドコーヒーの価格
  • ホットコーヒーのサイズ別値段
  • アイスコーヒーの価格設定
  • LサイズやMサイズの値段の違い
  • カフェオレの値段と特徴

豊富なファミマカフェメニューの特徴

ファミリーマートのカウンターコーヒー、通称「FAMIMA CAFÉ(ファミマカフェ)」は、単なるコンビニエンスストアのサイドメニューという枠を大きく超えて、年々進化を続けています。私が店長として働いていても、その進化のスピードには驚かされるばかりです。かつては「コンビニのコーヒーなんて飲めればいい」という時代もありましたが、今は「ファミマのコーヒーが飲みたい」と指名買いされるお客様が本当に増えました。

世界一のバリスタとの共同開発

ファミマカフェの最大の特徴であり、美味しさの秘密と言えるのが、世界一のバリスタである粕谷哲氏との共同開発です。単に名前を貸しているだけではありません。使用する豆の選定から、焙煎の深さ、ブレンドの配合比率、そしてマシンの抽出プログラムに至るまで、徹底的に監修されています。粕谷氏は「甘味」を重視されるバリスタとして有名ですが、ファミマのコーヒーも、後味に心地よい甘みが残るように設計されています。これは、大量生産が前提のコンビニコーヒーとしては異例のこだわりと言えるでしょう。(出典:ファミリーマート公式『FAMIMA CAFÉ』

自分好みにカスタマイズできる「濃いめ」機能

また、私たち店舗側としてお客様に強くおすすめしたい機能が「濃いめ」ボタンの存在です。最新のコーヒーマシンでは、通常のブレンドコーヒーと同じ値段で、よりコク深くキレのある「ブレンド濃いめ」を選択することができます。「濃いめ」と聞くと、「お湯を減らしているだけ?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

豆の量はそのままに、抽出する際のお湯の注ぎ方や時間をコントロールすることで、豆本来の成分をより濃厚に抽出しているのです。朝の眠気覚ましには「濃いめ」、午後のリラックスタイムには「普通」といったように、気分に合わせて使い分けられるのが魅力です。

多彩なラインナップ

さらに、通常のブレンドだけでなく、エチオピア産の豆を配合した香り高い「モカブレンド」や、女性のお客様に圧倒的な支持を得ている「カフェラテ」、そしてデザート感覚で楽しめるフローズンドリンクの「フラッペ」など、その日の気分に合わせて選べるバリエーションの豊かさもファミマカフェの特徴です。特にフラッペは、専用のミルクをマシンから注いで作る体験型の商品として、若い世代を中心に大人気です。このように、ファミマカフェは単なるコーヒーショップではなく、カフェ専門店に匹敵する多様なメニューを提供しているのです。

ココがポイント


「濃いめ」ボタンを押しても追加料金は一切かかりません!同じ1杯の料金で、その日の気分に合わせて味わいを変えられるのは、ファミマカフェならではの大きなメリットです。ぜひ試してみてください。

ファミマのコーヒーメニューと価格

ファミマのコーヒーメニューは、非常にシンプルに見えて、実は奥深い価格設定になっています。基本的には「ホット」か「アイス」か、そして「S・M・L」のどのサイズを選ぶかによって値段が決まりますが、全てのメニューに全サイズが用意されているわけではありません。また、使用している豆やミルクの種類によっても価格ベースが異なります。ここでは、その全体像を整理してみましょう。

基本的な価格体系の考え方

まず、最も基本となるのが「ブレンドコーヒー」です。これはファミマカフェのエントリーモデルとも言える商品で、Sサイズは100円台前半(税込)という非常に手に取りやすい価格に設定されています。コンビニコーヒーの魅力である「手軽さ」を最も体現している商品ですね。

一方で、少し価格が上がるのが「高級豆ライン」「ラテメニュー」です。「モカブレンド」などの特定の産地や等級にこだわった豆を使用している商品は、通常のブレンドよりも数十円高く設定されています。また、カフェラテのように新鮮な生乳を使用するメニューも、ブラックコーヒーに比べると価格は上がります。これは純粋に、使用している原材料のコストの違いによるものです。

サイズによる価格差

サイズに関しては、SからM、MからLへとサイズアップするごとに価格が上がります。ただ、面白いのはその価格の上がり幅です。Sサイズの価格を単純に倍にすればMサイズの価格になるかというと、そうではありません。一般的に、サイズが大きくなるほど「量あたりの単価」は安くなるように設定されています。つまり、たくさん飲む人ほど、大きいサイズを選んだ方がお得になる仕組みです。

店舗による違い

注意点として、一部の店舗や地域(特に沖縄県など)では、取り扱っているサイズや価格、あるいはメニューの仕様そのものが異なる場合があります。また、新型のマシンが導入されている店舗とそうでない店舗でも、メニュー構成に若干の違いが出ることがあります。「いつもの店にはあったのに、旅先のファミマにはない!」ということも稀にありますので、その点はご留意ください。

こだわりのブレンドコーヒーの価格

こだわりのブレンドコーヒーの価格

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ファミマのコーヒーコーナーで、メニューを見比べて「ブレンドとモカブレンド、どっちにしよう?」と迷った経験はありませんか? 名前は似ていますが、この2つは味の方向性も価格も明確に異なります。

通常ブレンドとモカブレンドの価格差の理由

通常の「ブレンドコーヒー」に対し、「モカブレンド」は数十円ほど価格が高く設定されています。この価格差の最大の理由は、ズバリ使用しているコーヒー豆のグレードと希少性にあります。

モカブレンドには、コーヒー発祥の地とも言われるエチオピア産の豆が贅沢に配合されています。しかも、ただのエチオピア豆ではなく、最高等級の豆を使用していることが多いのです(※時期やリニューアルにより仕様は変わります)。「モカ」と呼ばれるこの豆は、独特のフルーティーな香りと、ワインのような芳醇な酸味、そして甘みが特徴です。この風味を出すためには、豆の選定に妥協ができません。高品質な豆を調達するにはそれなりのコストがかかるため、それが販売価格にも反映されているのです。

価格差以上の価値がある体験

「たかが数十円の差」と思うかもしれませんが、実際に飲み比べてみると、その違いは歴然としています。通常のブレンドが「毎日飲んでも飽きない、バランスの取れた王道の味(コクと苦味)」を目指しているのに対し、モカブレンドは「香りを楽しみ、優雅な時間を過ごすための華やかな味(甘みと酸味)」です。

私のお店でも、仕事中の眠気覚ましには通常の「ブレンド濃いめ」を選び、仕事終わりのご褒美や休日のリラックスタイムには「モカブレンド」を選ぶ、というように使い分けているお客様が多くいらっしゃいます。専門店で同じクオリティのモカコーヒーを飲もうと思えば、数百円はくだらないでしょう。それがコンビニで、ほんの少しの追加料金で楽しめるのですから、個人的には「モカブレンド」のコスパは非常に高いと感じています。まだ試したことがない方は、ぜひその香りの違いを体験してみてください。

ホットコーヒーのサイズ別値段

ホットコーヒーのサイズ展開は、主にS、M、Lの3種類です(メニューによってはSとMのみの場合もあります)。ここでは、サイズごとの価格設定と、それぞれのサイズがどんなシーンに適しているのかを、店長視点で深掘りしてみます。

サイズごとの容量と価格の関係

ホットコーヒーの価格は、Sサイズから順に階段状に上がっていきます。しかし、先ほども少し触れましたが、容量と価格は比例していません。

  • Sサイズ:最も安価で、手軽に購入できます。容量は一般的なコーヒーカップ1杯分程度。ちょっとした休憩や、お弁当と一緒に飲むのに最適なサイズです。
  • Mサイズ:Sサイズよりも価格は上がりますが、容量はSサイズの約1.5倍〜1.7倍程度入っていることが多いです(※マシン設定により異なります)。Sサイズを2杯買うよりも断然安く、たっぷりの量を楽しめます。
  • Lサイズ:最大サイズです。マグカップなみなみの量が入ります。長時間の会議やドライブ、デスクワークのお供にはこのサイズが最強のコスパを発揮します。

シーンに合わせたサイズの選び方

私が見ている限り、朝の通勤ラッシュ時は、サッと飲んでゴミを捨てやすい「Sサイズ」が圧倒的に人気です。一方、お昼休みや夕方の時間帯になると、ゆっくり過ごすために「Mサイズ」や「Lサイズ」を選ばれる方が増える傾向にあります。

また、ご自身のタンブラーを持参されるお客様もいらっしゃいます(※現在、ファミマでは衛生管理の観点から、マシンへの直接のタンブラーセットをお断りしている店舗が多いですが、抽出した紙コップの中身をタンブラーに移し替えることは可能です。保温性が高まるので、Lサイズを購入して長時間ちびちび楽しむスタイルには最適ですね)。

「お得感」で選ぶならM以上

もし、「喉が渇いているからたくさん飲みたい」という時や、「これから2時間集中して作業するぞ」という時は、迷わずMサイズ以上をおすすめします。数十円の差で得られる満足感と、コーヒーが無くならない安心感は大きいです。特にファミマのコーヒーは冷めても酸っぱくなりにくいように設計されている(粕谷氏監修の恩恵です!)ので、Lサイズをゆっくり時間をかけて飲んでも、最後まで美味しくいただけますよ。

サイズ こんな時におすすめ 店長のコメント
Sサイズ 食後の一杯、短時間の休憩 最も売れるサイズ。お試しにも最適です。
Mサイズ 移動中、読書タイム Sだと物足りない方に。バランスの良い量です。
Lサイズ 長距離ドライブ、長時間の作業 コスパ最強。冷めても美味しいので安心です。

アイスコーヒーの価格設定

これからの季節、飛ぶように売れるのがアイスコーヒーです。しかし、メニュー表をよく見ると、同じ「Sサイズ」や「Mサイズ」でも、ホットコーヒーに比べてアイスコーヒーの方が値段が高く設定されていることに気づくはずです。「えっ、なんで? 量は氷でカサ増しされてるのに?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。その理由を解説します。

「氷」と「カップ」にかかる見えないコスト

アイスコーヒーがホットより高い最大の理由は、原材料費と資材費の違いです。

  1. 氷のコスト:アイスコーヒーのカップには、最初から氷が入っていますよね。この氷、ただの水道水を凍らせたものではありません。純度が高く、溶けにくく、透明度の高い「ロックアイス」を使用しています。美味しくコーヒーを急冷し、長時間冷たさをキープするためには、この高品質な氷が不可欠なのです。当然、氷そのものの製造と物流にコストがかかります。
  2. カップの素材:ホット用の紙コップに対し、アイス用のプラカップは透明で、結露に強く、耐久性のある素材で作られています。また、ストローや専用の蓋など、付属品もホットとは異なります。これらの資材費がホットよりも割高になる傾向があります。

味へのこだわりと豆の使用量

さらに、味の設計上の理由もあります。アイスコーヒーは、熱々のコーヒーを氷で一気に急冷して作ります。氷が溶けることを前提にしているため、実はホットコーヒーよりも「濃く」抽出する必要があるのです。そのため、同じSサイズであっても、使用するコーヒー豆の量はホットと同等か、あるいはそれ以上に設定されている場合があります。

「氷で量が少ない」と感じるかもしれませんが、実際には濃厚なコーヒー原液が注がれ、それが氷と混ざり合うことで適正な濃度と量になるよう計算されています。つまり、薄まったコーヒーを飲まされているわけではなく、氷という「冷却材」と、それに負けない「多めの豆」を使っているからこその価格設定なのです。暑い日に飲むキンキンに冷えたファミマのアイスコーヒーの美味しさは、このコストをかけた氷と抽出設計のおかげなんですよ。

LサイズやMサイズの値段の違い

アイスコーヒーやアイスカフェラテにおける、LサイズとMサイズの値段の違いについても触れておきましょう。基本的にはホット同様、容量の差による価格差ですが、アイスの場合は特に「ゴクゴク飲みたい」という需要が高いため、Lサイズの人気が非常に高いのが特徴です。

メニューによるサイズ展開の不思議

ここで一つ、ファミマならではの現象があります。それは「メニューによって選べるサイズが違う」ということです。

  • アイスコーヒー:S・M・L(最近はさらに大きなサイズが出ることも!)
  • アイスカフェラテ:M・L(Sサイズがないことが多い)
  • アイスモカブレンド:店舗によってはワンサイズのみ

このように、商品によってラインナップが異なります。例えば、アイスカフェラテにSサイズがない(Mからの展開)ことが多いのは、ミルクとエスプレッソのバランスを美味しく保つための最低量がMサイズだから、あるいは単純にカフェラテユーザーは量を求める傾向があるから、といった理由が推測されます。

夏場はLサイズが断然お得

夏場の暑い時期、Sサイズのアイスコーヒーだと、喉が渇いていると数口で飲み干してしまい、「もうなくなっちゃった…」となりがちです。その点、Lサイズや、最近登場することのあるメガサイズ級の商品は、氷もたっぷり入っているので冷たさが長持ちします。数十円〜百円程度のプラスで、倍近くの時間を楽しめることを考えると、夏場はLサイズを選ぶのが賢い選択と言えるでしょう。

店長としても、夏場はLサイズのカップ補充に追われる毎日ですが、それだけ多くのお客様が満足されている証拠だと思っています。

カフェオレの値段と特徴

お客様からよく「カフェオレください」と注文を受けますが、ファミリーマートの正式名称は「カフェラテ」です。このカフェラテ、ブラックコーヒーと比べると明確に値段が上がります。Sサイズのアイスコーヒーと、Mサイズのアイスカフェラテ(カフェラテはSがないことが多いので)を比べると、倍近い価格差を感じることもあるでしょう。

「カフェオレ」と「カフェラテ」の違い

まず基礎知識として、カフェオレは「ドリップコーヒー+ミルク」、カフェラテは「エスプレッソ+ミルク」です。ファミマのマシンは、高い圧力をかけて抽出するエスプレッソ方式を採用しているので、「カフェラテ」になります。エスプレッソ抽出は、コーヒーの旨味を凝縮するため、ミルクと合わせてもコーヒー感が負けません。

生乳100%ミルクへのこだわりが価格の理由

そして、価格が違う最大の理由は、何と言っても「ミルク(牛乳)」の品質です。ファミマのカフェラテは、粉末ミルクや植物性油脂のポーションではなく、マシンにセットされたチルド(冷蔵)の「生乳100%」を使用しています(※一部店舗やエリアを除く)。

私たち店舗スタッフは、毎日牛乳パックをマシンに補充し、ミルクのラインを洗浄しています。この手間と、新鮮な牛乳そのもののコストがかかっている分、どうしても価格は高くなります。しかし、その分味は格別です。

マシンが高温スチームで作るきめ細かいフォームドミルク(泡)は、砂糖を入れなくてもほんのり甘く、口当たりが非常に滑らかです。「コンビニのラテなんて」と思っている方にこそ、ぜひ一度飲んでいただきたい。あのふわふわの泡と濃厚なミルク感は、価格以上の価値が十分にあると自信を持って言えます。

知っていましたか?
ファミマのカフェラテの泡はとてもきめ細かいので、別売りの「キャラメルシュガー」や「シナモンシュガー」をトッピングしても、泡の上に綺麗に乗ります。自分だけのアレンジを楽しむのもおすすめですよ!

ファミマのコーヒーで値段が違う時の疑問点

  • 各サイズのコーヒーの量は?
  • 今後値上げされる?改定されますか?
  • コンビニでコーヒーを間違えて押したらどうなる?
  • よくある質問
  • ファミマのコーヒーで値段が違う点のまとめ

各サイズのコーヒーの量は?

各サイズのコーヒーの量は?

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お客様から頻繁にいただく質問の中に、「Sサイズって実際どれくらい入ってるの?」「MサイズはSサイズの何倍?」というものがあります。実は、ファミリーマートの公式サイトには明確な「ミリリットル(ml)」表記は掲載されていません。しかし、私たち店舗側が使用するカップの規格や、日々の提供感覚から、おおよその目安をお伝えすることはできます。

各サイズの容量目安(ホット)

あくまで一般的な目安となりますが、ホットコーヒーの抽出量は以下のようになっていると言われています。

サイズ 容量目安 イメージ
Sサイズ 約150ml 〜 160ml 一般的なティーカップやコーヒーカップ1杯分。缶コーヒーのショート缶(約190ml)より少し少ないくらいです。
Mサイズ 約230ml 〜 250ml ご家庭で使うマグカップ1杯分たっぷり。Sサイズの約1.5倍ほどの量があります。
Lサイズ 約300ml前後 スターバックスのトールサイズ(約350ml)よりは少し少ないですが、十分な飲みごたえがあります。

アイスコーヒーの「量」の考え方

アイスコーヒーの場合、少し事情が異なります。カップの中に大量の氷が入っているため、抽出される液体(コーヒー原液)の量自体はホットよりも少なくなります。しかし、それは「損をしている」わけではありません。

先ほども解説しましたが、アイスコーヒーは「濃い原液」を「氷」で溶かしながら飲む飲み物です。最終的に氷が溶けて飲み頃になった時の総量は、ホットの同サイズと同程度か、カップが大きい分それ以上になるように設計されています。Sサイズのアイスコーヒーでも、飲み終わる頃には十分な満足感が得られるはずです。「液体が少ない!」と驚かずに、氷と馴染ませてゆっくり味わってみてください。

今後値上げされる?改定されますか?

「最近、いろんなものが値上がりしてるけど、ファミマのコーヒーも高くなるの?」と心配されるお客様もいらっしゃいます。これに関しては、私たち現場の店長であっても、本部の決定が下りる直前まで正確な情報は入ってきません。しかし、コーヒー業界全体の動向やこれまでの経緯から、ある程度の予測はできます。

価格改定の可能性と背景

正直にお伝えすると、将来的な価格改定(値上げ)の可能性は否定できません。その背景には、いくつかの避けられない要因があります。

  • コーヒー豆の価格高騰:気候変動による不作や、世界的な需要増加により、コーヒー豆の取引価格は上昇傾向にあります。
  • 円安の影響:コーヒー豆は輸入に頼っているため、円安が進むと調達コストが直撃します。
  • 資材・物流費の高騰:カップ、蓋、ストローなどの原材料費や、それらを運ぶための物流コストも上がっています。

それでも「お得」を維持する努力

とはいえ、コンビニコーヒーの最大の魅力は「手軽な価格」です。ファミマ側も、単純な値上げで客離れが起きることは避けたいはずです。実際、過去の改定時にも、単に値段を上げるだけでなく、「豆の品質を向上させる」「新機能を追加する(濃いめ機能など)」「アプリクーポンを配布する」といった付加価値の提供とセットで行われてきました。

もし定価が上がったとしても、公式アプリ「ファミペイ」では定期的に割引クーポンが配信されたり、回数券(10杯分の値段で11杯飲めるなど)が販売されたりしています。

これらを活用すれば、実質的な価格を抑えて楽しむことができます。「値上げが心配だな」という方は、ぜひ今のうちにファミペイアプリを入れておくことを強くおすすめします。店長の私から見ても、クーポン利用者はかなりお得にコーヒーを楽しんでいますよ。

コンビニでコーヒーを間違えて押したらどうなる?

これは、実はコンビニ店員が最も頻繁に遭遇するトラブルの一つです。「Sサイズのカップを買ったのに、考え事をしていてMサイズのボタンを押しちゃった!」「アイスコーヒーなのにホットのボタン押しちゃった!」というケース。誰にでも間違いはありますよね。

間違えてしまった時の正しい対処法

もしボタンを押し間違えてしまったら、焦らず、その場ですぐに店員(私たち)に声をかけてください。

  • SカップにMの量を入れてしまった場合:カップから溢れてしまい、マシンの受け皿が汚れるだけでなく、お客様自身が火傷をする危険もあります。溢れる前に気付いたらストップボタンを押すか、溢れてしまったらすぐに店員を呼んでください。
  • MカップにSの量を入れてしまった場合:「量が少なくて損した…」と諦めて帰ってしまうお客様もいますが、申告していただければ対応できることが多いです。
  • ホット/アイスを間違えた場合:ホットのカップにアイスの濃い原液が出たり、アイスのプラカップに熱湯が出たり(プラカップが溶ける危険性があります!)します。

多くの店舗では、お客様の「うっかりミス」であれば、新しいカップをお渡しして入れ直していただくなどの対応をとらせていただいています(※あくまで店舗の判断や状況によりますが、誠実に対応する店舗がほとんどです)。

【重要】絶対にやってはいけないこと

これだけはご注意ください!


「Sサイズの料金を支払って、意図的にMやLのボタンを押す」行為は、窃盗罪(または詐欺罪)にあたる可能性があります。過去には逮捕者が出た事例も報道されています。「バレないだろう」という軽い気持ちでも、絶対にやってはいけません。マシン周辺には防犯カメラもありますし、抽出音や量で店員は気づいています。間違えてしまった時は、正直に申告していただければ私たちは親身に対応しますので、安心してお声がけください!

よくある質問

Q:コーヒーの「濃いめ」ボタンを押すと、追加料金はかかりますか?

A:いいえ、追加料金は一切かかりません。通常のブレンドコーヒーと同じ価格で、お湯の注ぎ方や時間を調整して濃厚に抽出した味わいを楽しめます。

Q:同じサイズ表記なのに、ホットよりアイスコーヒーの方が値段が高いのはなぜですか?

A:アイスコーヒーには溶けにくい高品質な氷や専用カップなどの資材コストがかかるほか、氷で薄まることを計算して豆を多めに使ったり濃く抽出したりしているためです。

Q:サイズやホット/アイスのボタンを押し間違えてしまった場合、どうすればいいですか?

A:焦らず、その場ですぐに店員へ声をかけてください。うっかりミスであれば、新しいカップへの交換などで対応してもらえる場合がほとんどです。ただし、故意に異なるサイズを押すことは絶対にやめましょう。

Q:SサイズとMサイズ、どちらを買うのがお得ですか?

A:量あたりの価格(コスパ)で考えると、大きいサイズほどお得になるよう設定されています。MサイズはSサイズの約1.5倍〜1.7倍の量が入っていることが多いため、たくさん飲む方はMサイズ以上がおすすめです。

ファミマのコーヒーで値段が違う点のまとめ

ファミマのコーヒーで値段が違う点のまとめ

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ここまで、ファミマのコーヒーの値段の違いや、その裏にある理由、そして知っておくと便利な豆知識について、現役店長の視点からたっぷりと解説してきました。最後に、今回の記事のポイントを改めて整理しておきましょう。

チェックリスト

  • メニューによる違い:「ブレンド」は最も安価。こだわりの「モカブレンド」や、生乳使用の「カフェラテ」は原材料費がかかっている分、価格が高めに設定されています。
  • サイズによる違い:S・M・Lとサイズが上がるごとに価格も上がりますが、容量あたりの単価(コスパ)は大きいサイズほどお得になる傾向があります。
  • ホットとアイスの違い:アイスコーヒーは、高品質な氷や専用カップなどのコストがかかるため、ホットよりも少し高めの価格設定になっています。
  • お得な機能:通常のブレンドコーヒーなら、追加料金なしで「濃いめ」が選べるので、濃い味が好きな方には特におすすめです。
  • トラブル対応:ボタンの押し間違いは誰にでもあります。焦らず店員に声をかけてください。ただし、故意のサイズ違い抽出は絶対にNGです。

ファミマのコーヒーは、ただ値段が違うだけでなく、それぞれの価格に見合った「こだわり」「理由」がちゃんとあります。世界一のバリスタ監修の味を、この価格で手軽に楽しめるのは、日本のコンビニならではの贅沢と言えるかもしれません。

「今日はシャキッとしたいからブレンド濃いめS」「自分へのご褒美にモカブレンドM」「暑いからアイスコーヒーLでゴクゴク」といった具合に、その日の気分やお財布事情に合わせて、ぜひ自分好みの一杯を見つけてみてくださいね。もし店頭で「どれにしようかな?」と迷ったら、私たち店員に気軽に聞いてください! あなたにぴったりの一杯をご提案させていただきます。美味しいコーヒーを準備して、お店でお待ちしています!

※記事内の価格やメニュー情報は執筆時点のものです。地域や店舗によって取り扱いがない場合や、価格が異なる場合がありますので、正確な情報は店頭や公式サイトをご確認ください。

  • この記事を書いた人

齋藤正志

コンビニの裏も表も知り尽くしたプロの視点から、新商品やお得なキャンペーン情報をどこよりも詳しく解説中!                                                   ▼保有資格▼                     日本商工会議所主催 販売士検定試験 1級取得,医薬品登録販売者試験 取得,食品衛生責任者 取得,防火管理者,SSTスタッフトレーナー                                              

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