
マイローカルコンビニ
はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。
ファミリーマートから荷物を送りたいけれど、宅急便のやり方がわからなくて困っていませんか。初めて利用する場合、レジで直接手続きをするのか、それとも店内の端末を操作するのか戸惑ってしまいますよね。また、送れる荷物のサイズや重さに制限はあるのか、梱包用の箱や伝票はどこで手に入るのかといった疑問も尽きないと思います。
特に最近ではメルカリなどのフリマアプリを通じた発送も増えていますが、送り状の作成方法や料金の支払い方法が複雑に感じることもあるかもしれません。セブン-イレブンなど他のコンビニチェーンとは操作手順が異なるため、慣れていないとレジ前で焦ってしまうことも。この記事では、現役店長の私がファミリーマートでの宅急便の送り方を、端末の操作画面から梱包の裏技まで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
記事のポイント
- マルチコピー機を使った送り状の発行手順とコツ
- 対応している荷物のサイズや専用BOXの購入方法
- キャッシュレス決済や割引などの料金に関する知識
- メルカリ便の発送やトラブル回避のポイント
ファミリーマートでの宅急便のやり方と基礎
- マルチコピー機での送り状発行操作
- 160サイズまで!対応サイズと重量制限
- 箱は買える?梱包資材と専用BOX
- 料金の支払い方法とキャッシュレス決済
- 着払いや往復宅急便の利用について
マルチコピー機での送り状発行操作

マイローカルコンビニ
ファミリーマートで宅急便を送る際、最初のアクションとしてレジに向かうのではなく、まずは店内にある「マルチコピー機(またはFamiポート機能)」の操作からスタートします。以前は「Famiポート」という緑色の独立した端末が設置されていましたが、現在は多くの店舗で新型のマルチコピー機へと機能統合が進んでいます。
この新型マルチコピー機は、スマホからPDFを印刷する方法などでも活躍する多機能端末ですが、「コピー機で宅急便?」と不思議に思われるかもしれません。実は、タッチパネルのメニューから簡単な操作で送り状を発行できる仕組みになっています。
私たち店員が普段見ている中で、最もスムーズかつお得に発送されているお客様は、例外なく「デジタル割」を活用した事前予約を行っています。手書きの伝票は、書く手間がかかるだけでなく、書き間違いによる配送ミスのリスクもありますし、何より配送料金の割引が適用されません。一方で、ヤマト運輸の公式アプリやLINE、あるいは「クロネコメンバーズ」のサイトで事前にお届け先などの情報を入力しておけば、店頭での入力作業は一切不要になります。
具体的な操作フロー
- メニュー選択:マルチコピー機のトップ画面にある「荷物の発送・受取」ボタンをタッチします。
- サービス指定:「荷物の発送」を選択し、画面に表示される注意事項(危険物を送らない等)に「OK」で同意して進みます。
- QRコード読み込み:「QRコードをお持ちの方」というメニューを押し、事前にスマホで作成しておいた2次元バーコード(QRコード)を、端末備え付けのリーダーにかざしてください。リーダーは画面の下あたりに設置されていることが多いです。
- 内容確認と日時指定:読み取りが成功すると、画面上に「お届け先」「ご依頼主」「お届け希望日時」などが表示されます。この段階で、もし希望日時を変更したい場合は、画面上のボタンから「日時変更」を行ってください。当日発送便に間に合う場合や、翌日以降の時間指定など、詳細なスケジューリングが可能です。
- 申込券の発行:全ての内容に間違いがなければ「OK」ボタンを押してください。端末のプリンターから、レシートのような長い感熱紙「Famiポート申込券」が出力されます。
ここで一つ、非常に重要な注意点があります。出力された申込券の有効期限は「30分」です。この時間を過ぎてしまうと、申込券の情報はシステム上で無効となり、レジでの受付ができなくなります。その場合、もう一度マルチコピー機での操作(QRコードの読み込み)からやり直さなければなりません。混雑時などはついつい商品を見たり雑誌を立ち読みしたりしてしまいがちですが、申込券を出したら速やかにレジカウンターへお持ちください。
店長からのアドバイス
スマホのQRコードを読み取らせる際、画面が暗いとリーダーが反応しないことが多々あります。レジで「読み込めないんですが…」と相談されるケースの8割はこれが原因です。操作前にスマホの画面輝度を最大にし、覗き見防止フィルムを貼っている場合は角度を調整するとスムーズに読み込めますよ。
160サイズまで!対応サイズと重量制限
「コンビニならどんな荷物でも送れる」と思われがちですが、実はファミリーマートを含むコンビニエンスストアには、取り扱い可能な荷物のサイズに明確な上限があります。ファミリーマートで発送できるのは、「3辺(縦・横・高さ)の合計が160cm以内」かつ「重量が25kg以内」の荷物に限られます。これを超える荷物は、たとえ数センチのオーバーであっても、私たち店員はお預かりすることができません。
この「サイズ」と「重量」の関係は、少し複雑で誤解されやすいポイントです。宅急便の料金区分(60サイズ、80サイズなど)は、サイズと重量の「どちらか大きい方のランク」が適用される仕組みになっています。以下の例を見てみましょう。
| サイズ区分 | 3辺合計の上限 | 重量の上限 | 適用されるケース例 |
|---|---|---|---|
| 60サイズ | 60cm以内 | 2kgまで | Tシャツ、小物、書籍など |
| 80サイズ | 80cm以内 | 5kgまで | 靴箱、ギフトセット、厚手の衣類 |
| 100サイズ | 100cm以内 | 10kgまで | 飲料(500ml×24本)、みかん箱 |
| 120サイズ | 120cm以内 | 15kgまで | 大きめの雑貨、空気清浄機など |
| 140サイズ | 140cm以内 | 20kgまで | 大型衣類、布団、引越し用段ボール |
| 160サイズ | 160cm以内 | 25kgまで | 小型家電、デスクトップPCなど |
例えば、小さな箱(3辺合計50cm)で送るとしても、中身が金属部品や書籍がぎっしり詰まっていて重さが8kgある場合、料金は「60サイズ」ではなく「100サイズ(10kgまで)」の料金が適用されます。逆に、重さは1kgしかなくても、箱の大きさが110cmあれば「120サイズ」になります。レジでは必ずメジャーでサイズを計測し、秤(はかり)で重さを確認しますので、ご自宅で梱包する際はこのルールを意識していただくと、想定外の送料に驚くことがなくなります。
また、ヤマト運輸では「180サイズ」や「200サイズ」というさらに大きな区分も存在しますが、これらはコンビニ発送の対象外です。以前あった「ヤマト便」という大型荷物向けのサービスが廃止され、通常の宅急便に統合されましたが、コンビニでの取り扱いは変わらず160サイズまでとなっています。大型の家具や自転車などを送りたい場合は、ヤマト運輸の営業所に直接持ち込むか、集荷サービスを利用する必要があります。
参考情報
詳細なサイズ規定や料金シミュレーションについては、ヤマト運輸の公式サイトでも確認できます。 (出典:ヤマト運輸『宅急便』)
箱は買える?梱包資材と専用BOX
「急に荷物を送ることになったけれど、手元に段ボールがない」「商品だけ持ってきたけれど、ここで梱包して送れる?」というお問い合わせは、店頭で非常によくいただきます。結論から申し上げますと、ファミリーマートは「梱包資材の駆け込み寺」としても機能しています。ただし、どのような資材でも売っているわけではありませんので、その内訳を知っておくことが重要です。
まず、最も確実に入手できるのが「宅急便コンパクト」の専用BOXです。これは60サイズよりも小さな荷物を、お得な料金(専用運賃)で送ることができるサービスで、利用には専用の箱を使うことが必須条件となっています。箱は2種類あり、どちらもレジで「宅急便コンパクトの箱をください」と言えば、1枚70円(税込)で購入できます。
1. 宅急便コンパクト専用BOX(標準型)
縦20cm×横25cm×高さ5cmの箱型です。組み立てるとしっかりとした小箱になり、スマホ、化粧品、小型のフィギュア、お菓子などを送るのに最適です。底面をテープで留める必要がなく、差し込むだけで箱になる設計なので、ガムテープを持っていない場合でも安心して利用できます。
2. 宅急便コンパクト薄型専用BOX
縦24.8cm×横34cmの封筒型(マチなし)です。A4サイズのコピー用紙がすっぽり収まる大きさで、契約書などの重要書類や、薄手のカタログ、Tシャツ1枚程度を送るのに適しています。ただし、無理に厚みのあるものを入れると破損の原因になるため、厚さは1cm程度までを目安にすると良いでしょう。
次に、通常の宅急便(60〜160サイズ)用の段ボールについてですが、これは店舗によって取り扱い状況が異なります。一部の店舗では、ヤマト運輸純正の段ボール(60サイズ〜100サイズ程度)を販売していることがありますが、すべての店舗に在庫があるわけではありません。また、スーパーマーケットのように「ご自由に段ボールをお持ち帰りください」というサービスは基本的に行っていませんので、通常サイズの荷物を送る場合は、あらかじめご自身で箱を用意してから来店されることを強くおすすめします。
一方で、メルカリなどのフリマアプリ利用者向けの資材は非常に充実しています。ファミリーマートではメルカリと提携し、店内の文具コーナーなどで「クッション封筒」や「宅配ビニール袋」、「緩衝材(プチプチ)」などを販売しています。これらを購入すれば、商品そのものを店内に持ち込み、その場で資材を買って梱包し、発送するというワンストップの利用が可能です。
ココに注意
店内で梱包作業を行う場合は、他のお客様の迷惑にならないよう、イートインスペースなどを利用するのではなく、邪魔にならない場所で手早く行うか、一度車に戻って作業をするなどの配慮をお願いします。また、ガムテープやハサミの貸し出しは感染症対策やトラブル防止の観点から行っていない店舗も多いので、梱包用具は持参するのが無難です。
料金の支払い方法とキャッシュレス決済

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「宅急便の送料は現金で払うもの」というイメージをお持ちの方は多いかもしれませんが、現代のファミリーマートにおいては、それは過去の常識となりつつあります。現在では、公共料金の支払いとは異なり、宅急便の送料支払いには多種多様なキャッシュレス決済が利用可能です。これらを活用することで、現金の持ち合わせがない時でもスムーズに発送できるだけでなく、ポイント還元による実質的な節約も可能になります。
具体的に利用可能な決済手段は以下の通りです。
- クレジットカード:Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど、主要な国際ブランドはほぼ全て利用可能です。高額になりがちな遠距離や大型荷物の送料支払いでも、カードなら安心です。
- 電子マネー:SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、楽天Edy、WAON、iD、QUICPayなどが利用できます。「ピッ」とかざすだけで決済が完了するため、レジでの滞在時間を最も短縮できる方法です。
- QRコード決済(スマホ決済):PayPay、d払い、楽天ペイ、LINE Pay、au PAYなどが利用可能です。各社が実施しているポイント還元キャンペーンなどの対象になる場合もあるため、ポイ活ユーザーには特におすすめです。
- FamiPay(ファミペイ):ファミリーマート独自のバーコード決済です。FamiPayで支払うことで、FamiPayボーナスが還元されるキャンペーンが行われることもあります。
さらに重要なのが、ポイントカードの提示です。送料の支払い時にも、Vポイント(旧Tポイント)、楽天ポイント、dポイントのいずれかのカード(またはアプリ)を提示することで、200円(税込)につき1ポイントが貯まります。クレジットカードやQR決済のポイントと合わせれば、「ポイントの二重取り」が可能です。たかが数ポイントと思わずに、毎回提示することで年間では大きな差になります。
店長の豆知識:使えないカードに注意
ヤマト運輸の営業所やドライバーへの支払いで使える「クロネコメンバー割(クロネコヤマト独自のチャージ式電子マネー)」は、ファミリーマートのレジでは利用できません。残高があってもコンビニでは使えませんので、必ず上記の決済手段をご用意ください。
着払いや往復宅急便の利用について
通常の「元払い(発送時に送料を支払う)」以外にも、ファミリーマートでは多様な配送ニーズに応えるオプションサービスを取り扱っています。その代表格が「着払い(ちゃくばらい)」と「往復宅急便」です。
着払いの利用方法
着払いは、荷物を受け取る人が送料を負担する配送方法です。オークションやフリマアプリ以外の個人間取引、あるいは忘れ物を持ち主に送り返す際などによく利用されます。着払いを利用する場合、使用する伝票が通常のものとは異なります(一般的に着払い伝票はピンク色やオレンジ色です)。
Famiポートやマルチコピー機で着払いの申込券を出力することも可能ですが、レジで「着払いの伝票をください」と申し出て、手書き伝票をもらうこともできます。重要な点として、着払いの場合、発送時のレジでの支払いは「0円」です。手数料なども発送時には発生しませんので、お財布を持たずに荷物だけ持ち込んでも発送手続きが可能です。
往復宅急便の活用術
ゴルフバッグをゴルフ場へ送ったり、スキー板やスーツケースをホテルへ送ったりする際に便利なのが「往復宅急便」です。これは、行き(往路)の発送時に、帰り(復路)の伝票もセットで発行・支払いをしてしまうサービスです。最大のメリットは、復路の配送料金が割引になることと、帰りの際に現地で伝票を書く手間が省けることです。
ファミリーマートで往復宅急便を利用する場合、マルチコピー機のメニューには「往復宅急便」という直接のボタンがない場合があります(機種によります)。その際は、通常の宅急便同様にクロネコメンバーズなどで事前に往復の予約データを作成してQRコードを読み込ませるか、レジで「往復宅急便の専用伝票」をもらって手書きで記入します。
特にゴルフシーズンや年末年始の旅行シーズンには利用者が増えますが、プレー日の前日や前々日に届くようにするには、余裕を持って(通常はプレー日の3〜4日前までに)発送する必要があります。
複数口減額制度について
同じお届け先に、同時に2個以上の荷物を送る場合、「複数口(ふくすうぐち)」という扱いになり、2個目以降の荷物が1個につき100円割引になります。ただし、これを適用するには「複数口専用の伝票」を使う必要があります。マルチコピー機での操作時に「個数」を指定するか、手書きの場合はレジで「同じ所に2個送りたいので、複数口の伝票をください」と必ず伝えてください。これを知らないと、単純に2倍の送料を払うことになり損をしてしまいます。
絶対に覚えておいてほしいこと
ファミリーマートには冷蔵・冷凍の保管設備がないため、「クール宅急便」は一切受け付けできません。冷蔵や冷凍が必要な荷物は、必ずヤマト運輸の営業所へ持ち込んでください。
アプリ連携したファミリーマート宅急便のやり方
- メルカリなどフリマアプリの発送手順
- スマホでQRコードが出ない時の対処法
- 当日発送の締切時間と集荷のタイミング
- 自分で貼る?伝票貼り付けの注意点
- クール便は送れない?発送不可の荷物
- よくある質問
- ファミリーマートの宅急便のやり方まとめ
メルカリなどフリマアプリの発送手順

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近年、ファミリーマートのレジカウンターで最も多く取り扱う荷物の一つが、「メルカリ」「PayPayフリマ」「ヤフオク!」などのフリマアプリやオークションサイト経由の発送です。特に「らくらくメルカリ便」などは、出品者にとっても購入者にとってもメリットが大きく、現代の個人間取引(C2Cコマース)のスタンダードとなっています。
通常の宅急便と大きく異なる点は、「匿名配送」と「レジでの支払いが不要」という2点です。これらは非常に便利なシステムですが、初めて利用する方にとっては少し戸惑うポイントでもありますので、順を追って解説します。
1. アプリでの事前手続き
まず、店舗に来る前に必ずアプリ上で配送方法を選択し、2次元コード(QRコード)を生成しておく必要があります。例えばメルカリの場合、商品が売れた後の取引画面で「コンビニ・宅配便ロッカーから発送」を選び、「ファミリーマート」を指定します。次に、送る荷物のサイズ(宅急便コンパクトや60〜160サイズ)を選択し、「配送用の2次元コードを表示する」をタップします。これで準備は完了です。
2. マルチコピー機での操作
店舗に到着したら、いきなりレジに行くのではなく、マルチコピー機へ向かいます。「荷物の発送・受取」→「荷物の発送」と進み、アプリで表示させたQRコードを読み込ませます。ここでのポイントは、「お届け先」や「ご依頼主」の情報が画面に表示されない(または一部伏せ字になる)場合があることです。これは匿名配送の仕様ですので、エラーではありません。「お届け希望日時」の指定のみ行い、申込券を出力します。
3. レジでの手続きと「0円会計」
申込券と荷物をレジに持っていくと、店員がバーコードをスキャンします。この時、レジの画面には配送料金が表示されず、お支払いを求められることもありません。
なぜなら、配送料金はアプリ内の売上金から自動的に差し引かれるシステムになっているからです。「お金を払わなくていいの?」と不安になるお客様もいらっしゃいますが、レシートには「0円」や「サイト決済」と記載されますのでご安心ください(※ただし、宅急便コンパクト専用BOXなどをその場で購入する場合は、資材代のみ現金やキャッシュレスでお支払いいただきます)。
ココがおすすめ
フリマアプリの発送では、伝票(送り状)の形状が通常の宅急便とは異なります。宛名が印字されていない、あるいはQRコードのみが印刷された特殊な伝票が出力されますが、これも「匿名配送」を守るための仕様です。ご自身の住所が書かれていなくても、デジタルデータで紐付いていますので確実に相手に届きます。
スマホでQRコードが出ない時の対処法
「発送しようと思ってファミマに来たのに、機械がQRコードを読み取ってくれない!」 これは、私たちが現場で遭遇するトラブルのNo.1と言っても過言ではありません。後ろに並んでいる人がいると焦ってしまいますよね。しかし、原因のほとんどは単純なことで解決できます。
まず、最も多い原因は「画面が暗い」ことです。スマートフォンの設定で画面の明るさ(輝度)を最大に上げてください。次に多いのが「覗き見防止フィルム」の影響です。正面から見えにくくするフィルムは、機械のリーダーにとっても読み取りの妨げになります。この場合、スマホを少し傾けたり、画面を拡大表示したりすると読み込めることがあります。
「それでも読み込めない!」という場合の最終手段(フェイルセーフ)をご紹介します。それは、「受付番号とパスワードの手入力」です。
ヤマト運輸のアプリやメルカリの取引画面には、QRコードの下あたりに必ず「受付番号(10桁〜12桁の数字)」と「パスワード(または認証番号)」が表示されています。マルチコピー機の操作画面で、QRコード読み取り画面の下部にある「番号入力」というボタンを押し、これらの数字を直接打ち込んでください。この方法は100%確実に手続きを進めることができるため、QRコードが苦手な方や、スマホの画面が割れていて読み込めない方には特におすすめです。
メンテナンス時間に注意
ファミリーマートのシステムメンテナンスのため、毎週月曜日の午前2時30分から午前5時00分までの間は、Famiポートおよびマルチコピー機の配送サービスが完全に停止します。この時間帯は、どんなに急いでいても発送手続き(申込券の発行)ができません。深夜に発送を行うことが多いフリマアプリのセラー様は、月曜日の早朝だけは避けるようスケジュールを調整してください。
当日発送の締切時間と集荷のタイミング
コンビニエンスストアは24時間営業しており、いつでも荷物を預けることができるのが最大のメリットです。しかし、「預けることができる時間」と「実際に荷物が店舗から出発する時間」はイコールではありません。ここを誤解していると、「翌日に届くと思っていたのに届かなかった」というトラブルに繋がります。
各店舗には、ヤマト運輸のドライバーが荷物を回収に来る「集荷(しゅうか)時間」が決まっています。そして、その日の最終便に乗せるためのリミットである「当日発送締切時間」が設定されています。
- 締切時間前に預けた場合:その日のトラックに乗ります。近隣のエリアであれば最短で翌日、遠方でも翌々日には到着します。
- 締切時間後に預けた場合:翌日のトラックに乗ります。つまり、発送扱いが「翌日」となり、到着は最短でも翌々日以降になります。
例えば、当日発送締切時間が「15:00」の店舗に、15:30に荷物を持ち込んだとします。レジでは問題なく受け付けますが、その荷物は翌日の15:00頃まで、丸一日店舗のバックヤードに保管されることになります。これは非常にもったいないタイムラグです。
締切時間は店舗によって異なりますが、多くの場合はレジ周辺やマルチコピー機の近くに掲示されています。もし見当たらない場合は、遠慮なく店員に「今日の集荷はまだ間に合いますか?」と聞いてください。もし急ぎで、店舗の締切時間を過ぎてしまっている場合は、24時間営業しているヤマト運輸のベース店(営業所)へ直接持ち込むのが唯一の解決策です。
自分で貼る?伝票貼り付けの注意点
レジで申込券を渡すと、店員さんから「伝票」と「専用の袋(サイトン袋)」を手渡されます。ここで驚かれる方も多いのですが、伝票の貼り付けは「お客様ご自身」で行っていただくルールになっています。
これは、万が一店員が貼り付け位置を間違えたり、別の荷物の伝票を貼ってしまったり(テレコ)するトラブルを防ぐための措置です。専用の袋を荷物に貼り、その中に伝票をセットする作業は、落ち着いて行いましょう。特に複数の荷物を同時に発送する場合は、どの伝票がどの荷物のものか、必ず中身と照らし合わせて確認することをおすすめします。
失敗しない伝票の貼り方
- まず、荷物(箱)の平らで一番目立つ面のホコリや水気を拭き取ります。濡れていると袋が剥がれやすくなります。
- 透明な「サイトン袋」の裏紙(剥離紙)を剥がし、シワにならないように箱にしっかりと貼り付けます。
- 袋の口が開いているので、そこに店員から渡された「荷物貼付用」の伝票を、文字が見えるように表向きに入れます。
- 袋の口を閉じて(シールになっている場合や折り込む場合があります)、伝票が落ちないようにします。
複数個口の際の注意点
複数の荷物を同時に発送する場合が最も危険です。レジで複数の伝票が一気に出力されると、どれがどの荷物の伝票か分からなくなりがちです。必ず「1個ずつ手続きを完結させる」か、箱に「おばあちゃん用」「メルカリ用」などと目印をつけ、伝票の内容と箱の中身を慎重に照らし合わせてから袋に入れるようにしてください。
クール便は送れない?発送不可の荷物

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最後に、ファミリーマートではどうしても取り扱えない荷物について解説します。せっかく重い荷物を持って来店されたのにお断りするのは、私たち店員としても非常に心苦しい瞬間です。無駄足を防ぐためにも、以下のNG項目を必ずチェックしてください。
1. クール宅急便(冷蔵・冷凍)
これが最も多い誤解です。コンビニの店内にはアイスやドリンク用の冷蔵庫はありますが、お預かりした荷物を保管するための冷蔵・冷凍設備はありません。食品衛生上の観点からも、常温以外の荷物は一切お引き受けできません。「すぐそこに集荷が来るから」と頼まれることもありますが、ルール上お断りせざるを得ませんので、冷蔵・冷凍品はヤマト運輸の営業所へお持ちください。
2. 160サイズ・25kgを超える荷物
前述の通り、3辺合計160cmまたは重量25kgを超える荷物は規格外となります。家庭用の体重計などで事前に重さを測っておくことをおすすめします。
3. 危険物や現金など
花火、ガスボンベ、スプレー缶などの危険物、現金、有価証券、クレジットカード、再発行が困難な重要書類(パスポート、受験票など)も宅急便では送れません。また、ガラス製品や陶器など壊れやすいものについては、梱包が不十分だと判断された場合、お断りするか、「破損時の補償対象外」という条件でご了承いただく場合があります。
よくある質問
Q:レジに荷物を持っていけばすぐに発送できますか?
A:いいえ、まずは店内にある「マルチコピー機」を操作して申込券を発行する必要があります。スマホで事前に配送情報を入力してQRコードを作成しておくと、端末にかざすだけでスムーズに手続きできます。発行された申込券を30分以内にレジへお持ちください。
Q:冷蔵・冷凍(クール宅急便)や大きな荷物は送れますか?
A:いいえ、ファミリーマートには冷蔵・冷凍保管設備がないため、クール宅急便は一切受け付けていません。また、3辺合計160cmまたは重量25kgを超える荷物も発送できません。これらに該当する場合は、ヤマト運輸の営業所へ直接お持ち込みください。
Q:梱包用の段ボールをもらったり、ガムテープを借りたりできますか?
A:無料の段ボール提供や梱包用具の貸し出しは基本的に行っていません。「宅急便コンパクト」専用BOXやメルカリ用資材はレジで購入可能ですが、通常の段ボールや梱包作業は、あらかじめご自宅で済ませてから来店することをおすすめします。
Q:夜遅くに荷物を出した場合、いつ相手に届きますか?
A:各店舗には「当日発送締切時間(例:15時など)」が設定されており、その時間を過ぎて受け付けた荷物は「翌日の集荷」扱いとなります。そのため、到着は最短でも翌々日以降になります。お急ぎの場合は店舗の締切時間を確認するか、営業所をご利用ください。
ファミリーマートの宅急便のやり方まとめ
今回は、ファミリーマートでの宅急便の送り方について、現役店長の視点から徹底解説しました。手順が多く難しそうに感じるかもしれませんが、一度やってみれば驚くほど簡単で便利です。
また、もし普段セブンイレブンで宅急便のやり方に慣れている方は、マルチコピー機を通す手順が大きく異なるため、最初は少し戸惑うかもしれません。しかし、スマホで予約して端末を操作するフローは慣れると非常にスピーディーです。
最後に、スムーズな発送のための重要ポイントをおさらいしましょう。
チェックリスト
- 事前準備が9割:スマホで情報を入力し、QRコードを作成してから来店すると、時間もコスト(デジタル割)も節約できる。
- サイズと資材:160サイズ以内か確認し、小さな荷物は「宅急便コンパクト」やメルカリ資材を賢く利用する。
- 時間の把握:急ぎの場合は店舗の「当日発送締切時間」をチェックし、間に合わなければ営業所へ。
- 自己完結:伝票の貼り付けは自分で行う。特に複数個送る際は「貼り間違い」に細心の注意を払う。
コンビニという身近なインフラと、デジタルの力を組み合わせることで、物流はもっと自由で簡単なものになります。この記事が、あなたの「送りたい」という気持ちをサポートし、レジでの不安を解消する一助になれば幸いです。もし店頭で分からないことがあれば、遠慮なく私たち店員に声をかけてくださいね。それが「マイローカルコンビニ」の良さですから。