
マイローカルコンビニ
はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。
好きなアーティストのライブや話題のイベントチケットを手に入れるため、ファミリーマート先行とはどのような仕組みなのか調べている方も多いのではないでしょうか。チケットの当たる確率はどれくらいなのかや実際のやり方はもちろん、マルチコピー機でできない手続きがあるのかや支払い期限に関する厳しいルール、さらには発券がいつから可能なのかなど、事前に知っておくべきポイントは山ほどあります。
また、話題のコスメや限定グッズの先行販売情報やFamiPayを活用したお得な決済方法も気になるところですよね。この記事では、店長としての経験も交えながら、皆さんの疑問をスッキリ解決します。
記事のポイント
- ファミリーマート先行の申し込みが店舗のマルチコピー機ではできない理由
- 当選確率の実態とチケット代金の支払い期限に関する絶対的なルール
- 手数料やシステムメンテナンスなど意外と知られていない落とし穴
- 話題のコスメや限定グッズなど物販における先行販売の魅力
チケット抽選におけるファミリーマート先行とは
- マルチコピー機ではできないやり方の注意点
- 申し込みはWeb必須という重要な事実
- チケットが当たる確率は高いのか検証
- 支払い期限を過ぎると即無効になるリスク
- FamiPay払いでお得になるポイント活用術
マルチコピー機ではできないやり方の注意点
まず最初に、私が店長として働いていて一番よく遭遇する、そして一番心が痛む「勘違い」からお話しさせてください。「ファミリーマート先行」という名前がついているので、「お店に行けば申し込みができるんだ!」と信じて疑わずに来店されるお客様が、実はかなり多いんです。
発売日の10時ぴったりに自動ドアをくぐり、息を切らしてマルチコピー機(以前はFamiポートと呼ばれていましたね)の前へ。しかし、画面をどれだけタッチしても、トップメニューの「チケット」ボタンを押しても、お目当てのアーティスト名や「先行販売」という文字が出てこない…。焦ったお客様に「店長、画面に出てこないんだけど!操作方法を教えて!」と呼び止められることがありますが、この時ばかりは私も本当に申し訳なさそうにお伝えするしかありません。声を大にしてお伝えしなければなりません。
ファミリーマート先行のチケット申し込みは、店舗のマルチコピー機では絶対にできません。

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「えっ、ファミマ先行なのにファミマでできないの?嘘でしょ?」と驚かれる気持ち、痛いほどわかります。しかし、これには明確な理由があるんです。現在のチケット販売システムは、かつてのように電話や店頭端末で早い者勝ちをするスタイルから大きく変化しました。特に人気公演においては、不正転売防止やサーバーへのアクセス集中緩和、そして公平な抽選を行うことを目的に、申し込みの入り口を「Webサイト」に一本化しているケースがほとんどだからです。
店舗にあるマルチコピー機は、インターネットに繋がっているとはいえ、あくまで「ファミリーマートの店舗業務」を行うための端末です。何千、何万人が同時にアクセスするチケット争奪戦のトラフィックを処理するための設計にはなっていません。そのため、申し込み機能自体が搭載されていないのです。
店長からの重要アドバイス
発売開始時刻に合わせて店舗に駆け込んでも、マルチコピー機の前で途方に暮れることになってしまいます。申し込みの段階では、店舗に行く必要は全くありません。家でWi-Fi環境の整ったPCの前か、スマホを握りしめている方が、よっぽど確率は上がります。
マルチコピー機の本当の役割とは?
では、店にあるあの緑色の機械は何のためにあるのかというと、ファミリーマート先行においては主に以下の2つの役割しか持っていません。
- 支払い: Webで当選した後、発行された13桁の払込票番号を入力してレシート(申込券)を出す機能。
- 発券: 支払いが完了した後、または発券期間になった後に、チケット本券を印刷するためのレシートを出す機能。
つまり、マルチコピー機はあくまで「事務処理をするための端末」であって、「抽選に参加するための投票箱」ではないのです。「ファミリーマート先行」というのは、あくまで「ファミリーマートで支払いと発券ができる権利」という意味合いが強く、申し込み手続きそのものはデジタル空間で行われるものだと、認識をアップデートしていただく必要があります。
申し込みはWeb必須という重要な事実
「じゃあ、どこで申し込めばいいの?」という疑問に対する答えは、ズバリ「Webサイト」です。より具体的に言えば、パソコンやスマートフォンを使って、プレイガイド大手である「e+(イープラス)」のWebサイトから手続きを行う必要があります。
ファミリーマートはイープラスと長年の業務提携を結んでいるため、基本的に「ファミマ先行=イープラスのシステムを利用した先行販売」という図式が成り立ちます。このプロセスは完全にデジタル完結型であり、アナログな要素は一切ありません。チラシにQRコードがついていることもありますが、結局はWebサイトに飛ばされます。
事前の準備が勝敗を分ける
申し込み期間中にいきなりサイトにアクセスしても、すぐには応募できません。なぜなら、申し込みには「イープラスの会員登録」が必須だからです。これには、メールアドレスの登録だけでなく、電話番号認証(SMS認証)などが含まれることが多く、これが転売防止や顧客管理の第一関門になっています。
申し込みの完全ステップ(基本フロー)

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- 会員登録: PCまたはスマホでイープラスのサイトにアクセスし、無料会員登録を済ませる(IDとパスワードは絶対に忘れないように!)。
- 公演検索: ログイン後、希望のアーティストや公演名を検索し、「ファミリーマート先行」という受付枠を探す。
- エントリー: 画面の指示に従って、希望の日時や枚数を選択し、エントリー(抽選申し込み)を完了させる。
- 結果待ち: 抽選期間が終わるのを待ち、当落発表日にメールまたはサイト上で結果を確認する。
- 店舗へ: 当選通知が来て初めて、店舗での支払い・発券の権利が発生する。
「ファミマ先行」という名称の真意
ここで改めて理解しておきたいのが、この「ファミリーマート先行」というネーミングの真の意味です。これは販売チャネル(売り場)を示しているのではなく、「決済・物流(受け取り)チャネル」の指定を意味しています。
通常の「一般発売」や「オフィシャルHP先行」などであれば、支払いや受け取り方法として、セブン-イレブンやローソン、あるいは完全デジタルチケット(スマチケ)など、多様な選択肢が提示されることが一般的です。しかし、「ファミリーマート先行」の枠で当選したチケットに関しては、原則として「支払いはファミリーマート店舗で」「発券もファミリーマート店舗で」という強い縛りがつきます。
つまり、主催者側からすれば「ファミマに来てくれるお客さんを増やすための先行枠」、ユーザー側からすれば「ファミマに行くことを条件に、一般発売より早くチケット確保のチャンスがもらえる枠」という、一種のバーター取引のような側面があるんですね。

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この仕組みを理解しておくと、なぜ店舗で申し込めないのかが腑に落ちるかと思います。
チケットが当たる確率は高いのか検証
皆さんが一番気になっているのは、「先行」という言葉が持つ甘美な響き、つまり「これなら当たりやすいんじゃないか?」「一般発売より有利なんじゃないか?」という期待ではないでしょうか。
コンビニ店長として、そして一人の音楽ファンとして正直に申し上げますと、「ファミリーマート先行だからといって、必ずしも当選確率が高いとは限らない」というのが現実です。むしろ、場合によっては「激戦区」になることさえあります。実際、私のお客様でも「ファミマ先行で落ちた…」と肩を落として来店される方は少なくありません。
「入りやすさ」が招く高倍率のパラドックス
なぜ「先行」なのに当たりにくいのか。その理由は、ファミリーマート先行のシステムがあまりにも「オープンで親切すぎる」ことにあります。誰でもアクセスでき、誰でも会員登録でき、誰でも応募できる。この「応募障壁(Barrier to Entry)」の低さが、結果として応募母数の爆発的な増加を招くのです。

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わかりやすい例として、過去のゲーム機(Nintendo SwitchやPlayStation 5など)の抽選販売のデータを比較してみましょう。あくまで傾向としてのデータですが、非常に示唆に富んでいます。
| 販売元・形式 | 主な応募条件 | 当選確率の傾向と分析 |
|---|---|---|
| ヨドバシカメラ等 (家電量販店モデル) |
クレジットカード会員限定 過去の購入履歴必須 店頭での申込みのみ等 |
当選確率が高い傾向(例:数倍〜10倍程度) 条件が厳しいため、転売目的の業者や「とりあえず」の冷やかし層が排除され、真のファンだけが残りやすい。 |
| ファミリーマート (コンビニ先行モデル) |
条件が緩い 誰でもWebから応募可能 決済手段を問わない場合が多い |
当選確率が低くなる傾向(例:数十倍〜100倍超も) 「誰でも申し込めるならやっておこう」という層が大量に流入し、倍率が高騰しやすい。 |
このように、誰でもウェルカムな状態である以上、倍率が上がるのは避けられません。さらに詳しい当選確率の裏側や、当たりやすくするための考え方については、私が書いたファミマ先行は当たりやすい?コンビニ店長が教える当選確率の真実という記事で深掘りしていますので、ぜひ併せてご覧ください。
転売対策と確率の関係
もちろん、ただ手をこまねいているわけではありません。近年ではチケットの不正転売が社会問題化しており、公的機関も対策に乗り出しています。文化庁などが主導する「チケット不正転売禁止法」の施行に伴い、プレイガイド側もシステムの強化を行っています。
(出典:文化庁『チケット不正転売禁止法』)
ファミリーマート先行(イープラス)でも、AIによる多重応募の検知や、SMS認証による本人確認の厳格化が進んでいます。これにより、かつてのように業者がプログラムで大量に応募することは難しくなってきています。
また、システム側で需給予測を行い、第1次先行、第2次先行と段階を追うごとに在庫を調整しています。「第1次で落ちたけど、第2次で当たった」という声もよく聞きます。これは、キャンセル分の再販や、席の開放調整が行われるためです。したがって、「ファミマ先行は倍率が高いからダメだ」と諦めるのではなく、「数あるチャンスの一つとして必ずエントリーしつつ、過度な期待はせずに継続的に挑戦する」というのが、最も賢い戦略だと言えるでしょう。
支払い期限を過ぎると即無効になるリスク
ここからは店長として、少し厳しい現実をお伝えしなければなりません。チケットに当選した後の「支払い期限」についてです。この期限に関しては、システムは一切の慈悲を持っておらず、店舗スタッフにはどうすることもできない絶対的なルールが存在します。
「仕事が長引いて日付が変わってしまった」「うっかり忘れていた」「給料日が明日だから待ってほしい」…。様々な理由で、期限切れの払込票を持ってレジに来られるお客様がいらっしゃいますが、その度に私は「申し訳ありません、この番号はもう無効になっています」とお断りするしかないのです。
1分でも遅れたらアウト! システムの非情な現実

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例えば、支払い期限が「12月15日 21:00」と記載されていたとします。この場合、12月15日の21時01分になった瞬間、イープラスのサーバー上であなたの予約番号は自動的に「無効」というステータスに書き換わります。
その後で店舗のレジでバーコードをスキャンしても、「この番号は取り扱いできません」というエラー音が鳴り響くだけです。私たち店員がどんなに裏技を使おうとしても、レジのシステム自体が受け付けないため、物理的に不可能なのです。
ここが怖い!支払い期限の鉄則リスト
- 即時無効化: 指定日時を過ぎた瞬間、予約番号は無効化されます。猶予期間(ロスタイム)は存在しません。
- 再引落し不可: クレカ支払いやFamiPay払いを選択していても、残高不足や限度額オーバーで決済できなかった場合、その時点で「未払い」とみなされ、即座に権利失効となります。
- 復活措置なし: いかなる理由(急病、事故、天災など)があっても、個別の救済措置は原則として行われません。
ブラックリスト入りのリスクも?
さらに恐ろしいのは、単に「チケットが買えなかった」だけで終わらない可能性があることです。イープラスの公式サポート情報などには、「支払い期限までに支払いがなかった場合、今後のお申込みに影響がある場合がある」といった主旨の警告が記載されていることがあります。
これは事実上の「ブラックリスト入り」を示唆しています。意図的な未払い(とりあえず確保したけど、気が変わったから放置する行為)を繰り返すユーザーは、システム側から「悪質なユーザー」と判定され、将来的にどれだけ応募しても、抽選の段階で自動的に落選させられるリスクがあるのです。
特にコンビニ払いの場合は、「お店に行く移動時間」や「レジが混んでいて並ぶ時間」も計算に入れる必要があります。「21時までだから20時50分に家を出ればいいや」というのは命取りです。当選メールを見たらすぐにスマホのカレンダーに登録し、できれば期限の前日までに支払いを済ませることを強くおすすめします。
FamiPay払いでお得になるポイント活用術
さて、少し怖い話をしてしまいましたが、ファミリーマート先行には大きなメリットもあります。それが、ファミリーマート独自のバーコード決済アプリ「FamiPay(ファミペイ)」との強力な連携です。
チケット代金というのは、数千円から数万円単位の高額決済になることが一般的です。これをただ現金で支払うのは、ポイント還元の観点から見ると非常にもったいないことです。ファミリーマートでは、チケット購入者にFamiPayの利用を強く推奨しており、そのための明確なインセンティブ(ご褒美)を用意しています。
FamiPayで支払う3つの具体的メリット

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私が店長としてFamiPayをおすすめする理由は、主に以下の3点です。
1. チケットでもポイントが貯まる
通常、公共料金やチケット代金の支払いはポイント還元の対象外になるクレジットカードが多いですが、FamiPay払いなら「1件あたり10ポイント」のボーナスが付与されるキャンペーンが常設されていることが多いです。さらに、「ファミペイ翌月払い」などのキャンペーンを組み合わせれば、決済金額に応じた還元を受けられる可能性もあります。
2. 現金チャージ不要の「翌月払い」
「今月は推しのライブが重なって、手持ちの現金が厳しい…」という経験はありませんか? そんな時に役立つのが「ファミペイ翌月払い」機能です。これはクレジットカードのような後払い機能で、審査に通れば、チャージ残高がなくてもチケット代金を支払うことができます。支払いは翌月にまとめて口座引き落としになるので、キャッシュフロー(お金の流れ)を柔軟に管理できるのは、オタ活・推し活にとって大きな武器になります。
3. アプリ上で履歴が残る安心感
紙のレシートは無くしてしまうリスクがありますが、FamiPayで支払えばアプリ内の利用履歴にしっかりと記録が残ります。万が一のトラブルの際にも、いつ、どの店舗で、いくら支払ったかがすぐに確認できるのは、高額なチケット取引において精神的な安心感につながります。
例えば、チケット代金が10,000円だったとしましょう。現金で払えば還元はゼロですが、FamiPayや関連キャンペーンを駆使すれば、数十円〜数百円分のポイントが返ってくる計算になります。「たかが数百円」と思うかもしれませんが、それがドリンク代や発券手数料の足しになると考えれば、「現金を用意する手間が省けて、さらにポイントも貯まる」FamiPay払いは、まさにチケット購入の最適解と言えるでしょう。
詳しいポイント獲得術については、ファミリーマートボーナスポイント徹底解説!最大10%還元の裏技の記事で、さらにマニアックな方法を紹介しています。
物販や発券におけるファミリーマート先行とは
- 発券はいつから?48時間ルールの罠
- 深夜に発券できないメンテナンス時間
- 手数料はいくらかかるか総額を把握する
- 限定コスメやグッズの先行販売情報
- よくある質問
- 賢く使うためのファミリーマート先行とは
発券はいつから?48時間ルールの罠

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「チケット代も払ったし、あとは発券するだけ! 今すぐチケットを手にしたい!」と意気込んで店舗に来たものの、レジでエラーが出て発券できずに困惑されるお客様。実はこれも、店長として頻繁に遭遇する光景の一つなんです。ここに「48時間待機ルール」という、知る人ぞ知る落とし穴が存在します。
特にクレジットカードで決済を行った場合、即座に店舗で発券できるとは限りません。公演の種類や販売形式(一般発売・プレオーダー・先着順など)によっては、「決済完了から48時間は発券できない(発券ロックがかかる)」という仕様が設定されている場合があるのです。
なぜすぐに発券させてくれないの?
これはあくまで推測ですが、セキュリティ上の理由が大きいと考えられます。例えば、盗難クレジットカードなどを使って不正にチケットを購入した犯人が、即座に店舗で発券してチケットを持ち去り、転売してしまうことを防ぐためのタイムラグ(猶予時間)を設けているのだと思われます。
「公演直前」の購入は特に注意!
このルールが最も牙を剥くのは、「公演日の直前にチケットを買った場合」です。例えば、ライブの2日前に急遽Webでリセールチケットや一般発売チケットを購入したとします。「よし、会場に向かう途中のファミマで発券すればいいや」と考えて当日店舗に行くと、この48時間ルールに引っかかり、発券できないという悪夢のような事態になりかねません。
もちろん、すべてのチケットがこれに該当するわけではありませんが、「発券はいつから可能なのか?」という情報は、購入完了メールやイープラスの「申込み状況照会」ページに必ず記載されています。自己判断で「買った直後から発券できるはず」と思い込まず、必ず「発券開始日時」という項目を指差し確認する癖をつけてください。
深夜に発券できないメンテナンス時間
ファミリーマートは「あなたと、コンビに、」をスローガンに掲げる24時間営業のコンビニですが、こと「チケットシステム」に関しては、24時間眠らないわけではありません。これも意外と知られていない盲点であり、深夜に行動する方にとっては致命的なトラップになります。
具体的には、毎月第1・第3木曜日の午前1時25分から午前8時00分の間は、システムメンテナンスのため、支払いや発券を含むすべてのチケットサービスが完全に停止します。
「魔の木曜日早朝」に気をつけて
この時間帯は、夜型の生活をしている方や、夜勤明けの方、あるいは早朝に出勤する前にチケットを発券してから会社に行こうとしている方にとっては、まさに活動のゴールデンタイムです。しかし、この時間に店舗に来てマルチコピー機を操作しても、「ただいまメンテナンス中です」という冷たい画面が表示されるだけです。
さらに厄介なのは、支払期限との兼ね合いです。もしあなたのチケットの支払期限が「木曜日の朝」などに設定されていた場合、このメンテナンス時間を計算に入れておかないと大変なことになります。「期限まであと数時間あると思って店に着いたのに、システムが止まっていて支払いができず、そのまま目の前で期限切れを迎える」という、笑えない最悪の事態になりかねません。
第1・第3木曜日の早朝以外にも、臨時メンテナンスが入ることもあります。深夜や早朝に手続きをしようと考えている場合は、必ず事前に公式サイトのメンテナンス情報をチェックするか、余裕を持って日中のうちに済ませておくのが、トラブルを避けるための鉄則です。
手数料はいくらかかるか総額を把握する
「チケット代7,000円」と思って7,000円ちょうどを握りしめてレジに行ったら、「お会計は7,550円です」と言われて、「えっ、なんで!?」と驚いたことはありませんか? ファミリーマート先行(および店頭支払い)では、チケットの券面価格以外にも、いくつかの手数料が積み重なって請求されます。
見落としがちな手数料の内訳
私たち店員もレジで「あれ?思ったより高いな」という顔をされるお客様をよく見かけますが、これはシステム上どうしても発生してしまうコストなんです。一般的な内訳は以下のようになっています。
チケット購入にかかる主な諸費用
- システム利用料: 220円/枚 程度
先行サービスを利用するための「優先権料」のようなものです。 - 店頭発券手数料: 110円〜165円/枚 程度
店舗でチケット用紙に印刷し、発券するための手数料です。 - 収納事務手数料(決済手数料): 220円/件 程度
コンビニで代金を支払う際に発生する、決済代行の手数料です。
※上記はあくまで目安であり、公演やプレイガイドによって金額は異なります。
トータルコストで予算を組もう
これらが全て加算されると、チケット1枚あたり数百円〜千円程度が上乗せされる計算になります。特に、友人の分も合わせて4枚購入する場合などは、手数料だけで数千円になり、財布の中身が足りなくなることもあり得ます。
「ファミマ先行で当たった!」という喜びの後に、レジで青ざめることがないよう、「チケット代+1,000円くらいの余裕」を持って予算を組んでおくことを強くおすすめします。クレジットカード払いであれば収納事務手数料が掛からない場合もあるので、手数料を少しでも節約したい方は、Web申し込みの段階で決済方法を吟味してみてください。
限定コスメやグッズの先行販売情報
ここまではチケットの話を中心にしてきましたが、ファミリーマート先行には「モノ(物販)」の魅力もあります。最近のファミマは、単なる「便利な店」から、トレンドの発信地である「メディアとしてのコンビニ」へと進化しているんです。

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コスメブランド戦略:sopoとJUDYDOLL
特に注目なのが、コンビニコスメの革命児とも言える存在です。ファミリーマート限定ブランド「sopo(ソポ)」はご存知でしょうか? 「ひとくちだけ、試してみたい、色がある」をコンセプトに、トレンドカラーを意識したカラーマスカラやアイシャドウが、1,000円〜2,000円程度の手頃な価格で展開されています。
「ピーチラムネ」や「アイスブルー」といった絶妙なニュアンスカラーは、SNSでも「ファミマで買えるデパコス級コスメ」としてバズることが多く、私たち店舗でも入荷と同時に若い女性客が手に取る姿をよく見かけます。
さらに、話題の中国コスメ「JUDYDOLL(ジュディドール)」の先行販売も実施されています。人気アイテム「メリハリマスターパレット」のミニサイズなどが投入されており、わざわざ遠くのプラザやロフトに行かなくても、学校や仕事帰りのファミマで話題の海外コスメが手に入る。
この「圧倒的なアクセシビリティ(入手のしやすさ)」が、Z世代を中心とした若年層のハートを掴んでいるんですね。気になっている方は、ファミリーマート化粧品口コミ!おすすめ神コスメ4選という記事で色味や使用感をチェックしてみてください。
エンタメIPとの連動:ムビチケと限定グッズ
また、映画やアニメとのコラボレーションも見逃せません。例えば『劇場版「鬼滅の刃」』などの超人気作品では、ファミリーマート限定の特典(クリアファイルやステッカーなど)が付いた「ムビチケコンビニ券」や、グッズ付きチケットが先行販売されることがあります。
これらは単なる「映画を見る権利」ではなく、ファンにとっては「絶対に手に入れたいコレクターズアイテム」としての価値を持ちます。発売日にはレジに行列ができることもあり、まさに「ファミマ先行」がトレンドの震源地となっている瞬間です。
よくある質問
Q:店舗のマルチコピー機で先行申し込みはできますか?
A:いいえ、できません。申し込みは必ずスマホやPCから「イープラス」等のWebサイトで行う必要があります。マルチコピー機は「支払い」と「発券」専用です。
Q:ファミマ先行だとチケットの当選確率は上がりますか?
A:必ずしも上がりません。誰でも応募できるオープンなシステムのため応募総数が多くなり、逆に倍率が高くなるケースも多々あります。
Q:支払い期限を過ぎてしまっても店舗で支払えますか?
A:一切支払えません。期限を1分でも過ぎると予約番号は即座に無効化されます。個別の救済措置もないため、余裕を持った支払いが必須です。
Q:購入後、すぐに店舗で発券できますか?
A:できない場合があります。クレカ決済等は「48時間発券ロック」がかかることがあるほか、第1・第3木曜の早朝はメンテナンスで発券できません。
賢く使うためのファミリーマート先行とは

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ここまで、チケットからコスメまで「ファミリーマート先行」の全貌を、店長ならではの視点も交えて解説してきました。長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
結論として、ファミリーマート先行とは、「近所のコンビニで完結する極めて高い利便性」と「Web申し込みや期限厳守といった厳格なデジタル規律」のバランスの上に成り立っているサービスだと言えます。
チケット入手の間口を広げたり、話題のコスメを日常の買い物ついでに手に入れたりできるのは、間違いなく私たちユーザーにとって強力なツールです。しかし、その恩恵をフルに受けるためには、ただ漫然と利用するのではなく、以下のポイントをしっかりと押さえておく必要があります。
店長直伝!ファミマ先行完全攻略のまとめ
- 申し込み場所: 店舗のマルチコピー機ではなく、必ずスマホやPCからWeb(イープラス)で行う。
- 期限管理: 支払い期限は絶対厳守。1分の遅れも命取りになるため、余裕を持った行動を。
- 決済戦略: FamiPayを活用して、ポイント還元や翌月払いのメリットを最大化する。
- 発券タイミング: 48時間ルールや木曜早朝のメンテナンス時間を把握し、直前のトラブルを避ける。
- コスト意識: チケット代だけでなく、各種手数料を含めた総額で予算を計算する。
システム的な落とし穴を正しく理解し、FamiPayなどのツールを賢く活用することで、ファミリーマート先行は皆さんの「推し活」や「トレンドライフ」を支える、最強のパートナーになるはずです。
もし店舗で何かわからないことがあれば、忙しそうな時間を避けて(笑)、こっそり店員に聞いてみてください。私のようなお節介な店長なら、きっと親身になって相談に乗ってくれるはずですよ。それでは、皆さんが希望のチケットを手に入れられることを、レジカウンターの中から祈っております!
※本記事の情報は執筆時点の一般的なルールに基づいています。公演や商品によって条件が異なる場合がありますので、正確な情報は必ずイープラスやファミリーマートの公式サイトをご確認ください。最終的な判断はご自身の責任で行ってください。