
マイローカルコンビニ
はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。
日々、店舗のカウンターに立っていると、お客様から様々なお問い合わせをいただきます。その中でも最近、特に深刻な表情でご相談いただくのが、「ファミリーマートから『3000ポイントあげる』っていうメールが届いたんだけど、これって本当?」という件です。
昨今の物価高の中、3000円相当のポイントというのは、おにぎりが約20個、あるいは美味しいコンビニスイーツが10個近く買えてしまうほどの非常に大きな金額です。「もしかして自分だけ特別に選ばれたのかな?」と期待してしまうお気持ちは、痛いほどよく分かります。私自身、もしプライベートのスマホにそんなメールが届いたら、職業柄疑いつつも、一瞬だけ心が躍ってしまうかもしれません。
しかし、ここで心を鬼にして結論から申し上げます。そのメールは、あなたの個人情報を狙う非常に悪質かつ危険な「フィッシング詐欺」である可能性が極めて高い、というよりほぼ100%クロです。
もし、メールに記載されているURLをクリックして、ログインID(電話番号)やパスワード、さらにはクレジットカード番号などを入力してしまうと、あなたの大切な財産が奪われたり、FamiPayアカウントを乗っ取られて勝手に高額な買い物をされたりする深刻な被害に繋がってしまいます。実際に、私の知人の店長仲間のお店でも、お客様が被害に遭いそうになった事例がありました。
この記事では、現役店長としての知識と経験を総動員し、詐欺メールの巧妙な手口や、本物と偽物を技術的に見分けるプロの視点、そして万が一リンクを開いてしまった場合の緊急対処法について、どこよりも詳しく、そして専門用語をなるべく使わずに分かりやすく解説していきます。
記事のポイント
- ファミリーマートを装う3000ポイントメールが詐欺である決定的な理由と裏付けがわかります
- メール内の危険なURLや偽サイトを技術的に見分けるための具体的なチェック方法を学べます
- 万が一リンクをクリックして情報を入力してしまった際の、時系列に沿った緊急対処フローがわかります
- 正規のファミペイSMS認証が届かない場合の意外な原因と、キャリア別の解決策を知ることができます
ファミリーマートの3000ポイントメールは詐欺
- 本物か偽物かを見分けるポイント
- URLを確認して偽サイトを防ぐ
- ログインを促す手口に注意
- 3000ポイントプレゼントは嘘か
- ファミペイを装う迷惑メールの特徴
本物か偽物かを見分けるポイント
まず、声を大にして断言させてください。「ログインして3000ポイント獲得」や「期間限定ポイントプレゼント」「おめでとうございます」といった件名で送られてくるメールは、100%詐欺(フィッシングメール)であると判断して間違いありません。これは、私たちファミリーマートやファミペイの運営側が採用している、鉄壁のセキュリティポリシーを知っていれば、一発で見抜けることなのです。
公式は「メールで直接ログイン」を絶対に求めない
私たちファミリーマートや、決済サービスを運営する株式会社ファミマデジタルワンは、お客様に対して、メール内のリンクから直接ログインページへ誘導し、そこでIDやパスワード、暗証番号といった重要かつ機密性の高い情報を入力させることは絶対にありません。これは、金融系サービスにおける「ゴールデンルール」として覚えておいてください。
正規のキャンペーン当選通知や重要なお知らせであれば、メールはあくまで「アプリにメッセージが届いていますので、アプリを起動して確認してください」という通知手段(リマインダー)としてのみ使われます。実際の手続きや情報の確認は、必ずセキュリティが確保された「FamiPayアプリ」内で行っていただく仕組みになっているのです。メールという媒体は、誰でも偽造できてしまうため、そこで重要なやり取りを完結させることはあり得ないのです。
チェックポイント:公式と詐欺の決定的な違い
店長の
詐欺メールは「メールの中で」または「メールのリンク先ですぐに」情報を入力させようとします。一方、公式は「アプリを開いて」確認するように促します。この違いだけで、大半の怪しいメールは振り分けることができます。
なぜ3000ポイントなのか?金額の心理学
詐欺グループは、なぜ「100万円」ではなく「3000ポイント」という金額を設定するのでしょうか。それは、金額が「あまりにもリアルだから」です。100万円プレゼントと言われれば誰でも「怪しい!」と疑いますが、3000ポイント(3000円相当)だと、「何かのキャンペーンかな?」「長く使っているから、自分だけ特別に還元があったのかな?」と信じてしまいやすい絶妙なラインなのです。この心理的な隙(認知バイアス)を突くのが、彼らの常套手段です。
メールが届いた際は、まず深呼吸をして、「美味しい話には裏がある」という言葉を思い出してください。そして、メール内のボタンを押すのではなく、自分でスマホのホーム画面からファミペイアプリを立ち上げ、そこにお知らせが来ていないかを確認しましょう。アプリに何も届いていなければ、そのメールは偽物です。もし、公式への苦情や確認を行いたい場合は、正しい手順を知っておくことも重要です。
あわせて読みたい:ファミリーマート苦情メールの送り方と
URLを確認して偽サイトを防ぐ

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詐欺メールを見破る上で、最も技術的かつ客観的な証拠となるのが「リンク先のURL(ドメイン)」です。最近のフィッシングサイトは、本物の公式サイトのデザインを画像ごとコピーして作られているため、見た目だけで判断するのは、私たち店員のようなプロでも困難です。しかし、WEBサイトの住所である「URL」だけは、世界に一つしかないため、偽装しきれない部分があります。
正規ドメインと偽装ドメインの見分け方
ファミリーマートの正規ドメインは、family.co.jpです。メール内のリンク先がこれ以外の文字列を含んでいる場合、それは詐欺サイトです。
しかし、攻撃者も巧妙です。例えば以下のような「ホモグラフ攻撃」と呼ばれる手口を使って、本物そっくりに見せかけることがあります。
- family.co.jp(本物:これが正解)
- famiIy.co.jp(偽物:小文字のエル「l」ではなく大文字のアイ「I」を使っている)
- family-campaign.com(偽物:もっともらしい単語を足しているが、ドメイン自体が違う)
- family.cn(偽物:末尾が中国のドメインになっている)
- famipay-login.xyz(偽物:安価なドメインを使用している)
特に多いのが、末尾が「.cn(中国)」や「.xyz」「.top」「.duckdns.org」などの安価で取得できるドメインになっているケースです。日本の大手コンビニチェーンであるファミリーマートが、メインのキャンペーンサイトに中国のドメインや格安ドメインを使用することは、企業コンプライアンスや常識的に考えてあり得ません。
リンクをクリックせずにURLを確認する方法
絶対にやってはいけないこと
確認のために「とりあえずクリックしてみる」のは絶対にNGです!クリックしただけで、「このメールアドレスは有効だ」と攻撃者に通知される仕組みが埋め込まれていることがあります。
安全にURLを確認するためには、以下の操作を行ってください。
【パソコンの場合】
メール本文中のリンク(青い文字やボタン)の上に、クリックせずにマウスのカーソルを乗せてください(ホバー)。すると、画面の左下やポインタの近くに、実際に遷移する先のURLが表示されます。表示されたURLが正規のものと一致するか確認しましょう。
【スマートフォンの場合】
リンク部分を「長押し(ロングタップ)」してください。メニュー画面がポップアップし、そこにリンク先のURLが表示されます。ここで怪しいドメインが表示されたら、指を離してキャンセルしてください。iPhoneのSafariなどでは、プレビュー画面が表示されてしまうことがありますが、URL部分をよく見て判断してください。
この「長押し確認」は、デジタル時代の護身術として、ぜひ今日から習慣にしてください。これだけで、フィッシング詐欺の被害に遭う確率を劇的に下げることができます。
ログインを促す手口に注意
詐欺メールの最終目的は、あなたを偽のログインページに誘導し、そこで個人情報を入力させることです。そのために、彼らは人間の心理、特に「焦り」や「恐怖」を巧みに利用します。
典型的な脅し文句のパターン
私が店舗でお客様から見せていただいたメールの中でも、以下のような件名で受信者の不安を煽るケースが多発しています。
- 「【重要】FamiPayアカウントのご利用確認」
- 「至急対応:アカウントの利用制限について」
- 「【緊急】不正アクセスの疑いがあります」
- 「カード利用料金の未払いが発生しています」
- 「24時間以内に確認がない場合、アカウントを削除します」
どうでしょうか。もしファミペイを日常的に使っている方がこんなタイトルのメールを受け取ったら、「えっ!止められちゃうの?」「残高どうなるの?」と焦ってしまいますよね。これが攻撃者の狙いです。人は焦っている時ほど、冷静な判断力を失い、普段なら絶対にしないような行動(怪しいリンクのクリックなど)をとってしまいがちです。これを「ソーシャルエンジニアリング」と呼びます。
偽ログイン画面の完成度
誘導された先のページは、驚くほど本物そっくりに作られています。ファミリーマートの緑と青と白のコーポレートカラー、ファミペイの公式キャラクター、フォントの雰囲気まで完全にコピーされています。著作権などお構いなしです。
そこで入力画面が表示され、以下の情報の入力を求められます。
- FamiPayのログインID(電話番号)とパスワード
- SMS認証コード(これが盗まれるとアカウントを完全に乗っ取られます)
- クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード
- 生年月日や住所などの詳細な個人情報
ここだけの裏話
本物のFamiPayログインでは、通常「電話番号」と「パスワード」を入力した後、SMS認証を行いますが、クレジットカード情報をそのタイミングで「全桁」入力させることはまずありません。ログインの流れで唐突にクレカ情報を聞いてきたら、それは間違いなく詐欺です。システム上、ログイン認証と決済情報の入力は別プロセスだからです。
3000ポイントプレゼントは嘘か
「3000ポイント獲得」という甘い言葉。これが嘘なのか本当なのか、はっきりさせましょう。結論としては、メールで個別に通知が来て、リンクから手続きすることで無条件に貰える3000ポイントは「真っ赤な嘘」です。
過去の正規キャンペーンとの混同
なぜ3000ポイントという数字にリアリティがあるかというと、実際にファミリーマートでは過去に大型の還元キャンペーンを行っていた実績があるからです。例えば、「ファミペイ翌月払いの新規登録で最大5000円相当還元」や、「888名様に8万円相当のポイントが当たる」といったキャンペーンは実在しました。
詐欺グループは、こうした正規のマーケティング情報を詳細に研究しています。「ファミマならこれくらいのキャンペーンをやりそうだ」と利用者が感じるギリギリのラインを攻めてきているのです。しかし、正規のキャンペーンには必ず「条件」や「エントリー」が必要であり、メール一本で全員に配布されることはまずありません。
もし、本当にポイントを効率よく貯めたい、お得なキャンペーンを知りたいという方は、怪しいメールではなく、公式サイトや以下の記事のような正しい情報源を参考にしてください。
あわせて読みたい:ファミリーマートボーナスポイント徹底解説!最大10%還元の裏技
「機会損失の恐怖(FOMO)」を利用する罠
「今すぐログインしないとポイントが失効します」「期間限定の特別オファーです」といった文言は、マーケティング用語でいう「FOMO(Fear Of Missing Out:取り残される恐怖)」を刺激するテクニックです。「自分だけ損をしたくない」という心理が働くと、人は無意識にリンクをクリックしてしまいます。
しかし、本物のキャンペーンであれば、必ず以下の場所に情報が掲載されています。
- ファミリーマート公式サイトの「キャンペーン」ページ
- FamiPayアプリのトップ画面や「お知らせ」タブ
- 公式Twitter(X)アカウント
メールだけでひっそりと行われる「全員プレゼント」はありません。メールが来たら、まずはGoogleやYahoo!で「ファミマ キャンペーン 3000ポイント」と検索してみてください。もしそれが本物なら、たくさんのニュースサイトや公式情報がヒットするはずです。情報が出てこない、あるいは「詐欺」というワードばかり出てくる場合は、それが答えです。
ファミペイを装う迷惑メールの特徴

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敵を知り、己を知れば百戦危うからず。詐欺メールには、いくつか共通する「不審な点」が存在します。これらをチェックリストとして活用することで、受信した瞬間にゴミ箱行きを判断できるようになります。
| チェック項目 | 詐欺メールの特徴 | 公式の特徴 |
|---|---|---|
| 件名 | 「緊急」「至急」「アカウント停止」「【重要】」など、危機感を煽る言葉を多用する。 | 「○月度ご利用明細のお知らせ」「キャンペーン開始のお知らせ」など、事務的かつ客観的。 |
| 宛名 | 「メールアドレス様」「お客様」「FamiPay会員様」など、個人名を特定しない抽象的な呼びかけ。 | 原則として、登録されているニックネームや氏名が記載されるケースが多い(※サービスによる)。 |
| 日本語 | 「アカウントは停止されました」「利用できませんでしたので」など、文法が不自然。「てにをは」がおかしい。中華フォント(漢字の形が微妙に違う)が混ざる。 | 日本のビジネス敬語として正しい表現。誤字脱字は基本的にない。 |
| 送信元 | フリーメールアドレスや、意味不明な英数字の羅列ドメイン。表示名は「FamilyMart」だがアドレスは別物。 | 「@family.co.jp」や「@famipay.jp」など、正規の企業ドメインから送信される。 |
| 要求内容 | リンク先でクレジットカード情報や暗証番号の入力を求める。 | アプリ内での確認を推奨し、メールからの直接入力を求めない。 |
AI翻訳の進化による見極めの難しさ
以前は「日本語が変だからすぐわかる」と言われていましたが、最近は生成AIなどの発達により、詐欺メールの日本語も非常に自然になってきています。「拝啓」から始まり「敬具」で終わるような、丁寧すぎるほどの日本語で書かれていることもあります。そのため、「日本語が正しいから本物だ」と判断するのは危険です。最終的には、やはり「リンク先URLの確認」と「アプリで確認する習慣」が最強の防御策となります。
ファミリーマートの3000ポイントメールへの対処法
- リンクをクリックしてしまった時の対応
- メールは無視して削除が正解
- 正規のSMSが届かない場合の原因
- 電話番号やパスワード変更の手順
- 入力してしまったら警察へ相談
- よくある質問
- ファミリーマートの3000ポイントメールまとめ
リンクをクリックしてしまった時の対応
「あっ!無意識に押してしまった!」という瞬間、血の気が引く思いがするかもしれません。ですが、ここでパニックになってはいけません。リンクをクリックした段階では、まだ「セーフ」である可能性が高いからです。慌てて操作することで、逆に傷口を広げてしまうことがあります。
サイトを開いただけなら被害は限定的
多くのフィッシング詐欺は、利用者が自ら情報を入力して「送信」ボタンを押すことで成立します。つまり、偽サイトが表示されただけであれば、個人情報はまだ盗まれていません。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- アクセス履歴の取得:「このメールアドレスは生きていて、詐欺に引っかかりやすい人が使っている」という情報が攻撃者に伝わった可能性があります。今後、迷惑メールが増えるかもしれません。
- ウイルス感染のリスク:ごく稀に、サイトを開いただけでマルウェア(ウイルス)をダウンロードさせる手口もあります。特にAndroid端末の場合は注意が必要です。
即座に行うべきアクション
- 何も入力せずにブラウザを閉じる:これが最重要です。ID、パスワード、電話番号など、一切の情報を入力してはいけません。画面上の「閉じる」ボタンではなく、ブラウザのタブごと閉じてください。
- キャッシュとCookieの削除:念のため、ブラウザの履歴データ(キャッシュとCookie)を削除しておくと安心です。これにより、悪意のあるサイトとの接続情報をリセットできます。
- ウイルススキャンの実行:セキュリティソフトを入れている場合は、すぐに端末全体のスキャンを行ってください。
もし、「何かボタンを押してしまったかも?」と不安な場合は、スマートフォンの機内モードをオンにして、通信を遮断した状態で詳しい人に相談するのも有効な手段です。
メールは無視して削除が正解

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怪しいメールが届いた時の、店長としての最適解をお伝えします。それは「徹底的に無視をして、即座に削除する」ことです。
真面目な方ほど、「誤解だったらどうしよう」「一応確認しなきゃ」「親切に教えてくれているのかも」と思ってしまいがちですが、その優しさが仇になります。不審なメールには関わらないのが一番です。
「配信停止」リンクの罠
詐欺メールの末尾に、「配信停止はこちら」「購読解除」「Unsubscribe」といったリンクがついていることがあります。これをクリックすればメールが来なくなると思っていませんか?
実はこれ、絶対にクリックしてはいけない罠なのです。ここをクリックすることで、攻撃者に「このメールアドレスは現在使われていて、かつメールの内容を読んで反応するカモ(見込み客)だ」と教えてしまうことになります。結果として、配信停止どころか、さらに大量の詐欺メールや迷惑メールが届くようになります。「触らぬ神に祟りなし」です。
店長のアドバイス:迷惑メール報告を活用しよう
単に削除するだけでなく、ご利用のメールソフト(GmailやYahoo!メールなど)についている「迷惑メールとして報告」機能を使ってから削除することをおすすめします。これにより、メールサービスのフィルターが学習し、次回から自動的に「迷惑メールフォルダ」に振り分けてくれるようになります。これは他のユーザーを守ることにも繋がります。
正規のSMSが届かない場合の原因
さて、ここまでは詐欺メールの話でしたが、逆に「本当にファミペイに登録したいのに、認証用のSMS(ショートメッセージ)が届かなくて困っている」というお問い合わせもよくいただきます。これは詐欺とは別の、設定や通信環境の問題です。
ファミペイの新規登録や機種変更の際、本人確認のために送られてくるSMSが届かない主な原因と対策をまとめました。
1. 迷惑メール設定によるブロック
最も多い原因がこれです。特にキャリアメール(docomo, au, softbankなど)を使っている場合、初期設定で「海外からのSMSを拒否する」や「電話番号のみ受信する」といった設定になっていると、認証コードが届かないことがあります。一時的に「すべてのSMSを受信する」設定に変更して試してみてください。
2. モバイル通信回線の問題
SMSはWi-Fi回線では受信できません。必ずモバイルデータ通信(4G/5G)が繋がっている状態で受信してください。また、MNP(ナンバーポータビリティ)で携帯会社を乗り換えた直後は、システムの反映に時間がかかり、一時的にSMSが届きにくくなる場合があります。
3. 送信回数の上限ロック
届かないからといって、「再送信」ボタンを短時間に何度も連打していませんか? セキュリティの観点から、1日に送信できるSMSの回数には上限が設けられていることが多いです。何度も試行してロックがかかってしまった場合は、翌日まで待つ必要があります。
格安SIMをご利用の方へ
格安SIMのプランによっては、そもそも「SMS機能」がついていないデータ専用SIMを契約している場合があります。ご自身の契約内容を一度確認してみてください。
電話番号やパスワード変更の手順
もしも、「さっきのメール、偽物だったの!? 偽サイトでパスワードを入力しちゃったかも...」という場合は、一刻も早い対応が必要です。攻撃者は、盗んだ情報を使って数分以内に不正ログインを試みます。時間との勝負です。
正しいパスワード変更のルート
焦っている時こそ、ルートを間違えてはいけません。再度、詐欺メールのリンクから変更しようとすると、新しいパスワードまで盗まれてしまいます。
- 一度ブラウザをすべて閉じます。
- ご自身のスマートフォンのホーム画面から「FamiPayアプリ」を起動するか、Google検索で「ファミペイ 公式」と検索して、確実に公式サイトへアクセスします。
- 公式サイトまたはアプリの「設定」や「会員情報変更」メニューから、パスワードの再設定を行ってください。
「パスワードの使い回し」の危険性
さらに重要な作業があります。もし、今回盗まれたID(電話番号)とパスワードの組み合わせを、Amazon、楽天、Google、銀行などの他のサービスでも使い回していませんか?
攻撃者は「クレデンシャル・スタフィング攻撃」といって、盗んだIDとパスワードのリストを使って、手当たり次第に他の有名サイトへのログインを試みます。FamiPayの情報が漏れただけだと思っていたら、いつの間にか他のサイトで勝手に買い物をされていた、という被害が後を絶ちません。面倒でも、同じパスワードを使っている全てのサービスで変更手続きを行ってください。
入力してしまったら警察へ相談
最悪のケースとして、クレジットカード番号やセキュリティコードまで入力してしまった場合の対応です。この場合、あなたのカード情報は既に攻撃者の手元にあり、いつ不正利用されてもおかしくない状態です。
ステップ1:クレジットカード会社への緊急連絡
何よりも優先すべきは、カード会社への連絡です。カードの裏面に記載されている電話番号(紛失・盗難デスクなど)に電話をかけ、「フィッシング詐欺サイトにカード番号を入力してしまった」と伝えてください。
即座にカードの利用停止措置(無効化)をとってもらい、新しい番号での再発行手続きを依頼しましょう。この連絡が早ければ早いほど、実質的な金銭被害を防げる可能性が高まります。もし、入力してしまったカードが「ファミマTカード」であった場合は、以下の記事も参考に解約や停止の手続きを確認してください。
あわせて読みたい:ファミリーマートカード解約ガイド!電話番号やポイント注意点を解説
ステップ2:公的機関への相談・通報
金銭的な被害が発生した場合や、不安が残る場合は、警察や専門機関に相談しましょう。
- 警察相談専用電話「#9110」:緊急通報(110番)ではなく、生活の安全に関する相談に乗ってくれる窓口です。
- 都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口:お住まいの地域の警察署にもサイバー犯罪の専門部署があります。
- フィッシング対策協議会:受信した詐欺メールを転送することで、情報提供を行うことができます。
また、こうしたフィッシング詐欺に関する最新の注意 喚起や、被害防止のための詳細な情報は、警察庁やフィッシング対策協議会のWebサイトでも公開されています。一度目を通しておくことを強くおすすめします。
(出典:フィッシング対策協議会『フィッシング対策協議会 Council of Anti-Phishing Japan』)
二次被害に注意
詐欺に遭った後、「被害金を取り戻します」と持ちかけてくる弁護士や探偵を名乗る別の詐欺(リカバリー詐欺)も横行しています。相談は必ず公的な窓口か、信頼できる弁護士事務所に行ってください。
よくある質問
Q:ファミリーマートから「3000ポイントプレゼント」というメールが届きましたが、本物ですか?
A:100%詐欺(フィッシングメール)と断定して間違いありません。ファミリーマート公式がメール内のリンクから直接ログインを求めたり、IDやパスワードなどの機密情報の入力を促したりすることは絶対にありません。正規の通知は必ずFamiPayアプリ内で行われます。
Q:詐欺メールや偽サイトを見分けるための具体的なポイントはどこですか?
A:最も確実なのはリンク先のURL(ドメイン)の確認です。公式は「family.co.jp」ですが、詐欺サイトは末尾が「.cn(中国)」や「.xyz」であったり、文字列が微妙に異なる偽装ドメインを使用します。また、件名で「緊急」や「アカウント停止」と不安を煽る点も特徴です。
Q:メール内のリンクをクリックしたり、情報を入力してしまった場合はどうすれば良いですか?
A:クリックのみなら即座にブラウザを閉じ、履歴(キャッシュ)を削除してください。情報を入力した場合は、直ちに公式アプリからパスワードを変更し、クレジットカード情報を入力した際は速やかにカード会社へ連絡して利用停止手続きを行ってください。
Q:正規のFamiPay登録を行いたいのに、SMS認証コードが届かないのはなぜですか?
A:スマホの設定で「海外SMS拒否」になっていないか、またはWi-Fiではなくモバイル通信(4G/5G)に接続されているか確認してください。短時間に送信を繰り返してロックがかかっている場合は、時間を空けてから再試行する必要があります。
ファミリーマートの3000ポイントメールまとめ
今回の記事では、ファミリーマートやファミペイを騙る「3000ポイントメール」の危険性と、その対処法について詳しく解説してきました。
チェックリスト
- 「ログインで3000ポイント」などのメールは100%詐欺と断定して無視する。
- メール内のリンクは絶対にクリックせず、URLドメインを確認する癖をつける。
- ID、パスワード、クレジットカード情報は、メールのリンク先で絶対に入力しない。
- もし入力してしまったら、最優先でカード会社へ連絡し、パスワードを変更する。
私たちコンビニ店員も、お客様が安全に便利にサービスを利用できるよう、日々レジでの声かけや注意喚起を行っています。ですが、お客様のスマートフォンの画面の中で起きていることまでは、どうしても守りきることができません。
最終的にあなた自身を守れるのは、あなた自身の「知識」と「警戒心」です。「怪しいな」と思ったら、まずは一度立ち止まり、公式サイトを確認する。この基本動作を徹底してください。そして、この記事で得た知識を、ぜひご家族やご友人にも教えてあげてください。詐欺の手口を知っている人が増えれば、それだけ被害に遭う人を減らすことができます。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新のセキュリティ情報やキャンペーン内容は、必ずファミリーマートおよびファミペイの公式サイトをご確認ください。最終的な判断や金銭的な被害に関する対応は、警察や専門機関にご相談されることを強く推奨します。