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コンビニ返金のやり方!ファミマでレシートなしやPayPayは?

コンビニ返金のやり方!ファミマでレシートなしやPayPayは?

マイローカルコンビニ

はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。

「あ、間違ったサイズを買ってしまった…」「家に帰って袋を開けたら商品が潰れていた…」そんな経験、皆さんにも一度はあるのではないでしょうか。せっかく買った商品に不備があったり、うっかり間違ったものを買ってしまうと、どうしても気分が落ち込んでしまいますよね。

いざお店に行って返金してもらおうと思ったとき、手元にレシートがなかったり、PayPayやクレジットカードのようなキャッシュレス決済で支払っていたりすると、「これって本当に返金してもらえるのかな?」「手続きが面倒くさそう…」と不安になってしまう方も多いはずです。

実は、コンビニの返金ルールは、皆さんが思っている以上に支払い方法や店舗の状況によって細かく、そして厳格に決まっています。特に最近は決済手段が多様化しているため、現金で払ったときと同じ感覚でいると、思わぬトラブルになってしまうこともあります。

この記事では、皆さんが「コンビニ 返金 やり方 ファミマ」と検索して抱えている疑問や不安について、現役店長だからこそ知る現場の裏事情も交えながら、どこよりもわかりやすく解説していきます。レシートがない場合のリアルな対応策や、期間が過ぎてしまった場合の判断基準、他店舗での返品の可否など、知っておくと安心できる情報を余すことなくお伝えしますね。

これを読めば、カウンターでドキドキすることなく、スムーズに手続きができるようになりますよ。

記事のポイント

  • ファミマで返金対応してもらえる具体的な条件と限界
  • レシート紛失時や支払い方法別の返金ルールの違い
  • 店員が行っているレジ操作の裏側とスムーズな依頼方法
  • 基本的に返品や返金が不可能な商品とサービスの知識

ファミマにおけるコンビニ返金のやり方と基礎

  • どのような場合に商品返品できるか
  • ファミマでレシートなしで返品できますか?
  • 返金手続きに必須となるレシート
  • 事故伝やり方と返金処理の流れ

どのような場合に商品返品できるか

まず、コンビニでの返品・返金を考える上で最も重要な大前提についてお話しさせてください。それは、たとえファミリーマートのおにぎり1個であっても、コンビニでの買い物は法的な「売買契約」に該当するということです。商品(売り物)と代金(お金)を交換した時点で、お店とお客さまの間で契約は成立しています。

この前提に基づくと、原則として「お客さま都合」での返品には応じる法的な義務が店側にはありません。

「味が想像と違って気に入らなかった」「間違えて同じ本を2冊買ってしまった」「やっぱり必要なくなった」といった理由は、すべてお客さま側の都合となります。訪問販売などとは異なり、お客さまが自らお店に出向いて商品を選び、購入しているため、コンビニの店頭販売には「クーリング・オフ制度」も適用されません。

しかし、私たち現場の人間としては、地域のお客さまや常連さんを大切にしたいという思いが強くあります。そのため、法律上の義務はなくても、「未開封」かつ「購入から日が浅い(レシートがある)」状態であれば、店長や責任者の裁量で返品に応じるケースが非常に多いのが実情です。これはあくまで「お店の好意(サービス)」による対応だということを、まずは理解していただけると嬉しいです。

返品が認められる正当な理由(契約不適合責任)

一方で、お店側に明確な非がある場合は、好意ではなく「権利」として堂々と返金を請求できます。民法で定められた「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」に基づくものです。

  • 商品の欠陥:パッケージが開いていた、中身が漏れていた、壊れていた。
  • 食品の異常:腐敗していた、カビが生えていた、異物が混入していた。
  • 販売管理ミス:賞味期限切れの商品が棚に並んでいて、それを知らずに買ってしまった。

(出典:法務省『民法(債権関係)の改正に関する説明資料』)

こういった明らかな「商品の不具合」がある場合は、レシートの有無に関わらず、店舗は速やかに返金や交換に応じる義務があります。特に食品のトラブルなどは健康に関わる重大な問題ですので、遠慮なくお申し出ください。

逆に、「購入後に自分の不注意で落として割ってしまった」「雑誌を読んでしまった」「パッケージを開封して使用した」といった場合は、商品の価値が損なわれているため、どのような理由があっても返品はお断りすることになります。特に雑誌や書籍は「情報を消費する」という特性上、立ち読み感覚で購入して返品されることを防ぐため、業界全体で返品不可のルールが徹底されています。

ファミマでレシートなしで返品できますか?

ファミマでレシートなしで返品できますか?

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「ついさっき買ったばかりなんだけど、レシートをもらい忘れてしまって…」
「財布の中を整理したときに捨ててしまった…」

こういった状況で返品したい場合、対応してもらえるのかどうか、一番気になるところですよね。結論から申し上げますと、レシートがない場合の返品は、原則として固くお断りしています。

これには、単なる「意地悪」ではなく、明確で合理的な理由がいくつか存在します。

1. 店舗の特定ができない

コンビニの商品は、ナショナルブランド(ポテトチップスやカップ麺など)であれば、全国どこのスーパーやドラッグストアでも売っています。レシートがないと、「本当にファミリーマートの私の店で買ったのか」を証明する手段がありません。極端な話、近所のスーパーの特売で80円で買ったコーラを、コンビニに持ち込んで定価の160円で返金させようとする不正行為(差額の搾取)を防ぐ必要があります。

2. 購入時期と価格の証明ができない

同じ商品でも、キャンペーンやセール、時間帯割引などで販売価格が変動することがあります。レシートがなければ、お客さまが「いくらで買ったのか」を正確に特定できず、正しい金額をお返しすることができません。

3. 防犯上の理由

悲しい現実ですが、万引きした商品をその場で店員に突き出し、「これ返品したいから金返せ」と要求する手口が存在します。こうした犯罪を防ぐためにも、「購入の証明=レシート」がない限り返金には応じないというのが、チェーン全体の防犯ルールとなっています。

「でも、スマホ決済の履歴画面ならあるよ!」という場合

PayPayやクレジットカードの利用明細画面を見せてくださるお客さまも多いのですが、残念ながらそれだけでは不十分なケースがほとんどです。

スマホの決済履歴には「ファミリーマート〇〇店」「1,250円」といった情報は載っていますが、「どの商品を」「いくつ」買ったかという詳細情報(JANコードや明細)までは記録されていません。その1,250円の中に、返品したい商品が含まれていたかどうかを客観的に証明することができないのです。

ただし、絶対に不可能かというと、例外もゼロではありません。例えば、「購入してから数分以内で、担当した店員が顔と取引内容を鮮明に覚えている場合」や、「ファミペイアプリの電子レシートを提示できる場合」などは、店長判断で柔軟に対応することもあります。ファミペイの電子レシート機能は非常に便利で、紙のレシートと全く同じ効力を持ちます。

返金手続きに必須となるレシート

「たかが紙切れ一枚」と思われがちですが、返金手続きにおいてレシートは、私たちが想像する以上に重要な役割を果たしています。単なる「購入の証明書」というだけでなく、POSレジシステムを動かすための「鍵」そのものなのです。

私たちがレジで返金操作(返品処理)を行う際、実は単純に「−150円」と打ち込んでいるわけではありません。正確な在庫管理と売上管理を行うために、「過去の取引データを呼び出して、その一部を取り消す」という複雑な処理を行っています。

レシート情報の何を見ているのか?

レシートの下部には、以下のような細かい数字が印字されています。

  • 取引日時:202X年〇月〇日 12:34
  • レジ番号:#01(1番レジ)
  • 一連番号(取引No):No.12345

この情報がないと、膨大な過去のデータの中から「あのお客さまの買い物データ」を特定して呼び出すことができません。特に最近のコンビニ決済は複雑化を極めています。

単純な取引 複雑な取引(イマドキの決済)
現金100%での支払い dポイントを30ポイント使い、
クーポンで20円引きになり、
残りをPayPayで支払った。

右側のような複雑な取引の場合、レシートのバーコードをスキャンして元の取引条件を完全に再現しない限り、「結局、現金はいくら返すのか?」「ポイントは何ポイント戻すのか?」「PayPay残高にはいくら戻るのか?」を正確に計算することは不可能です。こういった複雑なファミリーマートのボーナスポイントやクーポンが絡む取引を手計算でやろうとすると、消費税の計算誤差なども含めて必ずミスが起きます。

もし手元にレシートがあるなら、どんなにくしゃくしゃでも、破れていても構いませんので、必ず持参してください。バーコード部分や、先ほどの日時・番号さえ読み取れれば、システム上でデータを復元できます。「数百円のものだから」とレシートをその場で捨ててしまう前に、商品に間違いがないかを確認する癖をつけると、万が一の時もスムーズに対応してもらえますよ。

事故伝やり方と返金処理の流れ

事故伝やり方と返金処理の流れ

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ここでは少し視点を変えて、皆さんがカウンターの外で待っている間、私たち店員がレジの中で一体何をしているのか、その裏側(バックヤード業務)についてお話しします。これを知っておくと、なぜ返金に時間がかかるのか、どうすればスムーズに依頼できるのかがよく分かるはずです。

業界用語で、返品や訂正を行うための伝票処理のことを通称「事故伝(じこでん)」と呼ぶことがあります(チェーンや世代によって呼び方は異なりますが、一般的に「返品伝票」や「訂正処理」を指します)。私たちが見ているファミマのレジ画面の店員側の視点は、皆さんが思っている以上に複雑なボタン配置になっているんです。

具体的な返金処理のステップ

手順 店員のアクションと注意点
1. レシート確認 お客さまからレシートと現物を受け取ります。日付、店舗名、商品名が一致しているかを目視で厳重にチェックします。
2. 返品モード起動 POSレジの特殊キーを押し、「返品・訂正モード」を起動します。この操作はアルバイトスタッフでも可能ですが、金額が大きい場合は店長カード(権限キー)が必要なこともあります。
3. 元取引の呼出 レシートのバーコードをスキャンします。これで画面上に、購入時の商品一覧がパッと表示されます。レシートがないとこの「一発表示」ができず、手作業になるため時間がかかります。
4. 対象指定 返品したい商品だけを選択し、「解除」や「返品」ボタンを押します。これでシステム上の売上がマイナスされます。
5. 返金と署名 自動計算された金額をお返しします。最後に、不正防止のためレシート(返品伝票)にお客さまの「署名(サイン)」と「電話番号」を記入していただきます。

なぜ署名が必要なのか?

「悪いことしてないのに、なんで名前を書かなきゃいけないの?」と思われるかもしれません。これは、お客さまを疑っているのではなく、店員による不正(内部不正)を防ぐための重要なルールなのです。

もし署名が不要だったら、悪い店員が勝手にレジを操作して「返品があったこと」にし、レジから現金を盗み取ってもバレにくくなってしまいます。お客さまからいただいた署名は、「確かにお客さまに返金しました」という店員の潔白の証明でもあるのです。ご協力をお願いいたします。

他店舗での返品は絶対にNG

よくある勘違いとして、「同じファミマなんだから、家の近くのA店で買ったお弁当を、職場の近くのB店で返品したい」という要望があります。

結論から言うと、これはシステム上も会計上も絶対に不可能です。

ファミリーマートの店舗のほとんどは、それぞれが独立したオーナーによって経営されています(フランチャイズ契約)。A店の売上金はA店のオーナーのもの、B店の在庫はB店のオーナーの資産です。

B店で返品を受けるということは、B店にとっては「売ってもいない商品のお金を、自分の財布から出す」ことになり、さらに「仕入れていないファミリーマートの在庫が増える」ことになってしまいます。これではB店が一方的に損をしてしまいますよね。

ですので、返品は必ず「購入したその店舗」に行かなければなりません。旅行先で買ったものなどは特に注意が必要です。

決済別コンビニ返金のやり方とファミマの対応

  • クレジット取り消し返金のタイミング
  • PayPay返金の反映とポイント扱い
  • WAON返金は現金対応になるのか
  • コンビニ決済の返金はできますか?
  • ファミマチャージの返金はできますか?
  • ファミペイの返済はファミリーマートでできますか?
  • よくある質問
  • まとめ:コンビニ返金のやり方とファミマ対応

クレジット取り消し返金のタイミング

最近はキャッシュレス比率が高まり、クレジットカードで支払う方も増えました。しかし、クレジットカードで購入した商品の返品は、現金の場合と比べて少し複雑で、時間がかかることを覚悟しなければなりません。

まず、最も重要なルールとして、「クレジットカードで購入した商品の代金を、その場で現金で返金することは原則禁止」されています。

これには「クレジットカードのショッピング枠の現金化」という、カード規約違反(不正利用)を防ぐ目的があります。もしこれができてしまうと、カードで高額商品を買ってすぐに返品し、現金を手に入れることで、実質的な借金ができてしまうからです。したがって、返金は必ず「カード会社を通じたデータの取り消し」で行われます。

返金までのタイムラグと2つのパターン

返金がいつお客さまの手元(口座)に戻るかは、お店が返品処理をしたタイミングによって大きく異なります。

パターンA:当日中の返品(売上確定前)

お店がその日の売上データをカード会社に送信する「締め処理」を行う前であれば、レジ操作で決済データそのものを「無かったこと(取消)」にできます。
この場合、お客さまのWeb明細には請求自体が載らないか、載ってもすぐに取り消し線が入ります。実質的な引き落としは発生しません。

パターンB:翌日以降の返品(売上確定後)

すでに売上データがカード会社に送られてしまった後に返品する場合、お店は「マイナス売上(赤伝)」のデータを新たに送ります。
この場合、カード会社の締め日をまたいでしまうと、「一度口座から引き落とされ、翌月または翌々月に口座へ返金(振込)される」か、「翌月のカード請求額からマイナス分が相殺される」という形になります。

多くのトラブルは、このパターンBで発生します。「お店で返品したのに、今月の明細に請求が来ている!詐欺だ!」と驚かれることがあるのですが、これはカードの仕組み上どうしても発生してしまうタイムラグです。最終的に返金が完了するまで、1ヶ月〜2ヶ月かかる場合があるということを、あらかじめ知っておいてください。

手続きに必要なもの

クレジットカード返品の際は、以下の3点が必ず必要になります。

  1. 購入時のレシート(取引Noが必要)
  2. 決済に使用したクレジットカード本体
  3. (タッチ決済等の場合)決済したスマートフォン端末

特に注意が必要なのが、Apple PayやGoogle Payなどで支払った場合です。セキュリティの仕組み上、スマホ内の仮想カード番号(デバイスアカウント番号)と物理カード番号は異なります。必ず「支払ったそのスマホ」をレジにかざしていただく必要がありますので、機種変更などをした後だと処理が難航することがあります。

PayPay返金の反映とポイント扱い

PayPay返金の反映とポイント扱い

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PayPay、楽天ペイ、d払いなどの「QRコード・バーコード決済」は、クレジットカードに比べてシステム連携が進んでおり、比較的スムーズに返金処理が行われます。ファミリーマートのPOSレジはこれらの決済手段とAPIで直接つながっているため、レジで返品操作を完了させると、基本的には即時(リアルタイム)でお客さまのアプリ残高にお金が戻ります。

「PayPay!」という決済音が鳴って支払い完了するのと同じくらいのスピード感で、「PayPay♪」と返金通知が届くイメージです。このスピード感は、利用者にとって非常に安心できるポイントですね。

複雑な「ポイント併用払い」の行方

少しややこしいのが、「PayPay残高」と「PayPayポイント」を組み合わせて支払っていた場合や、キャンペーンのポイント還元が絡む場合です。

例えば、1,000円の商品を買うのに、600円分を残高から、400円分をポイントから支払ったとします。これを返品した場合、返金の内訳はどうなるのでしょうか?

基本的には、支払った時と同じ内訳で戻るか、PayPay側のシステム仕様に基づいて優先順位の高い方(多くはポイント)から戻る挙動になります。ただし、もし支払いに使ったのが「期間限定ポイント」で、返品した時点でその有効期限が切れてしまっていた場合、システム上ポイントを復活させることができず、その分が失効してしまうリスクもゼロではありません。

期限ギリギリのポイントを使った買い物の返品は、こういったリスクがあることも頭の片隅に置いておきましょう。

店舗側の残高不足によるエラー

極めて稀なケースですが、小規模な店舗で早朝一番などに返品に行くと、返金エラーが出ることがあります。これは、店舗のPayPay売上管理口座(お店側の財布)に、その日の売上がまだ十分に貯まっておらず、返金するための原資がシステム上で不足している場合に起こります(特にAlipay+連携など海外決済系で発生しやすいです)。

この場合は、システム的に返金ができるようになるまで待つか、店長判断で現金での返金に切り替えるなど、イレギュラーな対応になります。もしエラーが出ても、店員さんがパニックにならずに対応してくれれば解決しますので、落ち着いて待ちましょう。

WAON返金は現金対応になるのか

WAON、Suica、PASMO、楽天Edy、nanacoといった「電子マネー(ICカード型)」は、クレジットカードやQR決済とは全く異なる技術基盤で動いています。ここが少しアナログで面白い(そして面倒な)ところなのですが、多くの電子マネー決済端末には、「一度引き落とした(減算した)残高を、レジ操作で即座にカード内に戻す(加算する)」機能が、通常の実装として備わっていないことが多いのです。

もちろん、直後の誤操作取り消し機能などはありますが、日をまたいだ返品や、商品を一部だけ返品する場合などに対応できる柔軟な「返金機能」は、交通系ICカードなどの高速処理を優先するシステム上、あえて実装されていないケースが多々あります。

現場では「現金返金」が一般的

そのため、ファミリーマートを含む多くのコンビニエンスストアでは、電子マネーで購入した商品の返品については、例外的に「現金での返金」を行う運用ルールを採用している店舗がほとんどです。

お客さま:「Suicaで払ったんだけど、返品したい」
店員:「かしこまりました。Suicaへのチャージ戻しができないため、現金で〇〇円お返ししますね」

このようなやり取りになります。「えっ、現金で戻ってくるの? ラッキー!」と思われる方もいるかもしれません。実際、これを利用して「クレジットカードでチャージしてポイントを貯め、電子マネーで買い物をして返品し、現金をゲットする(ポイントの二重取り・現金化)」という裏技を試そうとする人がいますが、これは明確な規約違反であり、悪質な場合はカード停止などのペナルティを受ける可能性があります。

また、店舗によっては不正防止の観点から、「現金での返金はお断りし、同額以上の商品との交換のみ対応する」という厳しい独自ルールを設けている場合もあります。あくまで「システム上どうしようもないからの救済措置」であることを理解し、現金で戻ってきたらラッキー、くらいの気持ちでいるのが良いでしょう。

コンビニ決済の返金はできますか?

ここで言う「コンビニ決済」とは、お弁当や飲み物を買うことではなく、「Amazonや楽天などの通販代金」や「電気・ガス・水道などの公共料金」、「税金・年金」などを、払込票(バーコード付きの紙)やマルチコピー機の申込券を使ってレジで支払うサービスのことです。専門用語では「収納代行(しゅうのうだいこう)」と呼びます。

この収納代行に関して、非常に多くのお問い合わせをいただくのですが、結論をはっきりと申し上げます。

一度レジで支払いが完了した公共料金や通販代金を、コンビニの店頭で返金・キャンセルすることは、いかなる理由があっても絶対にできません。

なぜ絶対に取り消せないのか?

これには、コンビニがあくまで「お金を預かって、送金するだけの窓口(代行業者)」であるという立場が関係しています。

  1. 法的な弁済完了:レジでお金を受け取り、領収印を押した「領収証書」をお客さまに渡した瞬間に、法的に支払いは完了しています。
  2. 速報送信システム:コンビニのPOSレジは、収納データをほぼリアルタイム(数分〜数十分単位)で収納代行会社(DSK電算システムなど)へ送信しています。
  3. 資金の移動:レジに入ったお金は、すでにお店の売上ではなく「預かり金」として区分され、送金プロセスに乗ってしまっています。

例えば、「間違えて二重に払ってしまった」「支払うべきでない古い請求書で払ってしまった」というミスがあったとしても、お店のレジにはその取引を取り消す権限もボタンも存在しません。店員に「まだ数分しか経ってないから返して!」と詰め寄っても、物理的にレジが開かないのです。

間違えて支払った場合の唯一の対処法

もし誤って支払ってしまった場合は、お手元の領収証書に記載されている「支払先(電力会社、自治体、通販事業者など)」に直接電話をして、「間違えてコンビニで支払ってしまったので、返金(組み戻し)をしてほしい」と依頼してください。コンビニ店頭での対応は100%不可能ですので、強い言葉でファミリーマートへの苦情や問い合わせをしても解決には繋がりません。

ファミマチャージの返金はできますか?

FamiPay(ファミペイ)への現金チャージや、Suica、楽天Edyなどへのレジでのチャージ(入金)についても、原則として返金はできません。

「1,000円チャージするつもりだったのに、間違えて10,000円チャージしてしまった! 差額の9,000円を返して!」

この悲鳴、現場でもたまに耳にします。しかし、一度電子マネーとしてチャージされた価値を、再び現金に戻すこと(出金・現金化)は、「資金決済法」や「出資法」といった法律で厳しく規制されています。これはマネーロンダリング(資金洗浄)や、クレジットカードの現金化といった不正行為を防ぐための重要な防波堤だからです。

操作ミスを防ぐために

レジでチャージを行う際、最近のレジでは必ずお客さま側のタッチパネルに金額が表示され、「よろしいですか?」と承認ボタンを押していただくフローになっています。このボタンをお客さま自身が押した時点で、「金額に同意した」とみなされます。

ただし、レジ操作の直後(まだ取引完了レシートが出る前)で、通信エラーなどが起きた場合に限り、店側の操作でチャージ自体を無効化できるケースがごく稀にあります。しかし、正常にレシートが出てしまった後は、もう手遅れです。チャージする際は、店員任せにせず、必ず画面の金額を自分の目で確認するようにしましょう。

ファミリーマートレジやり方完全ガイドでも解説していますが、店員側もミスのないよう細心の注意を払っています。

ファミペイの返済はファミリーマートでできますか?

ファミペイの返済はファミリーマートでできますか?

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最後によくある質問として、「FamiPay翌月払い(旧:FamiPayローンなど)」の利用分を、ファミリーマートの店舗で返済できるかという点について触れておきます。

はい、これは可能です。

FamiPayアプリから返済手続きに進み、返済用のバーコードを表示させます。それをレジで店員に提示し、現金で支払うことで返済が完了します。この取引は、先ほど解説した「収納代行(公共料金支払い)」と同じ扱いになります。

したがって、この返済取引についても、「一度支払ったら、店頭でのキャンセル・返金は不可」という鉄則が適用されます。「やっぱり今月は払うのをやめたいから返して」ということはできません。金融系のサービスは特にルールが厳格ですので、アプリ内の案内や規約をよく確認してから来店されることを強くおすすめします。

よくある質問

Q:レシートを捨ててしまったのですが、返品はできますか?

A:原則としてレシートなしでの返品はお断りしています。ただし、購入直後で店員が詳細を記憶している場合や、ファミペイアプリの電子レシートを提示できる場合は、例外的に対応できる可能性があります。

Q:クレジットカードで支払った商品を返品した場合、いつ返金されますか?

A:当日中の処理であれば即時取り消されますが、翌日以降(売上確定後)の場合はカード会社の締め日により、口座への返金や相殺まで1〜2ヶ月かかる場合があります。なお、現金での返金はできません。

Q:公共料金や通販代金を間違えて支払った場合、店頭でキャンセルできますか?

A:いかなる理由があっても、一度支払いが完了した収納代行(公共料金等)の店頭での返金・キャンセルは絶対にできません。領収証書に記載された支払先へ直接連絡し、返金を依頼してください。

Q:別のファミリーマート店舗で購入した商品を、近くの店舗で返品できますか?

A:できません。ファミリーマートはフランチャイズ経営で店舗ごとにオーナーや会計が異なるため、必ず「購入したその店舗」でのみ返品手続きが可能です。

まとめ:コンビニ返金のやり方とファミマ対応

今回は「コンビニ 返金 やり方 ファミマ」をテーマに、店長の視点からかなり踏み込んで解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? コンビニは24時間開いていて便利な場所ですが、こと「返金」に関しては、意外とアナログな部分や、法律・システム上の厳しい制約があることをお分かりいただけたかと思います。

最後に、この記事の重要ポイントをまとめておきます。

チェックリスト

  • 返品・返金には基本的に「レシート」が必須。捨てる前に商品チェックを!
  • お客さま都合(買い間違い等)の返品は、お店の好意による対応であり義務ではない。
  • クレジットカード返金は、口座に戻るまで1〜2ヶ月かかる場合がある。
  • 電子マネーの返品は、システム上「現金での返金」になるケースが多い。
  • 公共料金、通販代金、チャージは、一度支払うと店頭でのキャンセル・返金が絶対にできない

もし商品に不備があって返品が必要になったときは、レシートを持って早めに来店し、店員さんに「いつ、何が起きたのか」を落ち着いて説明してみてください。お店側としても、正当な理由があるお客さまには誠心誠意対応したいと考えています。この記事が、皆さんの不安を解消し、スムーズな解決の一助になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

齋藤正志

コンビニの裏も表も知り尽くしたプロの視点から、新商品やお得なキャンペーン情報をどこよりも詳しく解説中!                                                   ▼保有資格▼                     日本商工会議所主催 販売士検定試験 1級取得,医薬品登録販売者試験 取得,食品衛生責任者 取得,防火管理者,SSTスタッフトレーナー                                              

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