ファミリーマートのポテトなくなった？終売理由と代替案を店長が解説

マイローカルコンビニ

はじめまして！ このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志（さいとう まさし）と申します。

日々店頭に立ってお客様と接していると、商品の入れ替わりに対する生の声がダイレクトに届きます。特に最近、レジ横のホットスナックコーナーを指さして「あれ？ 普通のフライドポテトはないの？」と聞かれることが本当に増えました。

確かに、かつてはどこのファミマでも当たり前のように置いてあった、あのマクドナルドのような細長いシューストリングタイプのポテトが、気づけばレギュラーメニューから姿を消して久しいですよね。

インターネット上でも、「ファミリーマート ポテト なくなった」というキーワードで検索される方が後を絶ちません。SNSを覗いてみても、かつての名品「サラダエレガンス」という魔法のパウダーを懐かしむ声や、「ころじゃがが売ってない」という切実な疑問、さらには「昔のホットチリポテトが食べたい」という熱烈なファンの嘆きが多く見られます。

また、ホットスナックコーナーの揚げ物新作を楽しみにしている方や、揚げ物一覧をチェックしていももちはいつまであるのか気になっている方も多いでしょう。

中には、商品がなくなった事実を、企業の経営状況と混同して「ハッシュドポテトへの集約はコスト削減？」「上場廃止になった理由と関係があるの？」と深く考察される方もいらっしゃいます。そこで今回は、皆様が抱く「コンビニでポテトは売ってますか」という素朴な疑問から、カロリー事情、さらには代替品としてのからあげ3個入りの満足感まで、現場を知る現役店長の視点で徹底的に解説していきます。

ファミリーマートのポテトなくなった理由と背景

コンビニでポテトは売ってますか？

まず、最も多くの読者が知りたいであろう結論から申し上げますと、現在もファミリーマートでポテト製品自体は販売されています。しかし、皆様が記憶しているであろう、ファストフード店でよく見かける細長い「シューストリングポテト（欧米風のフライドポテト）」は、残念ながら現在のレギュラーメニューからは姿を消してしまいました。

「ファミリーマート ポテト なくなった」と検索してこの記事にたどり着いた方の多くは、あのアツアツで、塩加減が絶妙で、カリッとした食感の細いポテトを求めているのではないでしょうか。私自身も休憩時間によくつまんでいたので、あのポテトが恋しい気持ちは痛いほどよく分かります。

なぜ標準的なポテトが消えたのか？ 店長の考察

公式に「これだ」という理由が発表されているわけではありませんが、現場のオペレーションを預かる店長としての視点から分析すると、主に「差別化戦略」と「品質管理（廃棄ロス）の問題」という2つの大きな要因が見えてきます。

まず「差別化」についてですが、標準的なシューストリングポテトは、マクドナルドをはじめとするファストフード店や、他のコンビニチェーン、さらにはスーパーの惣菜コーナーでも購入できる「コモディティ（ありふれた商品）」です。

激戦のコンビニ業界において、「わざわざファミマで買う理由」を作るためには、どこにでもある商品ではなく、ファミマにしかない独自の商品を開発する必要があります。そこで白羽の矢が立ったのが、独特の食感を持つ「ころじゃが」だったのではないかと推測されます。

次に「品質管理」の問題です。実は、細いポテトはホットスナックの中でも管理が非常に難しい商品の一つでした。揚げてから時間が経つと、急速に水分が抜けてシナシナになったり、逆に硬くなりすぎたりしてしまいます。コンビニのホットスナックは、揚げてから数時間は保温ケースに入れて販売しますが、細いポテトはその「賞味期限（美味しく食べられる時間）」が非常に短いのです。

結果として、品質維持のために廃棄処分となる頻度が高くなりやすく、店舗運営上の負担になっていた側面は否めません。より厚みがあり、時間が経っても食感が劣化しにくい「ハッシュドポテト」や「ころじゃが」への移行は、食品ロス削減と店舗利益の観点からも理にかなった戦略なのです。

上場廃止になった理由は何ですか？

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ポテトの検索関連ワードを見ていると、「上場廃止」という言葉が出てきてドキッとした方もいるかもしれません。「もしかして、ファミマ自体がなくなってしまうの？」あるいは「経営が危ないからポテトがなくなったの？」と不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと、これはポテトの販売終了とは直接関係ありません。このキーワードは、ファミリーマートの親会社が変わった際（伊藤忠商事による完全子会社化）に伴う、株式市場での経済ニュースとしての「上場廃止」を指しています。企業としてのファミリーマートは現在も健全に運営されており、むしろ伊藤忠商事との連携強化によって、商品開発や物流のスピードは加速しています。

商品における「上場廃止（終売）」のメカニズム

ただし、商品ラインナップから特定のポテトが「リストラ（廃止）」された理由と重ねて検索されている可能性もありますので、コンビニ商品の入れ替え事情について少し深掘りしておきましょう。

コンビニの棚は「不動産」に例えられるほど、スペース争奪戦が激しい場所です。POSデータ（販売時点情報管理）によって、どの商品が、いつ、何個売れたかがリアルタイムで管理されています。これに基づき、「死に筋（売れ行きの悪い商品）」と判断された商品は、容赦なくカット（終売）となります。

つまり、ポテトがなくなったのは企業の経営危機などではなく、「より売れる商品、より魅力的な新商品への入れ替え」という、前向きな新陳代謝の結果なのです。

昔のポテトとサラダエレガンス

「昔のファミマのポテト」といえば、何といっても「サラダエレガンス」を思い出す方が多いのではないでしょうか！ 2000年代から2010年代にかけて、ファミマのポテトを象徴するフレーバーでした。

専用の紙袋に揚げたてのポテトを入れ、別添えの「シーズニングパウダー」を振りかけて、口を閉じてシャカシャカと振る。この一連の動作（儀式といってもいいでしょう）を含めて、ファミマのポテトを楽しんでいた記憶が私にも鮮明に残っています。

忘れられない「あの味」の正体

「サラダエレガンス」とは、マスコットフーズ株式会社が製造している調味塩の一種です。トマト、オニオン、ブラックペッパーなどの野菜の旨味と、程よい酸味がブレンドされた、何とも言えない中毒性のある味わいが特徴でした。単なる塩味ではなく、コンソメでもない、「サラダエレガンス味」としか表現できないユニークな風味は、多くのファンを虜にしました。

実は、ポテト自体がリニューアルされ、味付け済みや別のフレーバーに変わった後も、「あの魔法の粉だけ売ってほしい」「サラダエレガンス味の復活はまだか」という熱烈な声を店頭でお客様からいただくことがあります。現在は当時のそのままの形ではホットスナックとして販売されていませんが、ファミマのポテト史を語る上で欠かせない、伝説的な名品だったと私は確信しています。

懐かしのホットチリポテト

サラダエレガンスと並んで、根強い人気を誇っていたのが「ホットチリ」フレーバーのポテトです。鮮やかな赤色の見た目と、食べた瞬間に広がるピリッとした辛さが後を引き、おやつとしてはもちろん、ビールやチューハイのおつまみとしても最強の相棒でした。

特に夏場の暑い時期や、逆に寒い冬場には、こうした「辛い系」のホットスナックの需要が急激に高まります。人間は本能的に刺激を求める生き物なんですね。

現在の「辛い枠」は誰の手に？

残念ながらホットチリポテトも現在はレギュラーメニューにはありません。しかし、その「辛いもの需要」を継承しているのが、「クリスピーチキン（ハバネロホット）」などのチキン製品です。

現在のファミマは、ポテトで辛さを出すよりも、より単価が高く、メインのおかずにもなり得るチキンで辛いフレーバーを展開する戦略をとっています。とはいえ、ジャガイモの甘みとチリパウダーの辛味のコントラストは、チキンにはない魅力です。「ポテト×辛味」の組み合わせ復活を望む声は、私の店舗の常連さんからも頻繁に耳にしますし、私自身も本部への提案書に「スパイシーポテトの復活」を書いたことがあるくらいです。

ホットスナックと揚げ物一覧

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「ポテトがないなら、ファミマに行く意味がない！」なんて悲しいことを言わないでください。現在のファミリーマートのホットスナック（揚げ物）一覧を見ると、ポテト以外のラインナップが量・質ともに非常に充実していることに気づかされます。

ここでは、2024年現在、多くの店舗で取り扱われている主要な揚げ物メニューを整理してみましょう。

このように表にしてみると、現在は「ファミチキ」という絶対的なブランドを中心に、片手で食べやすい串物や、食事のメインになるカツ類、そして独自の食感を追求したポテト製品というふうに、役割分担が明確になされています。「標準的なポテト」という何でも屋さんの枠が解消され、より専門性の高い商品へとシフトした結果が、現在のショーケースの景色なのです。

ファミリーマートのポテトなくなった現在の状況

ころじゃがは売ってない？

標準ポテトの後継として登場し、その独特な形状と食感でファンを増やしている「ころじゃが」ですが、ネット上では「お店に行っても売ってない！」「いつ見ても売り切れ」という声をよく見かけます。これには、現場ならではの「在庫管理の事情」が深く関係しています。

実は「ころじゃが」は、ファミチキなどの超回転商品に比べると、一度に揚げる個数を少なめに設定している店舗が多いのです。なぜなら、先ほども触れた「廃棄ロス」を防ぐためです。お客様が来ない時間帯に大量に揚げておくと、時間が経って品質が落ち、全て捨てなければならなくなります。

これを避けるため、多くの店長は「売れるピークタイム（昼12時前後や夕方18時前後）」に合わせて揚げ上がり時間を調整しています。

確実に手に入れるための裏技

では、どうすれば確実に「ころじゃが」を食べられるのでしょうか？ 答えはシンプルです。店員に声をかけてみてください。

「すみません、ころじゃがって今から揚げてもらうことはできますか？」と聞いていただければ、フライヤー（揚げ物機）の清掃時間中でない限り、喜んで対応する店舗がほとんどです。揚げ時間は商品にもよりますが、おおよそ4分〜6分程度。

この数分を待つだけで、作り置きではない、本当の意味での「揚げたて熱々」の、カリカリ・ホクホクな最高の状態のころじゃがを手に入れることができます。これはコンビニを使いこなす上での重要なテクニックですよ。

ハッシュドポテトのカロリー

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現在、最も安定して購入できるポテト製品といえば、小判型でおなじみの「ハッシュドポテト」です。人気のパン代わりに朝食にしたり、小腹が空いた時のおやつにしたりと万能な選手ですが、やはり気になるのはカロリーですよね。

一般的な目安として、コンビニで販売されているハッシュドポテトのカロリーは、1個あたり約160kcal〜180kcal前後で推移しています。これは、一般的なコンビニのおにぎり1個（約170kcal〜200kcal）とほぼ同等のエネルギー量です。

表を見ると分かる通り、ファミリーマートのおにぎりとカロリー数は近いものの、揚げ物であるため「脂質」は高くなります。しかし、腹持ちの良さと満足感は抜群です。「ダイエット中だけどポテトが食べたい！」という方は、これ単体で済ませるのではなく、野菜サラダや野菜ジュースを一緒に購入してバランスを取ることを強くおすすめします。

また、正確な栄養成分については、商品の改廃によって変動するため、必ず公式サイトで最新情報をチェックするようにしてください。

齋藤正志

※栄養成分値は地域や時期により異なる場合があります。最新情報はファミリーマート公式サイトをご参照ください。（出典：ファミリーマート「食の安全・安心」）

ファミマの揚げ物新作情報

「ポテトがなくなった」と過去を惜しむ声がある一方で、ファミリーマートの商品開発部は常に未来を見ています。毎週火曜日はコンビニの新商品発売日ですが、ホットスナックコーナーにも頻繁に「新作」が登場しています。

最近の揚げ物開発のトレンドは、ズバリ「食感（テクスチャー）」です。単に味が濃い・薄いだけでなく、「ザクザク」「モチモチ」「パリパリ」といった、噛んだ時の音や感触を楽しめる商品が増えています。ポテトに関しても、以前のような細いタイプではなく、皮付きのウェッジカットポテトが期間限定で出たり、北海道産ジャガイモを使用したコロッケが登場したりと、形を変えて「芋ニーズ」に応えようとしています。

また、話題のアニメやゲームとのコラボ商品として、特殊なフレーバーの揚げ物が突如出現することもあります。ショーケースの中はまさに「一期一会」。気になった新作を見つけたら、その場で買わないと次に来た時にはもうないかもしれません。このスピード感こそが、現代のコンビニの面白さでもあります。

いももちはいつまである？

ポテト（ジャガイモ）を原料としたホットスナックとして、忘れてはならないのが「いももち」です。北海道の郷土料理をベースにしたこの商品は、モチモチとした独特の弾力と、中に仕込まれたチーズや明太子のソース、そして甘辛いテリヤキのタレが絡み合い、一度食べると病みつきになる悪魔的な美味しさを持っています。

店頭でお客様から「いももちはいつまで売ってますか？」と聞かれることが非常に多いのですが、残念ながらこれらの商品の多くは「数量限定」や「期間限定」での販売となっています。

「いつまで」という明確な終了日（X月X日まで、という告知）は、実は私たち店舗側にも正確には知らされていないことが多いのです。本部から割り当てられた在庫がなくなり次第終了、というパターンが一般的です。人気商品の場合、発売からわずか2週間〜3週間で発注ができなくなり、店頭から姿を消すことも珍しくありません。

「後で買おう」は禁物です。「いももち」を見つけたら、それは運命だと思って即カゴに入れること。これがコンビニグルメを逃さないための鉄則です。

からあげ3個の満足感

最後に、「ポテトがないなら、何をつまみにお酒を飲めばいいんだ！」という晩酌勢の皆様、そして「小腹が空いたけど、ファミチキ1個だと重すぎる」という学生の皆様におすすめしたい代替案があります。それが、レジ横で静かに存在感を放っている「からあげ」です。

特に、3個入りや4個入りでカップや袋に入って販売されている店舗独自のからあげ（ファミカラなど）は、ポテトの代替として非常に優秀です。なぜなら、以下のような共通点とメリットがあるからです。

• スナック感覚：ポテトと同じく、指や爪楊枝でヒョイパクと食べられる手軽さ。
• ボリューム調整：3個程度という量は、小腹を満たすのに多すぎず少なすぎず、丁度よい。
• タンパク質摂取：炭水化物の塊であるポテトに比べ、鶏肉はタンパク質が豊富で、罪悪感が少し減る（かもしれません）。

最近のコンビニからあげは、専門店にも負けないくらい醤油ダレやニンニクの風味が効いており、クオリティが飛躍的に向上しています。ポテトがなくてがっかりした時は、ぜひ視線を少しずらして、この「からあげ」たちにチャンスを与えてみてください。きっと、ポテト以上の満足感を提供してくれるはずです。

よくある質問

まとめ：ファミリーマートのポテトなくなった

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今回は「ファミリーマート ポテト なくなった」という話題を中心に、現在のラインナップや店長視点での裏事情、そして代替案まで長文にお付き合いいただきありがとうございました。

慣れ親しんだ細いポテトがなくなったのは、一人のファンとして私も寂しいです。しかし、それはファミリーマートが「ころじゃが」などの独自商品や、より高品質で管理されたホットスナックを提供するための進化の過程でもあります。

もし、どうしてもあの細いポテトが食べたくなったら、競合であるセブン-イレブンの冷凍食品コーナーにあるフライドポテトを試してみたり、スーパーで冷凍品を買って自宅で揚げて「サラダエレガンス風」の味付けを自作してみるのも楽しいでしょう。

ですが、ファミマのホットスナックコーナーには、それを補って余りある魅力的な商品——カリカリの「ころじゃが」、ジューシーな「ファミチキ」、そして一期一会の「新作揚げ物」たちが待っています。ぜひ、今日お店に立ち寄った際は、「ポテトがない」と嘆くのではなく、ショーケースの中に並ぶ新しい美味しさとの出会いを楽しんでいただければ幸いです。

皆様のご来店を、心よりお待ちしております！