ファミリーマート備蓄米販売店舗はどこ？在庫とおすすめ米を店長解説

マイローカルコンビニ

はじめまして！ このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志（さいとう まさし）と申します。

「お米がどこにも売っていない」「スーパーの棚が空っぽ…」そんなニュースが世間を騒がせたのは記憶に新しいですが、実はその救世主として「コンビニでの備蓄米販売」が大きな話題になったことをご存知でしょうか？

「えっ、ファミマで国のお米が買えるの？」「しかも激安らしい！」という噂を聞きつけ、私の店舗でも多くのお客様からお問い合わせをいただきました。食卓の主役であるお米ですから、少しでも安く、そして確実に手に入れたいと願うのは当然のことです。

そこで今回は、現場の最前線にいる店長の視点から、ファミリーマートにおける備蓄米の販売状況や在庫の真実、そしてもし手に入らなかった場合に役立つ「今すぐ買える賢いお米の選び方」について、徹底的に深掘りして解説します。

 ファミリーマート備蓄米販売店舗の在庫状況と取り扱い期間

政府備蓄米の販売はいつまで？売り切れの可能性

まず、皆様が一番気になっているであろう「今行っても買えるのか？」という点について、包み隠さずお話しします。結論から申し上げますと、2025年6月頃から話題となった政府備蓄米（令和3年産）の店頭在庫は、現時点では「ほぼ壊滅的」に少ないというのが正直なところです。

ファミリーマートでは、2025年6月5日から順次、農林水産省が放出した政府備蓄米の販売を開始しました。これは昨今の米不足や価格高騰を受け、消費者の皆様に少しでも安価にお米を届けるための緊急措置的な側面が強い施策でした。そのため、通常の商品のように「なくなったら工場からすぐに補充される」という性質のものではなく、あらかじめ確保された量が終了した時点で販売も終了する「数量限定・期間限定」のスポット商品だったのです。

私のお店での実体験をお話ししますと、入荷初日の反響は凄まじいものでした。普段はお弁当やお茶を買われるお客様が、「ニュースで見たんだけど！」と次々にレジにお米を持ってこられ、用意していた在庫はあっという間に完売してしまいました。コンビニ業界では、こうした話題の商品は「瞬殺」と呼ばれるスピードで棚から消えることが珍しくありません。

また、他チェーンの状況も気になる所かと思いますが、実は同時期にセブンイレブンやローソンでも同様の取り組みが行われていました。各社ともに在庫状況は似たり寄ったりですが、店舗数が多い分、まだひっそりと残っている場所があるかもしれません。

参考までに、競合であるセブンイレブンの在庫事情についても以下の記事で詳しくまとめています。あわせて確認することで、近隣のコンビニを回る際の効率が上がるはずです。

セブンイレブン備蓄米の販売店舗は？在庫と探し方

備蓄米1kgと2kgの値段や種類の違い

マイローカルコンビニ

「もし見つけた時に、それが備蓄米なのかどうか見分けたい」「どれくらいお得だったのか知りたい」という方のために、当時販売されていた備蓄米のスペックについて詳しく解説しておきましょう。通常販売されている「新米」とは明確な違いがありますので、購入前のチェックは必須です。

このお米の最大の特徴は、「令和3年産（2021年産）」のいわゆる「古米」であるという点です。通常、コンビニやスーパーの棚に並ぶのは「令和6年産」などの新米が中心ですから、これに比べて3〜4年前のお米ということになります。

「そんなに古くて大丈夫なの？」「お腹を壊したりしない？」と不安に思われるかもしれませんが、ご安心ください。政府備蓄米は、温度や湿度が厳重に管理された倉庫で保管されていた玄米を、販売直前に精米したものです。そのため、安全性には全く問題ありません。

ただし、味や食感については、正直に申し上げると新米特有の「粘り」や「みずみずしさ」は劣ります。少し水分が抜けているため、パサつきを感じることもあるかもしれません。ですが、これは逆に言えば「チャーハン」や「カレーライス」、「丼もの」には最適なお米とも言えます。汁気を吸いやすく、パラパラに仕上がりやすいからです。

店長直伝！古米を美味しく炊くコツ

もし運良くゲットできた場合は、以下の工夫を凝らしてみてください。 ・水を多めにする： 通常より1〜2割増しの水加減で炊くとふっくらします。 ・油を数滴垂らす： サラダ油やオリーブオイルを小さじ半分ほど入れて炊くと、艶が出ます。 ・氷を入れて炊く： 沸騰までの時間を遅らせることで、甘みを引き出せます。

何より、この物価高の中で1kgあたり400円を切る価格設定は、家計にとって最強の味方であることは間違いありません。

ファミマオンラインでの予約と店舗受取の方法

今回の備蓄米販売では、店頭での混乱や買い占めを防ぐために、WEB予約サービス「ファミマオンライン」などを活用した予約販売も並行して行われていました。特に重たい2kgパック（税込756円）に関しては、事前にスマホで予約し、指定した日時に最寄りの店舗で受け取るという「店舗受取スタイル」が推奨されていました。

このシステムのメリットは、何と言っても「確実に手に入る安心感」と「レジでのスムーズさ」です。店頭でお米を探して歩き回る必要がなく、予約確定メール（またはバーコード）をレジで見せるだけで商品を受け取れるため、忙しいビジネスパーソンや、重い荷物を持って店内を歩きたくない高齢者の方に非常に好評でした。

また、店舗での受け取り時に、ついでに他の用事を済ませられるのもファミマの利点です。例えば、お米の受け取りついでに、メルカリの発送や公共料金の支払いを済ませる方も多かったです。特に「宅急便」の出し方は、慣れていないと戸惑うことも多いですが、以下の記事で手順を予習しておけば、重いお米を持っていてもスムーズに手続きできますよ。

【店長解説】ファミリーマートの宅急便のやり方！サイズや箱も完全網羅

 備蓄米が売っている店舗を見分けるポイント

「在庫が少ないのは分かったけれど、どうしても探したい！」という熱意ある方のために、現役店長だからこそ分かる「売れ残っている可能性が高い店舗の特徴」をこっそり伝授します。

一般的に、コンビニの商品の売れ方は「立地」によって大きく異なります。お米のような生活必需品を探すなら、以下のポイントを意識してみてください。

狙い目①：オフィス街・ビジネス街の店舗 これが最大の穴場です。住宅街の店舗では、主婦の方や近所にお住まいの高齢者が「夕飯の買い物」としてお米を買っていくため、競争率が非常に高いです。一方、オフィスビルの１階にあるような店舗では、お客様の目的は「朝食・昼食・休憩」がメインです。「仕事帰りにお米を2kg買って、満員電車に乗って帰る」という方は比較的少ないため、発注された在庫がそのまま棚に残っているケースが意外とあるのです。

狙い目②：駐車場のない駅前店舗 これも同様の理由です。お米は重いので、車で来店できる「ロードサイド店舗」では箱買いやまとめ買いが発生しやすく、すぐに売り切れます。逆に、徒歩客メインの駅前狭小店舗では、重い商品が敬遠されがちで、ひっそりと棚の下段に残っていることがあります。

店内に入ったら、お弁当コーナーではなく、日用品や調味料、レトルト食品が並んでいる「ゴンドラ棚（陳列棚）」の最下段を必ずチェックしてください。お米は重いので、落下防止などの安全面を考慮して、一番下の段に置かれることがほとんどです。

 入荷時間はいつ？店舗在庫を確認するコツ

マイローカルコンビニ

コンビニの商品が入荷するタイミングを知っておくと、無駄足を減らすことができます。「いつ行っても棚が空っぽ」とお嘆きの方、もしかすると行く時間が悪かったのかもしれません。

コンビニの配送便は、商品カテゴリーによって厳密に分かれています。 ・お弁当・おにぎり・パン（定温便）：1日3回程度 ・お菓子・カップ麺・お米・日用雑貨（常温・ドライ便）：1日1回（または週数回）

そう、お米は「お弁当」とは別のトラックで運ばれてくるのです。多くの店舗では、この「ドライ便（加工食品便）」は交通量の少ない深夜から早朝にかけて納品されます。そして、夜勤スタッフが朝のピークタイム（通勤通学ラッシュ）が始まる前までに品出しを完了させるのが一般的なルーティンです。

また、店員さんに在庫を確認する際もコツがあります。お昼の12時などの超混雑時に「お米ありますか？」と聞くのは、店員もパニックになりがちで丁寧な対応が難しい場合があります。比較的空いている時間帯（14時〜16時や深夜帯など）に、「すみません、備蓄米の入荷予定はありますか？」と落ち着いて聞いてみてください。

ただし、先述の通り備蓄米は「スポット商品」のため、店長の端末でも「発注不可（センター在庫なし）」となっているケースが大半です。店員さんに「もう入ってきません」と言われたら、そこは潔く諦めて、次にご紹介する「代替案」に切り替えるのが賢明です。

 ファミリーマート備蓄米販売店舗が見つからない時の代替案

 24時間買える！ファミマルの「国産コシヒカリ」

「備蓄米が売ってなかった…もうご飯が食べられない…」と落ち込む必要は全くありません。ファミリーマートには、プライベートブランド「ファミマル」が誇る、優秀なお米が常にラインナップされています。

私のお店でも自信を持っておすすめしているのが、「ファミマル 低温製法米 国産コシヒカリ」などのレギュラー商品です。備蓄米ほどの激安価格（388円など）ではありませんが、スーパーで買うブランド米と何ら遜色のない、むしろ品質管理が行き届いた美味しいお米が手に入ります。

特に注目していただきたいのが「低温製法」という技術です。お米は熱に弱く、精米時や保管時の温度が高いと酸化が進み、味が落ちてしまいます。ファミマルのお米は、保管から精米、包装に至るまでを低温管理することで、お米の鮮度と甘みを閉じ込めています。さらに、袋には「窒素充填」や「脱酸素剤」が封入されているものが多く、開封する瞬間まで精米したての風味が保たれています。

サイズ展開も1.5kgや2kgといった「片手で持てるサイズ」が中心です。5kgや10kgの大袋は重すぎて持ち帰るのが大変ですが、このサイズなら仕事帰りのバッグと一緒にサッと持って帰れますよね。備蓄米が見つからなくても、この「ファミマル」のお米があれば、今夜の食卓は安泰です。

ちなみに、「コンビニのお米って品質はどうなの？」「添加物とか大丈夫？」と心配される方もいらっしゃいますが、品質基準は非常に厳格です。コンビニの食品安全性については、以下の記事でも詳しく検証していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

セブンイレブンの米は危険？噂の真相と安全性を徹底解説

 無洗米やパックご飯も充実！緊急時の備えに

マイローカルコンビニ

もしあなたが「災害時などの緊急用に備蓄したい」という目的でお米を探しているなら、実は生の精米よりも優れた選択肢があります。それが「パックご飯（包装米飯）」と「無洗米」です。

災害時には、「水が貴重になる」「ガスや電気が止まって調理ができない」という状況が想定されます。そんな時、大量の水を使って研がなければならない普通のお米は、調理のハードルが高くなってしまうのです。

① パックご飯の最強のメリット ファミリーマートで販売している「国内産コシヒカリごはん 3食パック」などは、常温で半年〜1年近く保存が可能です。食べる時は電子レンジが基本ですが、停電時でもカセットコンロでお湯を沸かせば「湯煎」で温かいご飯が食べられます。しかも、お水やお茶碗を用意する必要もありません。これは究極の備蓄食と言えます。

② 無洗米の利便性 「パックご飯だと割高だし、家族が多いから炊きたい」という方には、無洗米がおすすめです。研ぎ汁が出ないので、貴重な飲料水を節約でき、環境にも優しい。ペットボトルの水さえあれば、カセットコンロと鍋でご飯が炊けます。

農林水産省も、家庭での食料備蓄として「ローリングストック（普段使いしながら買い足す方法）」を推奨しており、その中でパックご飯や無洗米は非常に重要な役割を担っています。

（出典：農林水産省『政府備蓄米について』及び食料備蓄ガイド）

スーパーとコンビニの米の値段比較とコスパ

「でも、やっぱりコンビニでお米を買うと高いんじゃない？」 多くのお客様が抱くこの疑問について、電卓を叩いて検証してみましょう。

確かに、スーパーの特売チラシを見ると「コシヒカリ5kg 2,500円（税抜）」といった目玉商品が並んでいます。これを1kgあたりに換算すると約500円です。 一方、コンビニで売っている2kgのお米が1,200円だとすると、1kgあたり600円。その差は1kgあたり100円程度です。

この「差額100円」をどう捉えるかがポイントです。わざわざ車を出してガソリン代を使い、広いスーパーの中を歩き回り、混雑したレジに並ぶ時間と労力。これらをコストとして考えた時、帰り道にあるファミマでサクッと買って帰れる「タイパ（タイムパフォーマンス）」の良さは、100円以上の価値があるのではないでしょうか。

また、お米は野菜と同じ生鮮食品です。精米してから時間が経つほど味は落ちていきます。一人暮らしや少人数のご家庭で、5kgや10kgの大袋を買ってしまい、食べきるのに1〜2ヶ月かかって味が落ちてしまった…という経験はありませんか？ それなら、割高に見えても「2週間で食べきれる2kgサイズ」をコンビニでこまめに買う方が、常に新鮮で美味しいご飯を食べられるという点で、結果的に満足度（コスパ）が高いと言えるのです。

深夜や早朝でも安心！コンビニでの米購入メリット

コンビニという業態が持つ最大の武器、それはやはり「24時間365日開いている」という圧倒的な安心感です。

こんなシチュエーションを想像してみてください。 夜、仕事からクタクタになって帰宅し、「明日の子供のお弁当を作らなきゃ」とお米びつを開けたら空っぽ…。スーパーはとっくに閉まっている時間です。絶望的な気分になりますよね。でも、家の近くのファミリーマートに行けば、そこには必ずお米があります。

この「必要な時に、必要な分だけすぐに手に入る」というメリットは、何物にも代えがたいものです。また、最近ではメルカリなどのフリマアプリの発送でコンビニを利用される方も多いですが、発送のついでに「あ、そういえばお米も少なかったな」と買っていかれるお客様もよく見かけます。

重たいお米を持って長時間歩くのは大変ですが、自宅の最寄りのコンビニなら持ち運びの負担も最小限で済みます。「コンビニでお米」は、現代の忙しいライフスタイルに最も適した購入スタイルの一つだと、私は店長として実感しています。

よくある質問

 ファミリーマート備蓄米販売店舗に関するまとめ

マイローカルコンビニ

今回は、話題となったファミリーマートでの備蓄米販売店舗や在庫状況、そして買えなかった時の賢い対処法について、詳しく解説させていただきました。残念ながら、ニュースで報じられた「激安の政府備蓄米（放出米）」は、現在では多くの店舗で完売しており、入手は非常に困難な状況です。

お米は私たちの生活のエネルギー源です。「備蓄米がない！」と焦る必要はありません。美味しい新米や便利なパックご飯など、あなたの生活スタイルに合ったお米を、ぜひお近くのファミリーマートで見つけてみてくださいね。深夜でも早朝でも、私たちは明かりを灯してお待ちしております。

※本記事の情報は執筆時点（2025年12月）のものです。在庫状況は店舗により大きく異なりますので、直接店舗へのお電話等でのお問い合わせはお控えいただくよう、現場へのご配慮をお願いいたします。