
マイローカルコンビニ
はじめまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。
「セブンイレブンのささみ揚げ(梅しそ)の作り方」を探して、こちらに来てくださったんですね。ありがとうございます。あのホットスナック、美味しいですよね! しっとりしたささみと梅しその風味が絶妙で、私も大好きでした。でも、最近見かけなくなって「あの味を家で再現したい!」と思う方が多いみたいです。
ただ、いざ自宅で作ろうとすると、「ささみ肉がパサパサにならないかな?」「揚げ物ってカロリーが心配…」「マヨネーズを使うと良いって聞くけど本当?」「揚げないでトースターでも作れるの?」といった疑問や不安が出てくるかなと思います。お弁当のおかずに冷凍保存できるのかも気になりますよね。
それに、ローソンやファミマ、ニチレイの冷凍食品にも似た商品はありますが、やっぱりセブンイレブンの「あの味」を目指したいところです。この記事では、現役コンビニ店長の私が、どうすればあの「しっとり食感」と「低脂質」を両立できるのか、その科学的なコツを詳しく解説していきますね。
記事のポイント
- セブンイレブン風の「しっとりささみ」を実現する科学的な下ごしさえ
- カロリーを抑える「揚げない」調理法(トースター活用術)
- サクサク衣と風味を両立させる「ある食材」の使い方
- 他社製品(ローソン・ファミマ)との違いと再現のポイント
究極のセブンイレブンささみ揚げ梅しそ作り方

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それでは早速、セブンイレブンの「ささみ揚げ(梅しそ)」の再現レシピの核心部分に迫っていきましょう。あの独特の「しっとり感」と「低脂質」を自宅でどう実現するか、その技術的なポイントを一つずつ、丁寧に深掘りしていきますね。単なるレシピの紹介ではなく、「なぜそうするのか」という理由まで解説します。
ささみがパサパサになる原因と対策
ささみ料理の最大の敵、それは「パサつき」ですよね。これはもう、ささみという食材の宿命みたいなものです。
ささみ肉は、鶏肉の中でも特に脂肪が少ない部位。だからこそ高タンパク・低カロリーで人気なんですが、この「脂肪が少ない」ことがパサつきの直接的な原因になります。
お肉が加熱されると、タンパク質が熱で変性して縮みます(これを「熱凝固」と言います)。この時、タンパク質の間にあった水分(肉汁)が外に押し出されてしまうんです。脂肪が多ければ、この水分流出をある程度防いでくれたり、脂肪自体がジューシーさを補ってくれたりするんですが、ささみにはそれがありません。
だから、何の対策もせずに加熱すると、水分が抜けきった硬い食感になってしまうんですね。
この対策として、調理科学的に最も重要で、かつ家庭で簡単にできるのが「筋取り」と「叩いて繊維をほぐす」ことです。
ささみの筋取りのコツ
ささみの中央には、一本太くて白い筋が通っています。これはコラーゲン繊維の塊で、加熱するとものすごく縮んで、肉全体を硬く引き締めてしまいます。これは絶対に取り除きましょう。
筋の先端を少し出して包丁の背などで押さえ、身の方を引っ張るようにすると比較的簡単に抜けます。もし難しければ、筋の両側に浅く切り込みを入れて、筋をそぎ取るようにしてもOKです。
叩いて繊維をほぐす
筋取りが終わったら、ささみを開くか、そのままラップやビニール袋の上から麺棒や瓶の裏などで優しく叩きます。
叩くことの2大メリット
- 繊維の物理的破壊: 肉の繊維を物理的にほぐす(壊す)ことで、加熱したときの急激な収縮を防ぎ、パサつきを根本から抑えられます。
- 均一な加熱: 肉の厚さが均一(目安として約5mm)になることで、火の通りが早くなり、加熱ムラがなくなります。加熱時間が短縮できる分、水分の蒸発も最小限に抑えられます。
このひと手間で、梅しそ餡を巻き込みやすくなるというメリットもありますよ。
マヨネーズで肉をしっとり柔らかく

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「ささみのパサつきを防ぐのにマヨネーズが良い」という話、聞いたことありませんか? これ、実は単なる裏技じゃなくて、調理科学的にすごく理にかなった方法なんです。
私も最初は「油っぽい下味かな?」と思ったんですが、その効果を知って納得しました。マヨネーズは「油」「酢」「卵黄」からできていますが、この3つがそれぞれ素晴らしい仕事をしてくれます。
マヨネーズがささみを柔らかくする仕組み
- 保水性の向上(油): マヨネーズに含まれる油分が、乳化された状態で肉の繊維の間に浸透し、コーティングします。これが加熱時に水分が蒸発するのを防ぐ「フタ」のようなバリアになってくれます。
- タンパク質変性の緩和(酢): 酢の酸性成分が肉のpHを少し変え、タンパク質が急激に固まるのを和らげてくれます。
- 乳化作用(卵黄): 卵黄に含まれる「レシチン」という強力な乳化剤が、水分と油分をしっかり結びつけます。これにより、肉汁が外に逃げ出すのを防ぎ、ジューシーさを保ってくれるんです。
使い方は本当に簡単です。筋取りして叩いたささみに塩こしょう(下味)をした後、少量のマヨネーズ(ささみ2本に小さじ1程度で十分です)を加えて、ビニール袋などでよく揉み込むだけ 4。
この一手間で、下味と軟化処理が同時に完了します。仕上がりが驚くほど「ふわふわ」で「しっとり」するので、セブンイレブンのあの食感を再現するには、絶対に欠かせないテクニックだと私は断言しますね。ちなみに、セブンイレブンのたまごサンドの隠し味(6)を探る記事でも書きましたが、マヨネーズはコンビニ商品開発の鍵とも言える食材なんです。
揚げない!トースターでの再現法

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さて、次なる課題は「カロリー」です。セブンイレブンのささみ揚げ(梅しそ)は、過去の販売情報によると1個(約71g)あたり147kcal、脂質は6.3gという構成でした 1。
これ、揚げ物(ホットスナック)としては驚異的な低脂質・低カロリー設計です。一般的なフライドチキンやコロッケと比べると、その差は歴然ですね。カロリーや糖質を気にする方には、セブンイレブンのスムージーの買い方やカロリー(4)を解説した記事も人気ですが、ホットスナックでこの数値は素晴らしいと思います。
このヘルシーさを自宅で忠実に再現するなら、やはり油で揚げる「ディープフライ」は避けるべきです。そこでおすすめなのが、「揚げない」トースター(またはエアフライヤー)調理法です。
ただ、揚げない調理法の最大の悩みは、「サクサク感」と「香ばしさ」が出にくいこと。トースターで焼いただけだと、パン粉が白っぽく、カサカサした食感になりがちです。
「揚げない」のにサクサク!「炒めパン粉」の裏技
この問題を解決するのが、パン粉を先に調理してしまうテクニックです 4。
- フライパンにパン粉(+後述する粉チーズ)と、ごく少量の油(オリーブオイルやサラダ油、パン粉1カップに大さじ1程度)を入れます。
- 弱火にかけ、焦がさないように絶えずかき混ぜながら、パン粉がきつね色になるまで乾煎りします。
こうして作った「自家製サクサクパン粉」を、マヨネーズで下ごしらえしたささみにまぶして使います。
パン粉に先に火(熱)と油を通しておくことで、トースターでの加熱時間が短くても、まるで揚げたような香ばしさとサクサク感が得られますよ。
トースターで焼く際は、アルミホイルにくっつかないよう軽く油を塗るか、クッキングシートを敷きます。ささみ本体にも軽くオイルをスプレー(霧吹き)してから焼くと、衣が乾燥しすぎるのを防ぎ、より均一な焼き色に仕上がります。
サクサク衣と粉チーズの秘密

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「揚げない」調理法でも、次に紹介する「揚げ焼き」にする場合でも、衣のサクサク感と風味を格段にアップさせる秘密兵器があります。
それは、「粉チーズ(パルミジャーノ・レッジャーノなど)」です 4。
これをパン粉に混ぜ込むだけなんですが、これが本当に良い仕事をしてくれます。
粉チーズに含まれる「乳脂肪分」が、加熱されることで溶け出します。この溶け出した脂肪が、パン粉一粒一粒をコーティングしてくれるんです。これが、少ない油(あるいは「炒めパン粉」テクニック)でも、香ばしい焼き色(メイラード反応ですね)を促進し、油っぽくならずに「カリッ」とした食感を生み出してくれるんです。
さらに、チーズ自体が持つ塩分と旨味(グルタミン酸)が、ささみや梅しその風味を一層引き立ててくれます。
衣付けは「卵なし」でOK
通常、フライの衣付けは「小麦粉→卵→パン粉」ですが、今回の再現レシピでは「卵は不要」な場合が多いです 4。
なぜなら、下味に使ったマヨネーズが、その役割を全部担ってくれるからです。
マヨネーズの「油分」と「卵黄(乳化剤)」が、ささみの表面で強力な「つなぎ(バインダー)」として機能します。マヨネーズを揉み込んだささみに、粉チーズ入りのパン粉を直接まぶし、上から手でギュッと強く押し付けるだけで、衣が剥がれにくくなります。
卵液をくぐらせる工程を省けるので手間が減りますし、衣が余計に厚くならず、カロリーもその分抑えられる…と、まさに一石二鳥ですね。
カロリーを抑える調理テクニック
セブンイレブン製品の低カロリー(147kcal)を目指すなら、調理法の選択が本当に重要です。こうした健康志向は、最近のコンビニ全体のトレンドでもありますね。(以前、セブンイレブンで腎臓病食を探すコツ(27)という記事も書きましたが、食事に配慮が必要な方への商品も増えています)
一番のおすすめは前述の「揚げない(トースター)」ですが、「やっぱり揚げ物の食感が欲しい!あのジュワッとした感じが…」という場合は、「揚げ焼き(Age-yaki)」が最適解かなと思います。
揚げ焼きは、フライパンに深さ1cm以下の少ない油(ささみが半分浸る程度)で調理する方法です。
- メリット: 大量の油を使わないので、油の吸収を抑えられ(=低カロリー)、油の処理も簡単です。
- デメリット: 油の温度が下がりやすく、火加減の調整が少し難しい点です。
揚げ焼きの最大の注意点:加熱しすぎない!
ささみは非常に火が通りやすいお肉です。せっかくマヨネーズで柔らかくしても、高温の油で長時間加熱しすぎると、結局は中の水分が全部蒸発して、パサパサで硬い仕上がりになってしまいます。
油の温度は170℃~180℃の中温をキープし、片面2~3分ずつを目安に、衣がきつね色になったらすぐに引き上げる勇気が大事です。余熱でも火は通りますからね。
油の吸収を最小限に抑えつつ、揚げ物らしい食感も楽しめる、非常にバランスの取れた方法だと思います。
お弁当用冷凍保存のコツ

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このささみ揚げ(梅しそ)、味付けがしっかりしていて冷めても美味しいので、お弁当のおかずにぴったりですよね。多めに作って冷凍保存しておくと、朝の忙しい時間に本当に重宝します。
最近のセブンイレブンの冷凍食品も、例えば冷凍家系ラーメン(97)のようにクオリティが非常に高いですが、こうした「手作りの冷凍ストック」もまた格別です。
冷凍する際は、いくつかコツがあります。
まず、必ず調理(揚げ焼き or トースター)を済ませて、完全に火を通してから冷凍してください。生のまま(衣を付けただけ)で冷凍すると、解凍時にドリップ(水分)が出てしまい、ベチャッとした仕上がりになりやすいです。
揚げ(焼き)上がったら、バットなどに並べて完全に粗熱を取ります。熱いまま包むと、湯気で衣がふやけてしまいますからね。
粗熱が取れたら、1個ずつラップでぴったりと包み、さらにジップロックなどの密閉できる保存袋に入れて冷凍庫へ。こうして二重に密閉することで、霜が付いたり、冷凍庫の匂いが移ったり、衣の水分が飛んでパサパサ(冷凍焼け)になったりするのを防げます。
解凍方法
お弁当に使う時は、前日の夜に冷蔵庫に移して自然解凍するのが一番ドリップが出にくいです。
もし当日の朝に急いで使う場合は、電子レンジの解凍モード(または500Wで20~30秒)で軽く温めた後、仕上げに必ずトースターで数分焼いてください。この一手間で、衣の余計な水分が飛んで、サクサク感が劇的に復活しますよ。
セブンイレブンささみ揚げ梅しその作り方と徹底比較
セブンイレブンの「ささみ揚げ(梅しそ)」の作り方を探していると、当然ながら他のコンビニの似た商品も気になってきますよね。ローソンやファミリーマートにも、それぞれ特徴的なささみ商品があります。
これらの競合製品と比較することで、私たちが目指すべき「セブンイレブン風」の輪郭…つまり「低脂質」と「しっとり食感」という特徴が、より明確になるかなと思います。
ローソンのささみフライとの違い
ローソンからも「ささみフライ 梅しそ味」というホットスナックが販売されていますね 2。
この2つの製品の栄養成分を比較してみると、目指すべき方向性の違いが見えてきます。(※過去の販売データに基づく比較です)
| 製品名 | 販売元 | 内容量(g) | 熱量(kcal) | 脂質(g) |
|---|---|---|---|---|
| ささみ揚げ(梅しそ) 1 | セブンイレブン | 71g | 147kcal | 6.3g |
| ささみフライ 梅しそ味 2 | ローソン | 80g | 197kcal | N/A |
ローソンの方が少しサイズが大きい(80g)ですが、それを考慮してもカロリー(197kcal)は高めです。脂質の記載(N/A)は見当たりませんでしたが、このカロリー差から推測すると、セブンイレブン製品よりも衣が厚手で、油の含有量が多い可能性が考えられます。
つまり、ローソン製品は「フライ」としての食べ応えやジャンク感を重視しているのに対し、セブンイレブン製品は明らかに「ヘルシー志向」を狙っていたことが分かります。(セブンイレブンも底上げがひどい(35)と話題になる商品もありますが、こうしたヘルシー志向の商品は高く評価したいですね)
セブンイレブン風のヘルシーさを再現するなら、やはり衣は薄付きにし、油を抑えた調理法(揚げ焼きやトースター)を選ぶのが正解と言えそうですね。
アレルギー情報に関する注意点
これは食の安全に関する重要な補足情報ですが、過去(2024年11月)にローソン(九州地区)で「ささみフライ梅しそ味」として販売された商品に、本来含まれていないはずのアレルギー物質「豚肉」の表示欠落の恐れがあったとして、自主回収が行われた事例が報告されています 5。
もちろんこれは稀なケースであり、店舗では日々厳格な管理が行われていると思います。しかし、食物アレルギーをお持ちの方や、原材料を厳密に管理したい方にとって、「自分で材料を100%把握できる」という自家製レシピの価値は、食品安全性の観点からも非常に高いと、私は店長として日々感じています。(出典:消費者庁 リコール情報サイトなどで過去の事例が確認できます)
※アレルギーに関する情報は非常にデリケートです。店舗で商品を購入される際は、必ずご自身で最新の表示をご確認ください。
ファミマの鶏ささみしそ巻竜田(梅かつお味)
一方、ファミリーマートは少し方向性が違っていて、「鶏ささみしそ巻竜田(梅かつお味)」という商品があります 3。
ここでの最大のポイントは、「フライ」ではなく「竜田」であるという点です。
- フライ: パン粉を衣として使用。食感は「サクサク」「カリカリ」。
- 竜田揚げ: 片栗粉や小麦粉を衣として使用。食感は「カリッ」としつつも、部分的に「モチッ」としたり、タレが絡みやすかったりするのが特徴。
衣の素材が根本的に違うため、これはセブンイレブン製品の再現を目指す上では、食感の比較対象にはなりにくいかもしれません。
さらに注目すべきは「梅かつお味」という風味付けです 3。梅しその酸味と香りに加え、「かつお」の旨味(イノシン酸)をプラスしています。これは、梅干しが持つ旨味(クエン酸やアミノ酸)と合わせることで、旨味の相乗効果を狙った、非常に計算された風味設計だと私は思いますね。
ニチレイ冷凍ささみ焼きとの差
「揚げ物」という枠から少し外れて、市販の冷凍食品市場に目を向けると、ニチレイフーズから「梅しそさっぱり ささみ焼き」といった製品も提供されています 6。
これは「フライ」でも「竜田」でもなく、その名の通り「焼き物」です 6。
おそらく、調理の手間を省きたいというニーズと同時に、「揚げ物よりもさらに低脂質を徹底したい」「もっとさっぱり食べたい」という層に向けた商品ですね。西友などのネットスーパーでも取り扱いがあるようです 7。
私たちが目指す「ささみ揚げ」の再現とは異なりますが、市場には「ささみ+梅しそ」という組み合わせに対して、これだけ多様な調理法(揚げ・竜田・焼き)のニーズがあることが分かります。
再現レシピのアレンジアイデア
ここまで解説してきた基本の再現技術(マヨネーズ軟化、粉チーズ入りパン粉、揚げ焼き/トースター)を応用すれば、ご家庭でさらに風味豊かなバリエーションを展開することが可能です。コンビニの味をヒントにアレンジするのは楽しいですよね。私も以前、セブンイレブンの味噌マヨ再現(94)に挑戦しましたが、奥が深かったです。
齋藤おすすめのアレンジ3選
- 旨味強化(ファミマ風): ファミマのアイデア 3 を拝借して、叩いた梅肉に少量のかつお節を混ぜ込む。梅の酸味とかつおの旨味が合わさって、和風の奥行きがグッと増しますよ。
- 風味強化(下味): 下味のマヨネーズに、カレー粉や粉チーズ(衣とは別に)、おろしにんにくなどを少量揉み込む 4。スパイシーな風味が、セブンのにんにく黒胡椒餃子(29)のようにパンチが効いて、お酒のおつまみにも合います。
- コク増し(チーズイン): 梅しそ餡と一緒に、細長く切ったプロセスチーズや、とろけるチーズを少量巻き込む 4。加熱でチーズが溶け出し、ささみの保水性をさらに高めてくれます。お子様にも喜ばれる味ですね。
よくある質問
Q:ささみ肉がパサパサになってしまいます。どうすればしっとり仕上がりますか?
A:2つの下ごしらえが重要です。まず「筋取り」をして「叩いて繊維をほぐす」こと。次に、下味として「マヨネーズ」をしっかり揉み込むと、しっとり柔らかく仕上がります。
Q:なぜマヨネーズを揉み込むと、ささみは柔らかくなるのですか?
A:マヨネーズの油分が保水性を高め、酢と卵黄が加熱によるタンパク質の急激な収縮を抑え、水分が逃げるのを防いでくれるからです。
Q:セブンイレブンのように低カロリーでサクサクに仕上げるコツは?
A:「揚げない(トースター)」調理が最も低カロリーです。サクサク感を出すには、あらかじめパン粉を少量の油で乾煎りする「炒めパン粉」テクニックが有効です。
Q:衣付けに「卵」は使わなくてよいのですか?
A:はい、下味のマヨネーズが「つなぎ」の役割を果たすため卵は不要です。さらにパン粉に「粉チーズ」を混ぜ込むと、少ない油でも香ばしく仕上がります。
最高のセブンイレブンささみ揚げ梅しそ作り方を総括
さて、今回はセブンイレブンの「ささみ揚げ(梅しそ)」の作り方について、その「しっとり食感」と「ヘルシーさ」を再現するための科学的なコツを、かなり詳しく深掘りしてきました。
いろいろと解説しましたが、最高の再現のために絶対に外せないポイントは、以下の3つに集約されると私は思います。
再現成功の3つの鍵(最終チェック)
- マヨネーズ軟化は必須: 筋を取り、しっかり叩いて薄くしたささみ肉を、マヨネーズと塩こしょうで揉み込むこと 4。これが「しっとり」の土台です。
- 衣には粉チーズを: パン粉には風味とサクサク感を担保するために、粉チーズを混ぜ込むこと 4。これが「香ばしさ」の源です。
- 調理法は「揚げない」か「揚げ焼き」: オリジナルの低カロリーに寄せるため、深い揚げ調理は避け、「揚げ焼き」か「炒めパン粉を使ったトースター調理」を選択すること 4。
この3点をしっかり押さえることが、あの懐かしい「パサつかない、しっとりヘルシーなささみ揚げ」への一番の近道かなと思います。
お店から姿を消してしまった今だからこそ、ご家庭で、あの味の再現にチャレンジしてみてくださいね。人気商品がなくなってしまうのは寂しいもので、アサイースムージーが販売中止(2)になった時や、きゅうりの一本漬けが販売終了(18)した時も、多くのお客様から惜しむ声をいただきました。
自宅で作れば、アレルゲン管理も完璧に自分でできますし、お弁当用に冷凍ストックも可能です。ぜひ、この週末にでも試してみてくださいね。