セブンイレブン

セブンイレブンに目薬は売ってる?販売の今と未来

腕を組んで笑顔で立つ日本のコンビニ店長、齋藤正志。店長の制服を着ており、明るく清潔なコンビニエンスストアの通路に立っている。

マイローカルコンビニ

はじまして! このブログ「マイローカルコンビニ」の運営責任者であり、現役のコンビニ店長を務めております、齋藤 正志(さいとう まさし)と申します。

「セブンイレブンで目薬って売ってるの?」と急に必要になって検索されたかもしれませんね。特に夜中や早朝だと、ドラッグストアも閉まっていて困ってしまいますよね。

私も店長として、お客様から「目薬ない?」とか「コンタクト用の目薬ありますか?」と聞かれることが本当に多いんです。特に週末の夜とか、出張先のホテルで「あ、忘れた!」って時とかですよね。

そのたびに「申し訳ありません、当店では医薬品の取り扱いがなくて…」とお断りするのが、私自身も本当に心苦しくて。こうしたお客様の声は、セブンイレブンのお客様相談室などを通じて、本社にも届いているはずなんですけどね。

現状、セブンイレブンで目薬が売ってる場所はごく一部に限られていますが、その理由や、ローソンやファミマといった他のコンビニの状況、また花粉症用や抗菌タイプといった種類についても気になるところだと思います。

この記事では、そんなもどかしい現状の「ナゼ?」と、希望の光である「2025年の法改正」について、現役コンビニ店長の視点から、できるだけ分かりやすく、皆さんの疑問をスッキリ解決していきますね。

記事のポイント

  • セブンイレブンで目薬が買えない現在の法律的な理由
  • 2025年の法改正でコンビニ販売がどう変わるのか
  • コンビニで買えるようになると予測される目薬の種類(第2類・第3類)
  • 他のコンビニチェーンやスーパーの販売状況との比較

セブンイレブンで目薬は売ってる?

左右に分割されたコンビニエンスストアの店内。左側では店長が商品棚を指しており、目薬がない現状を示す。右側では、改正薬機法後の未来を示すかのように、顧客が棚から目薬を選び、店員と笑顔で会話している。2025年の法改正によってコンビニで目薬が買えるようになる未来を表現。

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「今すぐ欲しい!」「近所のセブンにある?」そう思って検索された方のために、まずは単刀直入に「今」の現状をお伝えします。なぜほとんどのお店に置いていないのか、そのウラ側にある法律的なルールについても、店長の立場から分かりやすく解説していきますね。

結局売ってる?ないか?

結論から言いますと、2025年現在、ほとんどのセブンイレブンでは目薬(一般用医薬品)は売ってない、というのが現状です。

充血した目をこすりながらスマホで「セブンイレブン 目薬」と検索する若い男性。結果画面には「2025年現在、医薬品の取り扱いがありません」と表示され、落胆している様子。

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「え、でも見たことあるよ?」という方もいるかもしれません。それはおそらく、ドラッグストアが併設されているようなごく一部の特殊な店舗ですね。例えば、大きな駅の構内にある店舗や、オフィスビルの中でドラッグストアと一体運営されているようなお店です。皆さんのご近所の一般的なセブンイレブンでは、まず置いていないと考えていただくのが現実的です。

こういった特殊な店舗は、オーナーさんがドラッグストアも経営されているケースなどがあり、セブンイレブンの直営店かどうかとは、実はあまり関係がなかったりします。あくまで「医薬品販売許可」を持っているかどうか、という専門的な問題なんですね。

私も店長として、お客様からのご要望が多いのは重々承知しているんですが、これには「売りたくても売れない」という、私たちコンビニ側にとっても悩ましい、法律の大きな壁があるんです。

薬(医薬品)は買えるか

これは目薬に限った話ではなく、風邪薬、鎮痛剤(痛み止め)、胃腸薬といった他の「薬(医薬品)」も、基本的には同じ理由で販売できません。

目薬の多くは「第2類医薬品」や「第3類医薬品」に分類されます。これらを販売するには、薬機法という法律で「登録販売者」という資格を持った専門スタッフが、お店に常駐している(働いている)必要があるんです。

コンビニエンスストアの医薬品コーナーで、登録販売者の資格を持つ若い女性店員が、お客様に目薬について説明している。

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登録販売者とは?

一般用医薬品(第2類・第3類)の販売ができる専門資格です。薬剤師さんとは異なりますが、薬の説明や相談対応を行う重要な役割があります。薬剤師さんとの違いは、主に扱える医薬品の範囲(登録販売者は第2類・第3類のみ)ですが、コンビニで販売が期待される市販薬のほとんどは、この第2類・第3類に含まれます。

私たちコンビニのビジネスモデル、特に24時間営業でこの「専門家の常駐」を維持するのは、人件費や採用の面でハードルがめちゃくちゃ高いんですね。例えば、時給も一般のクルー(アルバイトさん)より高く設定する必要があります。

ただでさえ、セブンイレブンのレジ操作や品出し、清掃など、クルーさんに覚えてもらう仕事は多岐にわたります。その上で、さらに専門資格を持つ方を24時間体制で確保するのは、本当に困難なんです。

これが、今セブンイレブンで薬が買えない最大の理由です。

販売時間のルールとは?

もし仮に、登録販売者がいるドラッグストア併設型の店舗だったとしても、その人が勤務している時間しか医薬品は販売できません。

例えば、日中(9時〜17時)だけ登録販売者がいるお店の場合、早朝や深夜といった一番コンビニが頼られる時間帯には、結局買えないということになります。つまり、お店は24時間開いていても、医薬品コーナーだけシャッターや鍵が閉まっている、という状態になるわけです。

これでは、コンビニに期待される「いつでも開いてる」という最大のメリットが活かせませんよね。

ちなみに、セブンイレブンの納品時間はお弁当やチルド飲料など、深夜から早朝にかけてピークを迎えることが多いです。スタッフが一番忙しく働いているその時間帯に、お客様が一番求めているであろう医薬品を販売できない…。これは店長として、本当にもどかしい状況です。

ファミマやローソンはどう?

「セブンにないなら、向かいのローソンならあるかも?」そう思われるかもしれませんが、残念ながらこの問題はセブンイレブンに限った話ではありません。ファミリーマートさんやローソンさん、他のコンビニチェーンでも状況は全く同じです。

一部、ドラッグストアと一体化した店舗や、戦略的に医薬品販売に力を入れている店舗(例えば「くすり」と看板に大きく書かれているようなお店ですね)を除き、ほとんどの店舗では目薬や薬の取り扱いはありません。

どのコンビニでも、法律(薬機法)という同じルールの中で運営されているので、当然といえば当然かもしれませんね。この「登録販売者の常駐」という壁は、コンビニ業界全体にとっての共通の課題なんです。

スーパーでの販売状況

スーパーマーケットも基本的にはコンビニと同じ考え方です。

ただ、スーパーの場合は大型店が多く、店内にドラッグストア(薬局)コーナーを併設しているケースがコンビニよりは多いかな、という印象です。イオンさんやイトーヨーカドーさんのような大型スーパーだと、テナントとして薬局が入っていることも多いですよね。

とはいえ、やはり専門家(薬剤師や登録販売者)がいる時間帯しか購入できません。スーパーの営業時間=薬を買える時間、とは限らないので注意が必要です。

注意点:深夜・早朝は結局買えない

スーパーの薬局コーナーも、夜20時や21時で閉まってしまうことがほとんどです。24時間営業のスーパーだとしても、薬局コーナーは夜間閉鎖されています。結局、ドラッグストアが閉まっている時間帯に頼れる場所が、今はほとんどない、というのが実情です。

セブンイレブンで目薬が買える未来

コンビニエンスストアの店内。2025年の法改正により、左側では医薬品が販売されていない現状を、右側では専門家がいなくても医薬品を販売できる未来を対比して示している。自動販売機のようなAI搭載の販売機が設置され、年齢確認をクリアした顧客が医薬品を購入している様子が描かれている。

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「じゃあ、ずっとコンビニで目薬は買えないの?」というと、そうでもないんです。実は、2025年に大きな法律の改正があり、私たちが長年直面してきたこの状況が、根本から変わる可能性が出てきました。ここからは、セブンイレブンが『地域の薬箱』になるかもしれない、そんなワクワクする「未来」の話をしますね。

24時間売ってる場所になる?

これが今回の最大のポイントです。2025年5月に「改正薬機法」(正式には「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の一部改正)が成立しました。

この新しい法律のすごいところは、「専門家(登録販売者など)がお店にいなくても、条件付きで市販薬の販売OKにする」という点なんです。

この改正の大きな目的の一つが、「セルフメディケーションの推進」です。つまり、軽い不調は自分で市販薬を使ってケアしましょう、という国の大きな方針転換ですね。そのために、最も身近なインフラであるコンビニを活用しよう、というわけです。(出典:厚生労働省『改正医薬品医療機器等法が成立しました』

これまでコンビニの最大の壁だった「専門家の24時間常駐」が不要になるかもしれない、ということです。

販売の「条件」とは?

もちろん、無条件でOKというわけではなく、『条件付き』となります。現時点で判明している主な条件は「20歳未満への販売制限」です。これは、一部の薬のオーバードーズ問題などに対応し、若年層を守るための措置ですね。

おそらく、タバコやお酒のように、レジで年齢確認ボタンを押すような仕組みが導入されるんじゃないかな、と私は予測しています。もしかしたら、将来的にセブンイレブンアプリでの本人確認と連携する、なんて未来もあるかもしれませんね。

この改正が本格的に運用されれば、セブンイレブンが文字通り「24時間、目薬が売ってる場所」になる可能性が非常に高いですね!夜中に急に目がかゆくなった時とか、本当に助かりますよね。

コンタクト用の目薬

「じゃあ、どんな目薬でも買えるようになるの?」と種類が気になりますよね。まずはコンタクト用の目薬です。

コンタクト用の目薬は、基本的に涙の成分に近い「人工涙液」タイプ(ソフトサンティアなど)や、目に栄養を与えるビタミン系が主流です。これらは薬としての作用が比較的おだやかなため、多くが「第3類医薬品」に分類されます。

第3類医薬品とは?

副作用のリスクが比較的低く、専門家からの情報提供が法的な義務ではない(推奨)医薬品のことです。購入者が自分で選んで買うことが基本とされており、専門家からの情報提供は法的な義務ではありません(もちろん、相談があれば応じる義務はあります)。

リスクが低いとされる第3類医薬品は、専門家がいなくても販売しやすいので、コンビニ販売の最有力候補だと私は思っています。専門家がいない時間帯でも販売が許可されやすい、まさに筆頭候補ですね。コンタクト愛用者には本当に朗報だと思います。

市販薬(一般用医薬品)のリスク分類

コンビニ販売を理解する上で重要な「リスク分類」を表にまとめますね。改正後は、主に第2類と第3類が対象になると考えられています。

分類 リスク 主な特徴 販売ルール(現状) コンビニ販売予測(改正後)
第1類医薬品 高い スイッチOTC(医療用から転用)直後など 薬剤師による対面での情報提供が義務 極めて低い(薬剤師不在のため)
指定第2類医薬品 中程度(特に注意) 一部の風邪薬、鎮痛剤など 薬剤師または登録販売者による情報提供が努力義務 (年齢確認など厳格な条件付き)
第2類医薬品 中程度 主な風邪薬、アレルギー用目薬など 薬剤師または登録販売者による情報提供が努力義務 中~高(年齢確認など条件付き)
第3類医薬品 比較的低い ビタミン剤、整腸薬、人工涙液目薬など 法的な情報提供義務なし(推奨) 高い(最有力候補)

カラコン用の目薬

カラコン(カラーコンタクトレンズ)用の目薬も、基本的には前述のコンタクト用と同じ考え方になると思います。

ただし、カラコンはレンズの素材や色素の関係で、特に防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)との相性がシビアなケースがあります。防腐剤がレンズに吸着して、目にダメージを与えてしまう可能性があるんですね。

そのため、コンビニに並ぶとしても、「防腐剤フリー」や「すべてのコンタクトレンズ(カラコン含む)対応」と明記している「第3類医薬品」の目薬が中心になるんじゃないかな、と予測しています。

大切な目を守るためにも、必ずご自身の使っているレンズに対応しているか、パッケージの記載をしっかり確認して購入するようにしてくださいね。(これはドラッグストアで買う時も同じですが!)

花粉症用の目薬

花粉症用の目薬(アレルギー用)は、少しハードルが上がるかもしれません。

なぜなら、花粉症用(アレルギー用)の目薬には、かゆみを抑える「抗ヒスタミン成分」や、血管を収縮させて充血を取る成分が含まれているものが多く、これらが「第2類医薬品」に分類されるためです。

ただ、今回の法改正は「セルフメディケーション(軽い不調は自分で治す)」を推進する目的もあります。花粉症のような日常的な不調に対応する薬は、まさにその中心です。毎年春先になると、多くの方がドラッグストアに駆け込みますよね。このニーズにコンビニが応えられれば、社会全体の利便性は格段に上がります。

おそらく、年齢確認(20歳未満への販売制限)などをレジのシステムで厳格に行うことを条件に、第2類医薬品である花粉症用も販売対象になる可能性は十分あると思います。例えば、レジでスキャンすると『医薬品です。年齢確認を行ってください』とアラートが出るようなイメージですね。

抗菌タイプの目薬

「ものもらい(麦粒腫)」や「結膜炎」などの時に使う抗菌タイプの目薬も、多くが「第2類医薬品」ですね。

これも花粉症用と同じで、「セルフメディケーション」の観点からはコンビニで買えると非常に便利です。急に目がゴロゴロしたり、腫れてきたりした時に、夜中でもコンビニで対応できると本当に助かります。

ただ、抗菌薬は、原因となる細菌に合っていなければ効きませんし、中途半端に使うと耐性菌(薬が効かない菌)を生むリスクもゼロではありません。そういった専門的な判断が必要なため、第2類の中でも、どのようなルール(例えば、販売できる製品を限定するなど)になるのか、今後の詳細な発表を待つ必要があるかな、と思います。

齋藤正志
齋藤正志
法律が変わりコンビニで買えるようになっても、それはあくまで「初期対応」や「軽い症状の緩和」のためです。症状が改善しない場合や、判断に迷う場合は、必ず薬剤師さんや登録販売者、あるいはお医者さんに相談してくださいね。
数日使っても改善しない、むしろ悪化するような場合は、自己判断を続けずに必ず眼科を受診してください。これはとても大事なことです。

よくある質問

Q:結局、今(2025年時点)セブンイレブンで目薬は買えますか?

A:いいえ、ほとんどの店舗では買えません。ドラッグストアが併設されたごく一部の特殊な店舗を除き、一般的なセブンイレブンでの取り扱いはありません。

Q:なぜ普通のセブンイレブンには目薬が置いてないのですか?

A:法律(薬機法)により、医薬品の販売には「登録販売者」という専門資格を持つスタッフの常駐が必要だからです。24時間営業のコンビニでこの体制を維持するのは非常に困難なためです。

Q:2025年の法改正で、コンビニでの目薬販売はどう変わりますか?

A:専門家(登録販売者)が不在の時間帯でも、「20歳未満への販売制限」などの条件付きで市販薬の販売が可能になる見通しです。これにより、24時間いつでも買えるようになる可能性が高いです。

Q:法改正後、具体的にどんな種類の目薬が買えるようになりますか?

A:まずリスクが低い「第3類医薬品」(人工涙液やコンタクト用)が最有力です。その後、「第2類医薬品」(花粉症用や抗菌タイプ)も年齢確認などを条件に販売されると予測されます。

セブンイレブン目薬購入の総括

最後に、セブンイレブンでの目薬購入について、現状と未来をまとめておきます。

セブンイレブン目薬のまとめ

  • 現状は、ほぼ買えない。 理由は「登録販売者」の24時間常駐が法律で必要だから。
  • 未来は、24時間買えるようになる可能性が「大」。 2025年の法改正で、専門家がいなくても「条件付き」で販売できる道が開かれたから。

おそらく、まずはリスクの低い「第3類医薬品」(人工涙液やビタミン系)から始まり、次に「第2類医薬品」(花粉症用や抗菌性)がレジでの年齢確認などを条件に拡大していく…と、私は予測しています。

価格はどうなる?

左右に分割された比較画像。左側はドラッグストアの特売コーナーで、女性が安い価格の目薬を手にしている。右側はコンビニエンスストアで、男性が定価に近い目薬の価格を確認している。両者の間に天秤が描かれ、価格と利便性のトレードオフを象徴的に示している。

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あ、あと気になるのが「値段」ですよね。これはまだ何とも言えませんが、ドラッグストアさんのような特売価格ではなく、メーカー希望小売価格(定価)に近い設定になる可能性が高いかな、と思います。コンビニは「24時間いつでも買える利便性」という価値を提供する場なので、価格と利便性はトレードオフになるかもしれません。

例えば、セブンイレブンのアイスコーヒーの買い方を簡単・迅速にすることなどで利便性を追求するのが私たちなので、医薬品も「必要な時にすぐ手に入る」という価値が価格に反映される可能性はありますね。

私たちコンビニが、地域の「薬箱」のような役割を担えるようになるのは、店長としても非常に楽しみですね。深夜にお子さんが急に熱を出した時の解熱剤とか、急な頭痛の時の鎮痛剤とか…。すでにセブンイレブンでは備蓄米なども扱っていますが、医薬品が加われば、まさに地域の「いざという時のお守り」になれると思っています。

詳細なルールが決まり次第、このブログでもまた最新情報をお届けしたいと思います!

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記事の情報は2025年現在の法改正に基づく予測を含みます。実際の運用ルールや取り扱い製品については、変更の可能性がありますので、最新の情報や正確な効能・効果については、購入時にご自身でパッケージの記載をしっかり確認するか、不明な点があれば薬剤師や登録販売者にご相談ください。

  • この記事を書いた人

齋藤正志

コンビニの裏も表も知り尽くしたプロの視点から、新商品やお得なキャンペーン情報をどこよりも詳しく解説中!                                                   ▼保有資格▼                     日本商工会議所主催 販売士検定試験 1級取得,医薬品登録販売者試験 取得,食品衛生責任者 取得,防火管理者,SSTスタッフトレーナー                                              

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